■ 記事掲載のお知らせ ■

 『雨漏り診断・修理』についての当社取り組みです

日経ホームビルダー2011.1号より連載開始
写真でわかる『雨漏りを呼ぶ納まり』
玉水先生とともに監修を行いました


2011.6号 記事紹介はこちらへ
2011.4号 記事紹介はこちらへ
2011.3号 記事紹介はこちらへ
2011.2号 記事紹介はこちらへ
2011.1号 記事紹介はこちらへ

塗装・防水・雨漏り修理/当社HPメニューはこちらから

はじめてご覧頂く方へ塗装について雨漏りについてシーリング(コーキング)について

実録!! 信頼とは何か?雨漏り調査・診断についてごあいさつお問い合わせ

  

2014年03月13日

シーリング材勉強会inシャープ化学工業

先週は、東京ビックサイトで開催されていた「建築建材展」に始まり、インテックス大阪で開催されていた「マルテー祭」まで、4日間の出張という、ハードな出張週となっていた。

「なんだ、ただの展示会じゃないか」と思うかもしれないが、様々な商品が乱立する中で、お客様の建物に最適かつ効率よく用いることができる素材・商品・部材があるか? また新たに作られているのか? 場合よっては新規製作依頼をするなど、私とって展示会とは、まさに宝の山なのです。

今回も、多くのメーカーや販売会社、そして人との出会いがあり、多くの学びをいただくことができました。







そんな中、先週金曜日にお邪魔させていただいたのが、大阪府にある、シーリング(コーキング)材メーカーである「シャープ化学工業」

私が参加する雨漏り110番グループの勉強会(シーリング材勉強会inシャープ化学工業)として企画し、総勢12名にて勉強会・工場見学をさせていただいたのです。

     







通常、このようなメーカー見学というのは、断るメーカーがほとんどだと思うし、過去、そのような経験もしてきているのだが、営業部長M氏の取り計らいにより、実現することができたのです。

とは言っても、実は私がお邪魔するのは2回目で、今回は勉強会企画者として、メーカーにご協力いただいたのですが、私がこのような事をするのは、何も自己満足とかいう話ではなく、工事に関わる立場として、インプットが非常に重要だと思うからなのです。

いま巷に溢れるネットの情報により、いとも簡単に情報収集ができることにより、多くの知識が簡単に手に入る反面、自らが本当に正確な情報を手にしているのか?と思うと、実のところ、不正確な情報も少なくは無い。

これは何を意味するかといえば、正確な知識を持ったうえで、自らの目で確認し、自らの手で使うことが無いためではないかと・・・・・。







そんなインプットのための勉強会なのですが、このシャープ化学工業の最大の強みは、塗装後に問題となるシーリングのブリードについての分野。

このブリードとは、シーリング(コーキング)材に含まれる成分の一つである、柔軟性を維持するための「可塑剤」が、塗膜を軟化させ、かつ塗膜を超えて染み出すことにより、黒く変色してしまうという現象であり、ブリードを抑えた製品について、ノンブリードという言葉があるのです。

この「シーリング材のブリード汚染を起こさないように」と言う分野に力を入れている会社なので、塗装との関係性を考えると、シーリング材としても重要な分野となるわけです。







また、このノンブリードという言葉を使った製品も随分と増えてきたものの、私自身が使用し、経過観察をしてきた中で、ノンブリードを謳いながら、1年後には真っ黒になってしまう製品もあり、実際のところ、塗料メーカーとシーリング材メーカーの協力体制がほとんど無いなかで、ブリード性能を正確に把握するのが難しいという現実もあるのが困ったところなのです。

しかし、こちらのシャープ化学工業の技術陣は、自社で多くの塗料を集め、ブリードについての実験をしているのです。(中には石油缶1缶の材料を購入し、実験に使用するのごくわずかと言うケースも多々あるのです)

かくいう私も、手持ちの塗料を提供したり、依頼をした事もあるのですが、ここでなぜか塗料メーカーが非協力的というがなんとも困った話もあるのですが・・・・・。

そんなナイショ話も私とこちらの会社の中にはあるのですが、そんな話はNGですから、ここで書く事はありません(笑)

ちなみにこの話を聞きたい方は、私の口が滑るように、美味しいものをご用意ください(笑)







と、話がすこしそれてしまいましたが、塗装の分野だけでなく、防水の分野においても、そして雨漏りを修理する際においても多くの関わりをもつシーリング材について、勉強をするのは当たり前であり、勉強できる機会をいただけるメーカーには感謝しか無いのです。

そしてこのインプットは、お客様への正確な情報提供、そして技術の提供というアウトプットにより、この先、私を含め、この勉強会に参加した人たちの役にたち、それがお客様の役に立つことだと思っています。

ちなみに私自身、性能的な部分においてもLM1-NBやNB-LMについては特に気に入って使用しており(私にっては性能が重要)、近年、現場での使用比率が高まるだけでなく、当社の普段使用分ベーシック色カートリッジについても、在庫比率が高くなっており、なくてはならないものとなっています。






最後に、業務が大変お忙しい中でありながら、今回の勉強会をご快諾いただき、ご協力いただきました「シャープ化学工業」社長様、営業部長M様、工場長N様、社員の皆様に、心より御礼申し上げます。  


2011年04月04日

仕上げシール

シーリング(コーキング)は、塗装・防水・雨漏り修理の各工事において、大きな関わりを持つ材料である。

ただし、一概にシーリング(コーキング)と言っても、その用途によって物性の違う材料を使い分けなければならなし、そのほかの注意点も多いので、材料選択に注意が必要な材料なのです。







そして、一般の方々が目にする代表的なものと言えば、「シリコン」シーリング。

このシリコンがむやみやたらに使われてしまうことで、その後の補修に大きな弊害をもたらす場合もある厄介なものなので、このブログのみならず、当社ホームページ上、そして私が参加していたサイトなどなど、様々なところでこの弊害について記しているのです・・・・・。






ちなみにこの「シリコン」シーリングは、ガラス面に最適な材料で、耐紫外線性能などは、変性シリコンやポリサルファイドなどの比ではないぐらい優れている。

また硬化速度に関しても同様で、ノロノロ作業をしていては、表面の皮張りによって、無残な状態になってしまう事も。

さらに、防カビ性能の高い製品も存在するなど、まるでこれに勝るシーリング(コーキング)は存在しないかのようである・・・・・・・・。






そんな優れた面の一方で、「シリコン」シーリングに含まれるシリコンオイルという強烈な油分は、その後のあらゆるものの接着を阻むような、ものすごく厄介なもの。

変性シリコンやポリウレタンなどのシーリング材が付着しないのは当たり前、塗料が付着しないのも当たり前。

そして硬化が済んでいるシーリング自体からも、シリコンオイルが雨水などにより周囲に流出、汚染をしていくのです。

さらにシリコンオイルにはホコリが吸い寄せられるように付着し、真っ黒に汚染を広げていくと言う仕組み。







このような長所・短所を十分に理解してこそ、その材料を使いこなすことができるのです。

そして施工に関して言えば、物性の理解・硬化速度の把握、仕上げ技術など、それらを持っていて初めて役立つものとなるのですから、一言で「コーキング!」とは片付けられないものなのです。






そんな細かなことまで理解して望むシーリング工事では、先日、洗面台横の仕上げシールを行ってきた。

こちらの現場は、新築住宅において設置した洗面化粧台と壁との隙間を埋めたいと言うご要望に応える工事なのだが、仕上げがきれいである事は必須。

そこにプラスして、先々のカビの発生までを考え、さらに説明できることも重要なのです。






     

            

     

            

     





簡単なことのように思われるかも知れない、このような仕上げシーリング。

だがどんな工事でも、その工事の根拠があり、それを理解し、技術的にも十分なものがあってこそ成立するものなのです・・・・・。  


Posted by くぼた at 22:41シーリング(コーキング)

2010年12月03日

ノンブリード

先日の大阪出張で、シーリング材(コーキング)メーカーのシャープ化学にお邪魔してきた。

シーリングメーカーの中では、決して大きなメーカーでなく、どちらかと言えば中小企業というレベルの会社(失礼しました・・・)なのですが、それだけに小回りが利くというか、発想が豊かなメーカーである。







実はこちらのメーカー、もともと付き合いがあった訳ではない。

数年前、HPやブログを見たとの事で、営業の方と知り合ったことがきっかけなのだが、こちらの製品はノンブリードに力が入っている事で、シーリングについてや、ブリードについて記していたことが目にとまったとこと。






このブリードとは、シーリングの成分に含まれる可塑剤という、柔らかさを維持させるための薬剤成分と、その上に塗られた塗料が化学反応を起こすことで、塗膜が軟化したり、黒く変色したりする現象。

この現象は、昔からある事象であり、塗り替えなどの改修工事では、頭のイタイ問題となっていたのです。

そこで、このブリードを抑えるプライマーなどがあるのですが、そのプライマーが何の役にも立たなかったなんて事も多く、1kgセットで1万円以上と言う高額なプライマーしか使えないと言うような事も・・・・・。

ただしブリードという問題については、オート化学のネオウレタンシーリング材ならばブリードを起こしにくいと言う事が周知の事実なのだが、このシーリングは、乾燥が非常に遅いというデメリットがあり、これまた工期の長期化などの問題があるのです・・・・。

と言う事で、いろんな面を含めて考えると、帯に短し襷に長し。






しかし、このシャープ化学の製品であるペイントヘンセイは、変性シリコンでありながらノンブリードタイプとなっており、この点がとても有難いのです。

もちろん、必ずしも100点とはならない部分もあるのだが、改修工事という部分を考えると、その短所を差し引いても十分使い勝手の良いシーリングなのです。

     






今回は、そんなメーカーにお邪魔し、研究部門の方とお話させて頂いたり、研究室にお邪魔したりと、社長のご好意で、いろいろな勉強をさせていただいたのです。

中でも興味深かったのは、何百種というサンプルを作り、塗料とシーリングの相性を確認すべく行っている暴露試験。

汚染性、付着性など、点数評価をしながら日々確認していると言う事で、大変貴重なものを見せていただいたのです。

このような機会を頂きました、村上社長、営業のMさん、ありがとうございました!!  


Posted by くぼた at 18:31シーリング(コーキング)

2010年07月31日

シーリング打ち

本日は、現場を二つにわけ、同時進行。

そのひとつの現場は、三ヶ日町の塗り替え現場なのだが、本日はサッシ周りのシーリング(コーキング)打ちである。


今回の現場は、モルタル掻き落としの現場なのだが、そもそもモルタルとサッシの接着はまったく考えられない。


この続きは会社ブログへ移動しました
http://www.hamana-k.com/diary/2010/07/post-35.html

  


Posted by くぼた at 19:39シーリング(コーキング)

2010年05月01日

シーリング(コーキング)打ち

昨日に引き続き、本日もシーリング(コーキング)打ち。

昨日確認した、サイディング目地のシーリング節約?は驚いたが、本日は厚みを確保した打ち直し。

まあ、確保すること自体、当たり前のことなので、それをあえて言うのもおかしな話かも知れないのだが・・・・・。





この目地のシーリング打ち直しは、既存のシーリングをカッターで除去する事から始まるのです。

ただし、カッターで除去できたシーリングだけで打ち直しとはならないので、ここからが本番。





既存シーリングが、サイディングから全て綺麗に切断できれば、それに越したことは無いのだが、まずそんな事はあり得ない。

そこで、サイディングの小口に残った薄皮のような古いシーリングを、小口をカッターで削るようにしながら削ぎ落とすのです。

また、剥離しているような部位で、薄皮も残っていないような場合でも、風化した小口表面を一皮剥くように、やはりカッターで削ぐのが基本。





これは、シーリングの接着力を確保するためのプライマーを、サイディングと接着させるための作業なのだが、古いシーリングや風化した小口が相手では、接着に不安が残るのが大きな理由なのです。

また、まれに新築時や工場生産時に、小口からの雨水の吸水を防止するために、シーリング用では無いプライマーを塗布されていた現場などもあったのだが、これも層間剥離を起こし、雨漏りの原因となっていた。

シーリング本来の役割である、目地の防水性確保と外壁同士の動きを緩衝する働きを阻害しないためにも、基材との確実な接着が重要となるのです。





こうして、シーリング工事を進め、2日間で、2成分形変性シリコン(ノンブリードタイプ)を3缶(4L×3)を打ったのです。

駆け足の作業なのだが、2成分ならではの可使時間の制約があるからこそ、気分的に一気に作業が進められるのです。

           


Posted by くぼた at 22:05シーリング(コーキング)

2010年04月30日

節約か?

ようやく天気が安定したため、塗り替え現場では、シーリング(コーキング)工事を開始。





今回の現場は、外壁に3×10板サイディングを使用している。

このため、同質コーナーと3×10板の目地については、既存のシーリングを除去して打ち直し。

サッシ周りについては、既存シーリングの上から重ねる増し打ち。

と、それぞれの部位に合わせ、かつ、下地を無理に痛めつけることの無いように、それぞれの方法を選択しているのです。





そこで、目地のシーリング部分へカッターを入れ、既存シーリングを除去してみたのだが・・・・・。

目地の下地には、ジョイナーという凸型の金物が入っているにも関わらず、なぜかその上にバックアップ材という、スポンジが入っていたのです。

     





ジョイナーが入っている状態であれば、そのまま3×10板の表面まで、シーリングの厚みを確保すれば・・・・・・、いや確保しなければならないのだが、なぜか?

まさか、こんなところでシーリング材の節約か?





正確な理由など、このような納まりから予想できるはずも無いのだが、そんな事よりも、まずやるべきは、当たり前の工事。

シーリングとは、基材の厚みも確保することで、防水性能の維持、弾力性の維持、応力に対する追従が、それぞれ出来るようになるです・・・・・。

       


Posted by くぼた at 23:09シーリング(コーキング)

2010年03月12日

時間的制約

本日は朝イチから、シーリング(コーキング)を打つためにプライマー塗り。

その後、シーリング(コーキング)打ちがスタート。





昨日も記したのだが、ラスモルタル外壁の開口部となる、アルミサッシ周囲を防水するための手段が、このシーリング工事。

一見、簡単な工事のように思われがちなのだが、実はサッシ周辺をシーリングする際に、注意すべきポイントがあり、よ~く考えながらの施工となるのです。





その注意すべきポイントとは、「外壁下地への雨水浸入を想定した場合」と言うことなのだが、これはサイディングなどの外壁にも当然当てはまるセオリーなので、そんなもったいぶる話では無いのだが(苦笑)

しかし、ついつい全てシーリングで塞ぎたくなるのがよくあるパターンであり、モルタルの場合は特に・・・・・。

もちろん、雨漏りの有無によっても変わるし、外壁全体の防水能力の問題もあるので、必ずという事では無いのだが。

そのような違いも含め、外壁と下地の関係性、構造、防水の意味を十分に理解してこそのシーリングなのです。





また、そんなシーリング工事において、殆どの現場で2成分形シーリング材という、主剤と硬化剤を混ぜて使用している。

     





これは、シーリングの硬化時間の問題、強度の問題、使用量などを加味した結果の選択なのだが、もうひとつ作業においての気持ちの問題もあるのです。

それは、硬化剤により強制乾燥をもたらすため、使用できる時間が限られて、のんびりしていたら硬化して使えなくなってしまう事を意味している。

そのため、変性シリコンでは4L、ポリウレタンでは6Lを、どんなに長くても2時間半以内には打ち終わらなければならないため、時間的制約から、気持ち的に作業効率が上がるというわけ(笑)





おかげで、一気に作業が進むのですが、一人でシーリング充填から均しまで行っていると、細かな部位が多いサッシ周りが中心の今回のような場合、時間がどんどん押していく。

そのため、作業者ではある私は疲れるが、のんびりしていられない分、計算通りに作業が終わるのです(苦笑)

ただ、さすがに体がきついのは否めないのですが・・・・・。  


Posted by くぼた at 23:09シーリング(コーキング)

2010年03月11日

苦戦中

塗り替え中のお宅での、頭のイタイ話は大いに悩みどころなのだが、工事の進行を妨げる訳にはいかないので、部位ごとに少しづつ施工中。





こちらのお宅の外壁は、ラスモルタルの上にモルタルスタッコという仕上げになっている。

左官屋さんが鏝仕上げをした外壁なのだが、そもそも樹脂系の材料と言う訳ではなさそうだし、モルタルとサッシとの接着性は全く無いのだから、開口部の防水性は?

まして築20年という事を考えると、新築当初の納まりに、今のようにブチルテープが使用されていることは考えられないし、さらに通気工法と言う事はあり得ない。

となると、外壁の塗装に際しては、サッシ周りにシーリングを使用して、開口部の防水性能を確保しなければならないと思うのです。





そこで本日は、ひたすらサッシ周りに紙テープ張りに専念。

これが一般的な建材であれば、テープを張ることに問題は生じないのだが、こちらの場合は先にも記したように、粗いモルタル仕上げのような外壁なので、なかなかテープが馴染まないし、張りつきも悪いのです・・・・・。

まさに苦戦中(苦笑)





しかし、本日全ての準備をしておけば、明日はシーリング打ちに専念できるため、これも重要な作業なのです。

ただし、地味でなかなか大変なのは言うまでも無いのですが(笑)  


Posted by くぼた at 18:22シーリング(コーキング)

2010年01月30日

笠木取り合い

何軒かの打ち合わせを終え、午後から新築現場へ。

こちらは明日、施工をする予定の現場だったのだが、ほかの現場で他業者と重なってしまったため、急遽予定変更。





今回の工事は、ちょっとしたシーリング(コーキング)のみ。

モルタル仕上げの外壁に、バルコニーの板金笠木が絡むので、その部分へシーリング(コーキング)を打ってほしいという依頼である。




この続きは会社ブログへ移動しました
http://www.hamana-k.com/diary/2010/01/post-22.html


  


Posted by くぼた at 20:40シーリング(コーキング)

2010年01月27日

改修シーリング打ち

本日は朝から、塗り替え中の磐田市見付のアパートにてシーリング(コーキング)打ち。

2種類のシーリング材を用意し、適材適所でシーリング(コーキング)を充填していくのです。





まずは外壁磁器タイル張りの面にある目地部分とアルミサッシ周りをシーリング。

朝イチから紙テープを張っていき、追いかけるように専用プライマーを塗布し、2成分形ポリサルファイドシーリングを充填。

     





半缶程度まで専用ガンで目地に充填しておき、ヘラで空気を抜くように平滑に均していくという作業を繰り返し。

およそ75mのタイル目地に、1セット(シーリングの主剤と硬化剤のセット)4Lのシーリングを3セット使い切りという、昨日に引き続き、なかなか消費量である。





ちなみに、このようなタイル面の場合に「ポリサルファイド」シーリング材を選択する理由は、耐候性を確保することと、周辺汚染を避けたいという意識から。

耐候性のみで考えると、変性シリコンでも良いのだが、変性シリコンシーリング材に含まれる成分が雨水にて流れることで、タイル面などに黒シミを付着させてしまうこともあり、その心配の少ないポリサルファイドを使うという訳なのです。





それにしても、こうして毎日続けて何缶も、何Lもシーリングを打っていると、専門職ではないのに、打って均すスピードが速くなるのが判るのですが、反面、日に日に握力が無くなっていくのです・・・・・・(苦笑)  


Posted by くぼた at 23:34シーリング(コーキング)

2010年01月26日

新築シーリング打ち

本日は朝から、新築現場でシーリング(コーキング)打ち。

こちらの現場の外壁は、サイディング部分とモルタル部分が混在する建物である。





今回の仕事としては、モルタル部のアルミサッシ周囲をシーリング(コーキング)するというもの。

そして何箇所かのアルミサッシが、内付けタイプであるために、下地で防水シートとブチルテープで止水をし、モルタル下塗りをしたうえで、シーリング(コーキング)にて止水の補助をしようという考え方での作業となるのです。





ただし、モルタル外壁の建物に内付けサッシを付けるということは、外壁とサッシ周囲に大きな段差ができると言う事になり、雨仕舞い的には非常に不利な建物となる可能性があるために、どのように処理をするかが大事となってくるのです。

そこで、サッシ周囲では、モルタルをサッシに触れない位置で止めて、サッシとモルタル間をシーリングにて処理をするというやり方となっているというわけ。





すべては、意匠と雨仕舞いとのバランスをとるための手段。

また、サッシ周りであるために、完全にシーリングがモルタルによって隠れるという保証もないので、露出仕上げと基本として、2成分形変性シリコンを選択。

     





m数としたら80m程なのだが、打ち幅、厚みが深いため、あっと言う間にシーリングが空になってしまう程・・・・・(苦笑)

思いのほかの使用量に、シーリングが足りるか否かを心配しつつのシーリング作業であった。  


Posted by くぼた at 22:08シーリング(コーキング)

2010年01月09日

シリコン打ち

昨年末に雨漏りを確認に伺ったお宅で、テラス屋根のところからも、雨漏りがあるという相談があった。

このとき、肝心の建物本体の雨漏りについては、お客様自身、いつ漏ったという日時の記憶も曖昧で、風の向きも、雨量も不明な状態。

そして増築を繰り返された建物なので、可能性はあちらこちらにありそうなのだが、その絞り込みに至らなかったのです。





しかしテラスの雨漏りについては、まあそりゃあ当然雨漏りするよ・・・・というようなもの。

それは、テラス本体と外壁の取り合いに理由があるのです。





おそらく、100件中99件というぐらいに高い割合で、アルミテラスの取り付けなどのエクステリア工事において、使用されるシーリング(コーキング)はシリコンである。

ここまで断言する理由は、悲しい事に私が過去に依頼した職人たちも、シリコンを使おうとしたし、シリコンを使うべきでない理由を教えても、その意味を理解しきれていないような状況だったから・・・・・。

もう、そこを突っ込んでも仕方がないので、私の今回の処置は、シリコンを使ってシーリングする事に。





そして本題なのだが、雨が漏る理由として、外壁がガルバ鋼の角波成形品であること。

比較的平滑なサイディングなどの外壁材なら、シリコンをべたべた塗れば何とかなるのだろうが、凹凸の大きなガルバ鋼の場合、凹んだ部分に入るシリコンの量も半端なものではない。

もともとシーリングは、ヘラなどで均して空気を抜いていくことで、一つの防水層として形成されていくのだが、大きな隙間にシリコンをべたべた入れたところで、そこに下地が無いのだから、表面を均したところで意味がないのである。





今回は、古いシリコンを除去せずに、表面を溶剤で清掃し、シリコンを重ねて打つだけ。

     





まあ、簡単な作業なのですが、シリコン打ちと言うのがねぇ・・・・・。  


Posted by くぼた at 20:28シーリング(コーキング)

2009年12月20日

シリコン・・・・・

先日のことだが、雨漏りのご相談を頂き、若林町へ。




築20年程経過している住宅なのだが、気がつけば1階和室の窓枠にシミがついていたとのこと。

しかし、その部屋にいらっしゃるのがお婆ちゃんであるため、正確に何時漏ったのかが判らない。

そんななか、補修工事もしてきたとのことだが・・・・・。





まずは、お婆ちゃんにお話をお聞きし、窓枠の確認からスタート。

和室の障子の脇に、水が伝ったシミがはっきり付いており、雨漏りも数回という少ない単位ではないだろうと予測。

次に屋根の様子を確認しようと、脚立に上って見ると、そこにはなんと!!





熨斗瓦の周りに、たっぷり塗りつけられた「シリコン」シーリング(コーキング)

思わず「うわぁ~、こりゃあまいったなぁ・・・・・」と口に出してしまうぐらい。

     





熨斗の上から下まで、もう隙間なくべったりと塗られている状態。

雨漏りを、いや建物の納まりをまったく理解していない人の補修である事は間違い!!!!!

まったく、何を考えて「シリコン」を塗りつけたのやら・・・・・。




雨漏りの原因を推測する前に、まずはこれをどうしようか?という事から、この現場は始まってしまった・・・・・。  


Posted by くぼた at 19:21シーリング(コーキング)

2009年11月27日

色分け

少し前になるが、新築住宅のシーリング(コーキング)打ちの依頼があった。

木造住宅で外壁はモルタル仕上げとなる建物であり、打つのはそのサッシ周り。





新築工事においてサイディングやALCならば、シーリング打ちが当たり前の作業となるのだが、モルタル外壁の場合では、どちらかと言えば珍しい光景。

それは、モルタル仕上げの場合、下地にてアスファルトフェルトとブチルテープの取り合いにおいて、防水能力を確保するという考え方が一般的で、露出にてシーリングを打つことはまずないというのが主な理由。

また、露出にてサッシ上をシーリングしてしまうと、吸水性のあるモルタルでは、水の逃げ道を阻害してしまう可能性もあるため、尚更シーリングしないという考え方におちついてしまうのです。





ではなぜ今回は?というと、今回のサッシは、半外付けのものではなく、内付けの製品が使用されていることが大きな理由。

内付けサッシの場合、外壁周りに窪みをつくるような納まりとなり、サッシ下には板金水切りも入るのです。

こんな諸所の防水納まりの理由から、シーリングを打つことになったのだが・・・・。





そのシーリング打ちに関し、色決まったという連絡が来てびっくり、なんとサッシの上下・左右で色分けをするというもの。

サッシの上下は、サッシの色に合わせるようにし、左右は外壁モルタルに合わせるようにするという事・・・・・。

打てない事は無いのだが、短い工期の中で乾燥を待つ時間の確保は難しいのです。





そこで2成分シーリング材を用い、サイディング用のトナーを混合。

さらに硬化促進剤も添加して、とにかくスピードが命という仕様に・・・・・。

     





まあ、普通の仕様では無いのですが・・・・・。  


Posted by くぼた at 22:00シーリング(コーキング)

2009年07月22日

仕上げシーリング

6月の前半に、浴室FRP防水を行った新築現場があった。

浴室FRP防水を行う場合、浴室仕上げがタイル張りや板張り、混在となる場合のもので、スペースのとり方も、デザインも自由度が高いため、最近少しづつ引き合いが増えている状態。

それだけ、差別化を計りたい設計事務所の意向と、お客様の希望があるのだろう・・・・・。





そんな浴室なのだが、本日入った工事は、タイルの仕上げシーリング(コーキング)打ち。

新築の打ち合わせの中で、現場監督から仕上げシーリングを頼まれてはいたのだが、何メートルぐらいあるとか、どんな状態になるとか言う話は一切無かった状態で、現場へ言ってびっくり!

なんとまあ、ふだん仕上げシーリングなどしないような箇所である、細かな取り合いから角部分に至るまで、ありとあらゆる部分が打つ対象となっていた・・・・・。





「こんなに?」と聞いてみたのだが、この手の仕上げを知らないのか、慎重な工事をしたいのか、あっさりと「そうですよ」という答えか返ってきただけ・・・・・(苦笑)

まして、クリヤーを混在とか言う話になったので、さすがにそれは断り、すべて白で統一し、シーリングを打つことにしたのです。





ただし、蒸し暑く密閉空間となった浴室では、シーリングの表面硬化のスピードもバツグン・・・・・。

紙テープを張る間隔、区切る位置などを考えつつ、高い位置から仕上げシーリングを打って打って、均して均しての繰り返しで、どこかで区切りを作らないと、息つく暇も無いような状態(涙)

そしてお約束の全身汗まみれ・・・・・。





夕方一杯までかかり、何とか全てのシーリングを打ちを終了。

     





ただ、m数が完全に予定外であったため、途中で不足したシーリングを、販売店に配達を頼むと言うアクシデントも・・・・・。

このような予想外、新築では少ない筈なのだが、この現場が初めてのお付き合いとなった建築会社なので、状況が読めない事が重なったのです。

今後はこれを参考に、イロイロと意見をさせてもらうようにしなければと思うのでありました・・・・・。  


Posted by くぼた at 20:55シーリング(コーキング)

2009年07月11日

端末処理

本日は、昨日トップコートを塗ったルーフバルコニー防水(ベランダ防水)の端末を処理。

端末処理とは、防水では耳慣れた言葉なのだが、防水層の末端を処理する事を指す。

その処理方法は、アングル押さえだったり、シーリング(コーキング)打ちなどが一般的な方法なのです。





今回の防水の処理は、既存の塩ビシート防水を保護するためのウレタン防水塗布と言う仕様。

もともとの防水である塩ビシートは、すでに端末処理がなされているので、わざわざ何かすることは無い筈・・・・なのだが、床のタイル面と言うか、保護モルタル層との隙間を埋めるのが今回の端末処理なのです。





そういう気味では、「端末処理と言うのか?」 という疑問はあるが、一応それに分類されるだろう。

と言うことで、どんなシーリングを選択しようか迷ったのだが、土木用途の床面などの考え方を用いる事にして、ポリサルファイドを選択したのです。

防水端末のもっとも一般的なものは、変性シリコンなのだが、今回の場合、シーリング材に含まれる可塑剤の汚染性を考慮してみたのです・・・・・。

     





ちなみにポリサルファイドと言う製品は、2成分形という、主剤と硬化剤を混合して使用するもので、長持ちをする筈。

だが夏は気温で硬化がスピードアップしてしまうため、本日のような蒸し暑い日は、とても早く固まってしまう・・・・・(涙)

そこで、一気に打って打って打ちまくって、均して均して均して・・・・・・・・・、と言う繰り返しを、さらに駆け足状態で作業を進めるのです。

これをやると、気分が焦ってしまうため、終ってみるとなんだかぐったりなのです・・・・・(苦笑)  


Posted by くぼた at 23:07シーリング(コーキング)

2009年06月04日

判断の分かれ目

先週から始まった、曳馬町の塗り替え現場。

火・水曜日の2日間で、ALCの目地、サッシの周りなど500m以上を増し打ちしたのです。

ただし、今回は強力な応援を得たので、2日間で終了できたものの、そうでなければ3・4日は掛かったかも・・・・・。





今回のお宅はハウスメーカーの建物なのだが、現場確認の際には、目地に掛かる既存塗膜がものの見事に割れ・剥れという状態で、予想では目地のシーリング(コーキング)も相当痛んでいると思っていたのです。

     





なぜならALC版の場合、新築時の目地に使用されるシーリング材は、変性シリコンではなく、ポリウレタンでもなく、アクリルシーリング。

このアクリルシーリングは、紫外線に弱いのは当然なのだが、ヤセが大きいのが特徴であり、さらに薄打ちされている事も多いことから、外壁の防水を左右する部分にも関わらず、非常に弱くなっている事も多いのである。

ところが今回、高圧洗浄によって吹き飛んだのは、風化していた石材調の上塗り材のみ。

ALCの巣穴を目潰しをするための下塗り材が、目地部分のたっぷり乗っていることで、紫外線をしっかり遮断していたのです。

さらに、一部下塗り材の層を剥がしつつ、シーリングの状態を確認すると、思った以上にしっかりとシーリングの厚みがあり、そのヤセも問題がまったく見られないのです。





ここに大きな痛みが確認されれば、ALCの盤面を傷つけてしまうのは承知しつつ、カッターで既存シーリングの切断して、新たにシーリングを充填する打ち替えを考えるのですが、今回は非常に良い状態であったため、すべての目地を増し打ちする事に。

この部分の判断は、増し打ちするシーリングの厚みが確保できるのか?下地が問題ないのか?などによっても判断が分かれるのですが、今回は非常に優良な下地状態であるため、増し打ちとしたのです。

     





ちなみにこれらの判断は、自分の中の経験値から導き出すのですが、判断を間違えれば、10年後を見据えた計画は立てられないため、見極めが大切。

その見極めによって、下地の状態だけでなく、物性と言う性質による違いのある製品をどうチョイスするのか? 1成分形なのか2成分形なのかの違いなど、判断の分かれ目は重要な選定ばかりなのです。

そのためにも、理論的な判断と、経験から導き出す判断、どちらもとても重要になるのです。  


Posted by くぼた at 21:46シーリング(コーキング)

2009年05月14日

打ち替え

現在進行中の塗り替え現場では、サッシ周りのシーリング(コーキング)打ち替え中。

シーリングとは、俗称コーキングとも言うのだが、正確にはシーリングと言うものであり、歯磨き粉のような粘度のドロッととした溶液を、ヘラなどで空気を抜くように隙間に充填しつつ均して仕上げるものであり、窓や外壁の隙間を埋める防水材の一種である・・・・・。

なんだかよく判らん言い方だ!と怒られそうだが、誰しも見た事、使った事がある、カートリッジに入ったコーキングと言ってしまえば、それで完了か?(苦笑)





そんなシーリングなのだが、今回の建物は外壁がタテ張りサイディングであるため、外壁材の継ぎ目となる部分が殆ど無いことから、たいした量は無いなぁなんて思っていたのだが、さすが3階建ての大きな建物であり、サッシの数や軒裏との取り合いなど、思った以上にたくさんである。

特に、一部雨漏りをした箇所もあるため、打ち替えの際も、古いシーリングの状態をチェックしたり、カッターで削いでいっても、絶えずチェックばかり。

          




奥のほうから引っ張り出したシーリングの塊は、そのあたりを雨水が浸入したのかどうかチェックするため、そのサインがあるかどうかを調べるのです。

また、外壁やサッシそれぞれとの付着状態は、カッターを入れながらのチェック。

どちらも、怪しい箇所があったり、剥れていたりで、打ち直しの時期である事がよく判った・・・・・。





こうして古いシーリングを除去した後は、打ち替えのための作業である、シーリング打ち。

紙テープでマスキングし、プライマーを塗って、そこへシーリングを打ち込んでいくのですが、今回のシーリング材は、2成分変性シリコンのノンブリードタイプ。

最近は、私のところの定番となった感はあるのだが、もちろん使い分けと言うか、適材適所を考慮しつつ選択をしているのです。

          





まったくもって地味な作業ではあるが、このシーリング(コーキング)の防水能力に頼る部分が大きい現代の建物では、最も重要な下地調整と言っても、過言では無いような気がします・・・・・。  


Posted by くぼた at 22:21シーリング(コーキング)

2009年04月19日

浴室シーリング打ち

本日は、新城にてシーリング(コーキング)打ち。

5年ほど前に塗り替え工事を施工させていただいたお宅なのだが、それ以来、何かあると相談が来るのです。





今回は、「浴室のタイルが割れたようになっていて、水のことだけにとても心配である」と言う連絡が入ったのです。

電話で状況をお聞きし、頭の中でイメージをし、現場状況を把握するのですが、さすがに片道1時間の現場では、行ってから考えるのではロスが大きすぎるため、このような方法をとるのです。

お客様からすると、「説明さえすれば、ちゃんと判ってくれるから安心」と言ってくださり、なおかつ、ついでの時で良いからとなるのです。

逆に、「ついで・・・」と言わないと、怒られるぐらい(笑)





今回も、「ついで・・・」ということで、シーリング持参でお伺いし、世間話をしながら約2時間、浴槽周りのタイル目地をシーリング打ち。

築25年も経過すると、浴室がタイル仕上げの場合、いくらしっかりと工事していても、少しの割れは出てくるもの。

そういう説明もさせていただきながら、しばしば話も脱線しつつ、各部の点検もする。





そんなのんびりとした、日曜の工事でありました(笑)  


Posted by くぼた at 18:11シーリング(コーキング)

2009年04月07日

シーリング打ち

賃貸アパートの塗り替えがスタートし、最初の工事はシーリング(コーキング)打ち。

     

これは、外壁に張られたサイディングの目地や、サッシの周りなどの防水能力を確保するためのものだが、築10年を超えるこちらの建物の場合、それこそすべての部位が、打ち替え。増し打ちの対象となるのです。





ちなみに、打ち替えとは・・・・・

外壁横張りサイディングのタテ目地などが代表的な部位で、既存のシーリング(コーキング)をカッターで除去してしまいます。

下地にジョイナー(凸型金物)が入っていれば、ジョイナー表面にボンドブレーカーという、2面接着用のテープを張り、シーリングを打ち込むと言うもの。

もしこのジョイナーが入っていない場合には、下地の状況にもよりますが、バックアップ材というスポンジを目地へ詰めてからしーリングを打ち込むのです。

         






では、増し打ちとは・・・・・

サッシ周りなどがその代表的な部位で、サッシの形状で、凹凸や羽根があるために、古いシーリングの除去が困難な場合には、古いシーリング材を覆うようにして、重ね打ちをすることです。





そして今回のシーリング材は、2成分形という、硬化剤と主剤を混合してから使用するもので施工。

これも確実に硬化させるためを考えての選択なのですが、実のところ私のところでは、最近は1成分形のカートリッジよりも、2成分形のもののほうが使用頻度が高くなっている事もあって、気分的にも2成分を選択してしまうのです。

この作業も今日明日の予定で、中一日置いたら、次は高圧洗浄という流れです・・・・・。  


Posted by くぼた at 21:06シーリング(コーキング)