■ 記事掲載のお知らせ ■

 『雨漏り診断・修理』についての当社取り組みです

日経ホームビルダー2011.1号より連載開始
写真でわかる『雨漏りを呼ぶ納まり』
玉水先生とともに監修を行いました


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実録!! 信頼とは何か?雨漏り調査・診断についてごあいさつお問い合わせ

  

2013年02月16日

第15回 雨漏り診断士資格認定試験



本日は大阪市内天満にて、NPO法人雨漏り診断士協会主催、『第15回雨漏り診断士資格試験対応講習会ならびに資格試験』を開催している。






15回目となった今回の雨漏り診断士資格試験なのだが、今までに250名を超える診断士が誕生している。


資格はあくまで資格なので、この資格において雨漏りがわかるとか、簡単に修理できるようになる、と言うような、そんな都合の良いものではないのだが、少なくとも、資格試験に挑戦することで、雨漏りに関わることを勉強する機会が出来るので、この機会こそが非常に重要なのです。






そして雨漏り診断士試験の内容は・・・・・、そもそも教科書などどこにも存在しないもの。

建物を設計した段階で仕込まれてしまう不具合が雨漏りに繋がることがある。

完璧な設計を行った筈なのだが、施工中に意図せず雨漏りを誘発してしまうような不具合が仕込まれてしまうことがある。

経年変化、経年劣化によって、不具合が発生したことでおきる雨漏りがある。

予想を超える気象などの条件や外的要因によって引き起こされる雨漏りも・・・・・。






様々な原因、要因がきっかけで起こる雨漏りは、何かの統一性があるわけでもなく(全く無いわけではないのだが)、時として、突如目の前に現れる事象なので、簡単な理屈で片付けられる問題ではないのです。

そんな、非常に判りにくい事象である雨漏りなのだが、雨漏りのご相談が減る気配どころか、増える一方の、建物に関わるもっとも厄介な問題なので、私を含め、協会の理事全員の経験をまとめ、噛み砕いたのが、この試験の基となっているのです。

だからこそ、しっかりと勉強してもらいたいし、私たちが経験してきた大きな遠回りを、少しでも近道に変えることが出来るなら、世の中の雨漏りが少しでも減るかもしれない・・・・・、だからこそ!!






          






想いが伝わるか否かは別問題なのだが(苦笑)、この想いを伝え、感じてもらえるよう、私たち講師自身も非常に真剣なのです。  


2012年10月27日

実例から学ぶ雨漏り診断のノウハウ

先週の土曜日、八重洲にて『実例から学ぶ雨漏り診断のノウハウ』と題した、雨漏り診断スキルアップセミナーが開催された。

私が副理事長として参加している、NPO法人雨漏り診断士協会主催のスキルアップセミナーである。







今回のセミナーは、雨漏りの調査・診断に特化した内容とすると理事会で決定したため、セミナー資料には、雨漏り修理についてのものは一切入れる訳にはいかない。

となったのだが、私のところでご縁があって関わる建物は、雨漏りが非常に酷い状態であったりし、建物躯体に大きなダメージを受けているケースがとても多い。

おそらくこれは、他の理事と比較しても、あきらかに私のところが多いのでは?と思うほどである。






だからと言う訳ではないのだが、雨漏りの目視診断から散水、そして解体・・・・・・と、屋根や外壁を解体した写真が多いので、セミナー資料を作成する際も、ついついそういう写真を入れたくなってしまうのです。

この解体という作業、全ては雨漏り原因を根本解決するためのものであるため、これから経験を積んでいくであろう受講者の頭の中に、雨仕舞の仕組みや概念を取り入れてもらうためのものだと思っているため。

と言う私なりの理屈と言う事で・・・・・・・・(苦笑)



     






そして今回のセミナーでは、セミナー後の懇親会も企画したのだが、これがまた30名以上の人数となり、会場はすごいことになった。

なんといっても、「雨漏り」と言うキーワードにこれだけの人数が共感するように、話しこむのだから、そりゃあもう、はたから見れば完全にへんな集団である(笑)

とは言っても、内容はやはり至って真面目に、真剣に雨漏りについて学ぼうとし、語るのであるから、雨漏り診断士協会を立ち上げて本当に良かったと思う瞬間である。







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そしてここからはお知らせです。

次回、雨漏り診断士試験が、来年2月に大阪で開催されます。

応募開始は12月1日からとなりますが、昨今の試験では、募集開始から早々に満席となってしまっているため、少し早めのお知らせとしてみました。


  <雨漏り診断士資格認定試験のご案内>

   主催:NPO法人 雨漏り診断士協会


【第15回 雨漏り診断士資格認定試験(大阪会場)】実施要項
資格名称:雨漏り診断士
試験日程:2013年2月16日(土)15:15~16:45
受験資格:試験当日に満20歳以上であること
受付人数:30名
申込期間:2012年12月1日~定員になり次第、締切とさせて頂きます。
申込方法:詳細はこちら受験料金:9,000円
※試験合格者は別途協会登録手数料として¥8.000円が必要です。
試験内容:
1.建築の基礎知識(施工・構造)
2.雨仕舞いと防水の基礎知識
3.雨漏り診断の実例・実務

◎【第16回 雨漏り診断士資格認定試験】は、東京会場にて2013年7月実施を予定しております。




<資格認定試験 関連講習会のご案内>
主催:NPO法人 雨漏り診断士協会


【雨漏り診断士資格認定試験対応講習会(大阪会場)】実施要項
講座名称:雨漏り診断士資格認定試験対応講習会
試験日程:2013年2月16日(土)9:30~15:00
受験資格:試験当日に満20歳以上であること
受付人数:30名
申込期間:2012年12月1日~定員になり次第、締切とさせて頂きます。
申込方法:詳細はこちら受講料金:21,000円 (テキスト代含む)
※テキスト等は2013年1月25日発送予定となります。
※再受講(テキスト不要)の方は受講料が13,000円に減額になります。
再受講の方は、お申し込み時、備考欄に「再受講・テキスト不要」とお書き添えください。
講義内容:雨漏り診断士資格認定試験内容に準拠
  


Posted by くぼた at 21:21雨漏り雨漏り調査雨仕舞い

2012年10月02日

雨漏り診断について

台風一過の昨日。

昨年9月の台風、今年6月の台風襲来と、浜松に住みながらここまでの台風襲来を想定したことは無かったのだが、今回も当たり前のようにやってきた。






前回2回において相当数の被害が発生したことから、恥ずかしながら、現在修理中の建物をはじめ、未だ修理を完了できていない建物を抱え、直前までバタバタと走り回り、今出来る対策を施していた。

幸いにも、前回、前々回に比べ、台風のスピードが速かったことと、勢力が弱まってきたため、今のところあらゆるところでと言うような大きな被害は無かったことが、まずはホッとしたところ。

そうは言っても、少なからず被害が生じたこともあり、今週中は、その対応にてやるべき事が・・・・・。






また、雨漏り診断、雨漏り調査についてのご相談が続いていることから、こちらについての対応も考えなければならず、今のところ状況をお聞きしつつ、大変申し訳ないと思いながらも、お待ち頂いている状況。

そしてこれは、一般のお客様同様に、建築会社からの相談もあり、それだけ雨漏りが多いと言う事が憂慮され、一方で私のやるべきことを、整理しなければならないと思っているところなのです。






そこで、雨漏りを真剣に学びたいと思う方々へ向けて、雨漏り診断スキルアップセミナーのお知らせです。
残席僅かと言う事で、事務局から連絡が入りましたが、増席も出来るかも?と言う事で、今一度のお知らせです。






講座名  雨漏り診断スキルアップセミナー『実例から学ぶ雨漏り診断のノウハウ』

開催日  2012年10月20日(土曜日)13時00分~16時45分(終了予定)

会場   東京八重洲ホール(JR東京駅徒歩2分)

募集定員 40名

申込期間 2012年9月10日~2012年10月1日(定員になり次第、締切とさせて頂きます)

受講料  登録雨漏り診断士 9,000円(税込)/ 一般 20,000円(税込)

主な内容

【第1講義】雨漏り診断に必要な雨仕舞いの知識(13時00分~)
     ◎防水知識と同様に、診断に必須となる「雨仕舞い」のポイントを解説。

【第2講義】雨漏り診断の事例と解説(14時10分~)
     ◎実例10件を予定(太陽光パネル設置による雨漏りの最新事例を含む)

【第3講義】雨漏り診断の実践プロセス(16時00分~)
     ◎お問い合わせを頂いてから、現調、ヒアリング、診断、報告書作成までを解説。


<懇親会>
セミナー修了後(17時~)別途、懇親会を予定しております。内容に付きましては「申込確認メール」にて、ご案内致します。

申込方法 下記の必要事項をご記入頂き、eメール ame@amamorishindan.com 宛に「受講申込メール」を送信して下さい。(電話番号、アドレスは、英数半角文字にて記入。機種依存文字使用不可)

■ お名前:
■ 電話番号(携帯電話優先):
■ eメールアドレス(連絡用):
■ 勤務先又は所属先名(任意記入):
■ 勤務先又は所属先所在地(任意記入):
■ 雨漏り診断士登録番号(診断士のみ記入):
■ 受講講座名:『実例から学ぶ雨漏り診断のノウハウ』
■ 懇親会:(参加・不参加)

「受講申込メール」受信後、残席数を確認し、協会より「申込確認メール」を返信させて頂きまので、内容をご確認の上、該当受講料のお振り込みをお願い致します。受講料の振込先、懇親会(参加費5,000円)の詳細は「申込確認メール」にて、ご案内致します。

  


Posted by くぼた at 07:37雨漏り雨漏り調査

2012年07月23日

雨漏りと言う事実

先月のことになるが、浜松市中区砂山町の店舗併用住宅において、雨漏りの調査方法の一つである、散水調査を行った。

この建物は、築5年の鉄骨造2階建ての店舗併用住宅。

本来であれば、品確法に基づき建設会社の保証工事となるはずの「雨漏り」なのだが・・・・・。






こちらの建物は、引渡し当初から不具合がいくつもあったらしいのだが、建設会社の対応が悪く、お客様自身、相当な不信感が募っていた矢先、雨漏りが発生したらしい。

そして建設会社は、多くの業者を入れ替えながら、手を加えたらしいのだが、雨漏りの解決には至らず。

そして検査専業の会社にて赤外線カメラを用いた検査を行い、「雨漏り」があると断定までしていたものの、その原因を解明できずに時間だけが経過し、お客様との関係が、どんどん悪くなっていったらしい。

その挙句、突如として「雨漏りではなく結露である」と言い出してしまったとのこと・・・・・。






その後、随分と揉めたらしい(このような状況ならば当たり前だが・・・・・)が、お客様自身、揉め続けることよりも、そんな会社に頼んだことを忘れ、自身で修理することを決めたと言う経緯があるのです。






そんな現場ゆえに、いつも以上に慎重に調査・・・・・と言うわけではなく、いつもと同様に現場確認、そして調査。

さらに今回の散水調査には、日経ホームビルダーの編集者も取材に訪れ、その様子が日経ホームビルダー2012・8月号(2012・7月発行)の「今月のニュース」の中にて紹介されました。

          






この散水調査において「結露」とされていたものが、散水開始後約3分程度で漏水確認。

そう、『雨漏りである事実』が証明されたのです。

この続きはまだ後日・・・・・。  


Posted by くぼた at 21:14雨漏り調査

2010年07月08日

風雨の方角

先月の中旬、夕方から夜半にかけ、強い南西からの風雨があった。

状況的には台風程ではないにしろ、強い風雨であることに間違いなく、事実その夜は、足場のメッシュシートを下ろしに行った程である。

それから数日後、少し前に雨漏りを直すべく、工場屋根の明かりとり周囲に、板金水切りをかぶせた現場で、雨漏りが再発したとの連絡が入った・・・・・。





その修理に際しては、聞き取りによって強い東よりの風雨の際にのみ、雨漏りをしていると情報を得ていたため、その浸入方法を考慮した方法を選択していたのです。

また、明かりとりとは言っても、すでに何回かの修理を経た後なので、すでに明かりとり自体は完全に板金で覆われている状態なのである・・・・・。





そこで、散水によって雨漏りを再現してみることにしてみたのです。

散水をする前に、雨漏りを起こした際の風雨の角度をイメージし、目視で角度を選定。

これで10分散水すると、雨水を溜めるような場所が無いため、おそらく雨漏りが再現するはず。





すると散水開始10分、予想通り雨漏りが再現された。

以前の他業者の修理で、板金を被せてある部分であり、私は手を掛けなかった部分である。

     





私の修理の際に、手を掛けておけばよかったのだが、修理前の聞き取りによって、強い東風のときだけ雨漏りをするらしいとの事だったため、コスト面を考慮し、あえて何もしなかったのです。

そしてこちらの工場の屋根の明かりとり部分は、全部で8か所。

散水の結果をから考えると、すべての個所で雨漏りを起こす可能性が高いという事である。





う~ん、やっぱり全部確実にしなきゃならないだろう、どうしてもコストは掛ってしまうが・・・・・。  


Posted by くぼた at 23:45雨漏り調査

2010年07月05日

散水調査

本日の午前中は雨漏り調査。

昨年の冬に、建築屋さんからの依頼で雨漏り修理で入らせてもらった住宅なのだが、先月の南西から吹きつけた雨の時に、量は僅かながら、雨漏りが再発してしまった。

そして私がかかわった現場で、雨漏りが再発したことがショックなのだが、それを取り返すべく、散水調査に臨むのである。






現場監督と、昨年の冬の工事を思い出しながら仮説を立て、その仮説個所から雨漏りが起こるのかどうかを検証すべく、散水をして調査を行うのです。

基本的に木造住宅の場合、侵入した雨水が大きく横へ移動することは無いと言っても過言ではない。

すると、柱の位置などを考えたうえで、散水ポイントを目視予想するのだが、どうにも、怪しくもあり、そうでないようにも思うし・・・・・・・・・・・。





そんな可能性探しをしていると、いろいろな可能性について考えてしまい、思わず迷宮入りしそうになるのだが、むやみやたらに散水をしても、迷うだけで意味がない。

そこで、図面と照らし合わせ、侵入の可能性と同時に、侵入した後の経路の可能性を、頭の中でシミュレーションし、可能性の有無を探っていくのです。





2か所ほどに散水をしたのち、散水位置を変更。

外壁側へ散水し始めると、今まで気がつかなかったクラックを発見、もしや?と思い、散水を行ってみると・・・・・ビンゴ!!

昨年の修理以前、数年前に、何度も雨漏りを修理しているらしい現場なのだが、その際、補修のために一部モルタルを撤去しているため、その補修で外壁のラスモルタルを塗りついでいる部分である。





思わず、「見つけた!!」と嬉しそうな顔をしそうになってしまいながら、雨漏りの原因を見つけたことに安堵したのだが、一方、これをどう治すかが、これからの重要な仕事なのである・・・・・。  


Posted by くぼた at 23:40雨漏り調査

2010年04月29日

再度、雨漏り

昨日の午後、先日細工をした事務所の雨漏り現場で、再度、雨漏りが起きたとの連絡が入った。

あのエアコン配管部分を止水して、再度、本日の東風で漏ったとなると、残る可能性は・・・・・。





電話を頂き、状況をお聞きしている時点で、すでにある程度の確証というか、絞り込みは出来ているのだが。

翌日の確認を約束し、本日朝から事務所の天井ジプトーンを外し、雨漏り調査をしてみたのです。

すると、ジプトーンの下地である軽天部分から、滴り落ちる水・・・・・。

     





さらに隙間を縫うようにして天井裏へ這いあがると、断熱材の無い部分に、雨水のシミ跡を発見。

     





そのまま鉄骨との位置関係を確認するため、天井裏を移動してみると、はっきりとした滴を発見したのです。

もうこれで、確証が取れたと言っても間違いなく、心配した部分に、問題が仕込まれている事を意味する・・・・・。

     





さて、屋根の上はどうなっているのだろうか?

水切りはどうなっているのだろうか?

その真相は!!!     

続く・・・・・・。  


Posted by くぼた at 23:53雨漏り調査

2010年03月13日

状況確認

このところの不安定な天気の影響で、遅れている雨漏り調査。

本日、予定を変更し、散水調査ではなく外壁サイディングの取り外しを行った。





こちらの現場は、築3年程の住宅なのだが、昨年から雨漏りを確認。

私のところへ相談が入ったのは、今年に入ってからなのだが、目視確認から推測される箇所は、全部で4か所。

その4か所への散水を計画していたのだが、サイディング職人の都合がついたため、一気に核心へと迫ることとしたのです。





まずは雨漏りが確認されているサッシ部分、そのうえのサイディングをはずして見たのだが、そこには思いもよらない光景が・・・・・。

     





なぜか、サッシ上には砂が溜まっているのです。

こちらの現場の場合、サッシ上もシーリングで塞がれているのだが、雨水浸入によってここまで砂が溜まるのか?と考えると、大量の雨水等々が浸入しているとしか考えられない。

となると、最初に考えた可能性とは、別の部位からの浸入と・・・・・。





う~ん、最初に聞いていた下地納まり、雨仕舞は、おそらくその言葉通りにはなっていないのだろう。

さて、どのように直す計画を立てるか、思案のしどころである。  


Posted by くぼた at 23:33雨漏り調査

2010年01月05日

履歴

本日は午後から、雨漏りの現地確認。

昨年末にご相談いただいた、とある会社の事務所なのだが、建物図面のコピーを頂き、現況と図面を見比べて、原因予測をするのです。






しかし毎回のことながら、会社事務所の雨漏りというのは、情報が不足する。

これは、使用している社員の方々にとってみて、自分の家ではないので、頭の上に漏ってくるのでなければ、いつ?どのぐらい?なんていうことは、ほとんど気にしていないため・・・・・。

そのため、このところ情報不足の雨漏りの現地確認に、悩まされることもしばしばなのです。






今回も、情報不足を補うべく、建物をくまなく目視確認。

さまざまな角度から、頭の中で多角的に可能性をシミュレーション、そして根拠の有無について、図面と照らし合わせながら考えるのです。





そんな確認を進めていると、お聞きしていなかった、雨漏りの履歴と思われるものを確認。

まさに、後から何らかの理由で打たれたシリコンシーリング(シリコンコーキング)である。

     





ぐるぐる建物を確認しつつ、よ~く目を凝らしてみると、何箇所もの補修跡が。

なかなか手ごわそうな予感が・・・・・。  


Posted by くぼた at 22:13雨漏り調査

2010年01月03日

予備調査

昨年雨漏り補修をした会社の事務所から、雨漏り再発のメールが届いた。

メンテナンスを行っていないまま、年数だけが経過している鉄骨造サイディング張りの事務所において、シーリングを行ったのだが・・・・・。





補修をするにあたり、雨漏りをしているのが会社事務所のど真ん中のため、天井のジプトーンを取り外し、経路の確認を行っていた。

これは鉄骨造の建物ゆえに、下地のC鋼などの影響によって、雨水が思いのほか運ばれてしまう事があるため、その下地確認を含めたものなのです。

ただし、万全を期して散水調査を行いたいものの、事務所内のデスクやパソコンを考えると、万が一の場合・・・・・・。

という事で、目視の状況確認によって、推測をしたのです。





そして2回のシーリング(コーキング)を経て、強い風雨にも漏れなかったのにも関わらず、年末の夜半のみの雨で雨漏りをしたらしい・・・・・・。

そこで、過去の天気状況を検索し、時間雨量、風向きを確認。

すると、強くは無いものの予想した方向とは逆の方角からの風雨である事が判明。

となると、雨漏りの侵入経路となる部分も、考える位置が変わってくるのだが、その変えた位置と想定すると、まずは2階の部屋へ雨漏りをすると思うのだが・・・・・。





という事で、PCの検索画面を見ながら、建物の状況をメモ用紙に書き出し、頭の中で予備調査。

雨水の気持ちを想像し(?)、ぶつぶつ独り言をいいながら考え込むのです・・・・・。  


Posted by くぼた at 23:08雨漏り調査

2009年12月18日

迷路

本日は朝から散水調査。




今回の現場の母屋は、築40年を経過しようかという建物。

その母屋での雨漏り・・・・ではなく、増改築を繰り返しているため、その一部からの雨漏りである。

ただし、その増改築の繰り返しが雨漏りの経路を複雑にしている雰囲気があり、まずは散水をして絞り込みをしようと言う事で、本日の作業に至ったのです。





まずは屋根の上で、目視にてイメージを膨らませる。

どのように雨水が伝わるのか? どのような風により押し込まれるのか? それらを頭の中でシミュレーションするのです。





そしていよいよ散水調査開始。

頭の中でイメージした箇所と、これは無いだろうと思う箇所、それぞれを散水。

     




ところが、これは無いだろうという箇所はもちろん、再現しなかったのだが、イメージした箇所に散水してみても、何の変化もなし・・・・・・・・・。

試しに、次の可能性をイメージした箇所に移動してみたが、こちらも。





う~ん、こりゃあ、根本的な見直しが必要。

雨漏りをした際に、どちらから風が吹いたのかが判れば助かるのだが、お客様が年輩の方で、日時の記憶が曖昧なので、情報が完全に不足してしまっている。

そこで、仕切り直しを提案し、まずは雨漏りをした際に呼んでいただくというお願いしたのです。

複雑な屋根が原因なのか、強烈な風が吹いたのか、少なくとももう少し絞り込まないと、迷路に迷い込んでしまうので・・・・・。  


Posted by くぼた at 20:15雨漏り調査

2009年11月13日

調査応援

昨夜は横浜に宿泊、そして今朝は電車通勤で逗子駅へ。

本日は、私の友人であり、雨漏り110番グループのメンバーでもある、リペイント湘南の社長からの応援依頼を受け、葉山での雨漏り調査である。





事前情報が少ないので、まずはお住まいのお客様からの情報収集からのスタート。

実はこちらの建物、まだ築年数が浅いうえに、結露か雨漏りか?という、見る人によって所見が異なる状況に、お客様自身が相当参っていた。

そのため、非常にナーバスになられていることがひしひしと伝わってくるのです。





これら所見に差があるのは、まずは目を付ける位置の違い、次に、それまでの建物との関わり方という、それぞれの経験の違い。

一概にどれが良いとか悪いとかいう話ではなく、ちょっとした入口の違いによって、答えが大きく異なるという、雨漏りや結露と言った水に関わることのむずかしさなのです。





それらを踏まえ、お客様からじっくりお話をお聞きし、気分を落ち着かせてもらう事が第一段階。

次に、情報を整理し、状況を把握し、水の経路を見出していくという作業が第二段階。

そして第三段階は、全ての状況を整理し、理論的に答えを伝えるというもの。





もちろん、答えとしては原田社長の所見とまったく同じものになったのですが、今回私に応援依頼があった最大の理由は、建てた会社との所見の違いというものである。

この最大の所見の違いを、揉め事の種にならないように、双方が十分に理解するためには、理論の正当性を、ひとつひとつ相手に心に浸み込ませるように話を進めなければならないため、これだけは経験によるところが大きいのだろう。

まあ、それだけ多くの現場、多くの状況に出会ってきたという事なのだろうが・・・・・。





結果として、建築会社の担当者も理解してくれ、かつ同社の役員も理解してくれた様子。

そしてお客様自身にも、落ち着きを取り戻していただけたようである。





雨漏りに携わるという事は、自分自身の言葉に非常に重い責任がある。

その責任において、全ての事実を正確に伝えることもまた、重要なことなのです。  


Posted by くぼた at 22:50雨漏り調査

2009年10月25日

築80年以上

先日ご相談があった雨漏りの現場は、築80年以上のお宅。

旧城下町に位置し、それこそウナギの寝床にような細長い敷地に建てられたお宅は、何回もの増改築を経ていたのです・・・。





お伺いし、お話をお聞きすると、87歳になるご主人から、子供の頃に500円で建ったというお話を聞いたり、その他の話も含め、脱線、寄り道の会話から、少しづつ雨漏りの状況を聞き取り調査。

風の強いとき、風の向きが特定のとき、雨が降り出してから数時間後に漏水、などなど・・・。

まずは会話から、イロイロと情報収拾である。





ただし、この増築を繰り返された建物というのは厄介で、多くの人が何回も手を入れたと言う事は、それだけ原因を判りにくくしてしまう事を意味している。

なにしろ、手の掛け方というのは人によってバラバラなので、やり方、納め方もそれぞれ。

もしかしたら、その複合的な状況が、漏水までの時間を多く必要とする原因かもしれない・・・・・。

さらに、補修工事も何回か行われているので、頭を悩ます建物である事に間違いは無い!





こうなると、推測で何かの答えが出るレベルではなくなってしまうので、まずは散水調査の提案。

後日、点検口を開けること、雨降りに確認に伺うこと、被疑箇所数箇所の散水調査を行うことなど、いくつかの話しをさせていただいたのです。

それにしても、築80年、梁や柱などもすごいが、その年代を経て雨漏りをしても、材木がなんともないのが凄い!
  


Posted by くぼた at 21:25雨漏り調査

2009年06月27日

よし、出た!!

本日は新宿から小田急で移動。

向った先は、神奈川県秦野市である。





こちらの現場では、今年の正月明けに雨漏り調査をしているのだが、暖炉に関わる部分であったため、散水調査を先延ばしのしていたのです。

しかし、春になったらと思いつつも、天候不良に振り回されて、バタバタしながらようやく今回の散水調査の日程を決めるに至ったのです。





今回は、茅ヶ崎のKさんに協力していただける事になり、心強いパートナーと散水調査。

二人で意見を出し合いながら、散水箇所を改めて絞り込んでいくのだが、なにぶん暖炉という、どちらかと言うと特殊なものが目の前にあるため、場合によっては勘違いを起こしてしまいそうなので、慎重に慎重に進めていかなければならないのです。

そして散水開始から約1時間、2箇所目の散水箇所でビンゴ!! 「よし、出た!!」

     





私が調査をするまでには、他の業者による散水調査もあったようなのだが、いずれも雨漏りの再現には至っていなかったようなので、私が考えた雨漏り原因と、「もしかしたらかけ離れているのかも?」と言う不安があった。

しかし再現できたことによって、頭の中でイメージする浸入経路と壁面内の水の道が、どんどんと確信に変わっていき、雨漏りの原因究明に近づいていくのです。





その後確認の意味もあり、散水箇所を変えてみると、こちらでも漏水を確認。

昼食休憩を挟みながら、二人で壁の中のイメージを膨らませ、午後から行った最終の散水でも、やはり漏水を確認できたので、これで全てのイメージができ、やるべき修理も決まった。

あとの工事はKさんにお任せできるので、今回は遠方ながら、随分と気持ちがラクである。

もちろん、修理完了までサポートを続けるのはもちろんですが、それでもね(笑)  


Posted by くぼた at 21:55雨漏り調査

2009年06月24日

小屋裏は

本日は、雨漏り調査のため佐鳴台へ。

少し前にお邪魔して、お話だけお伺いしたのだが、なにぶん疑問符が多すぎて、とりあえず小屋裏の確認から始めさせていただくことにした現場である・・・・・。





ところがこちらのお宅、雨漏りらしき天和室廊下の天井のシミを確認するため、小屋裏への点検口を捜したのだが、この部屋だけ点検口が作られていないため、まずは点検口を作るところからのスタート。

まずは、押入れ天井部分に、差し金をあてて寸法決め。

それからカッターで少しつづベニヤを切断し、点検口の開口。

     




開口したベニヤを移動すると、とたんになぜか粉々になった断熱材や、石膏ボードのカス、配線のくずなどなど・・・、いろんなものが落下してきたのです。

     




仕方がないので、その掃除からはじめ、一通り片付いたところで小屋裏へ頭を入れてみたのです。

すると今度は、天井裏のシミと一緒に、なぜか建築資材を入れていたと思われる袋を発見・・・・・。

     




このゴミは一体どういう訳なのか・・・と言う疑問もあるが、それはさておき、今回の目的は雨漏りなので、気になるのは天井板のシミである。

しかし、このシミがどうにも納得できなのです。

それは、このシミの裏や周辺には、まったくそのようなシミ跡は確認出来ないし、屋根下地の野地板部分には、それらしきシミが無いのである・・・・・。

なぜ??





そして、小屋裏の梁に手を掛け、足を掛けしながら、這いつくばって移動する事約2m。

ようやく雨漏りらしきシミ跡の真上を確認する事が出来たのだが、ここもあまりにおかしい・・・・・。

     




なぜか?断熱材をどかされてしまったような状況と、埃の下に見える大きなシミ跡。

首を捻りながら何事かを考えると、私の頭に浮かぶのは、なんらかの動物が居たように思うのだが・・・・・。

そこでお客様にお聞きすると、こちらのお宅は中古で購入されたものなのだが、購入前2年ほどは空き家となっており、その間なんと、狸が入り込んでいたらしいのです。




そうです、こちらのお宅の和室天井板のシミは、狸のおしっこだったのです!

雨漏りだと思われていたシミだったのだが、おそらく湿度が高くなることで、シミの色が濃くなり、まるで雨漏りのように見せていたのです。

それに見難いながら確認した屋根下地の野地板にも、やはりそれらしきシミが無いことと、天井板のシミの上に埃が積もっていることを考えると、これは動物で確定的。





情報不足から思いもよらない発見・・・と言うか、事実確認が出来たのだが、まさか狸が住み着いたところがあるとは、全くの予想外。

そんなに小屋裏は居心地が良かったのだろうか・・・・・・・?  


Posted by くぼた at 22:43雨漏り調査

2009年05月12日

散水調査

本日は朝イチで、磐田市内で雨漏りの確認。

だいぶ前から雨漏りをしていた建物らしいのだが、2~3年前に塗り替えを行い、その際に様々細工を施したと言うお話をお聞きしつつ、雨漏りの確認を始めた。





雨漏りを調査・診断する場合、それまでの経過、頻度・風向き、雨量など、様々な情報を整理しつつ、自分の中に蓄積された経験をあわせて考えるのです。

もちろん、簡単な思い込みをすれば、見込み違いになる可能性が高いので、さまざな角度からの推測が、非常に大事。

だからこそ、慎重にかつ多方向から確認をするのです。






そんな原因を探るためのヒアリングの後、建物全体を見回し、頭の中で水の道をシミュレーション。

雨水の落ちている箇所から、上へ上へと目で追いかけていくのだが、目に入る情報はあくまで客観的事実であり、その事実一つ一つが、原因になりうるのかを考えていくのです。

そして、可能性の最も高い箇所を、頭の中で整理し、ここでようやく目視確認のため脚立に登ったのです。

ただし、一番怪しいと思った箇所には、思った以上に埃が積もっており、イマイチ強いインパクトが無い。






当然のことながら、その周辺全体も、くまなくチェックしつつ、わざと広い範囲で可能性を追いかけてみたのです。

しかし、やっぱり最初の箇所が最も怪しい・・・・・という事で、急遽散水をする事した。






まずは下から順を追って散水し、原因では無い事を証明しつつ、もっとも怪しい箇所へ散水すること約1分。

「やっぱり!」 

     

その後も、他の箇所に散水をし、雨漏りが無い事を確認し、原因の絞込みが終了。

やはり散水に敵う雨漏りの確認は無いことを、改めて実感である・・・・・。  


Posted by くぼた at 22:24雨漏り調査

2009年05月09日

雨漏り続く・・・・・

一昨日、昨日の2日間で、何件もの雨漏りのお問い合わせがあり、その分を今日明日の予定で、とりあえずの現場確認。





まずは幸町で、賃貸アパートの雨漏り調査。

こちらは、先日の雨の際に、室内を確認させてもらったところなのだが、思いのほか痛みが激しく、補修方法をよく検討しなければならない現場。

原因はともかく、補修に手間が掛かりそうである・・・・・。





その後若林町に移動し、こちらも賃貸アパートの雨漏り調査。

こちらは、建物のオーナーさんと話をしながら、その場で、もっとも簡易的な補修方法の提案。

この簡易補修か、全面改修の2通りしか方法が無いため、まずは簡易補修で当面の間、様子を見てもらうと言う、コスト面を考慮したもの。





次に向った先は、安松町の住宅。

こちらは、年に1~2回しか漏る事が無いのだが、一昨日の雨で雨漏り発生とのこと。

目視確認の結果、多くの業者の補修履歴があるのだが、サイディングの外壁なのに、モルタル外壁用の水切りがつけられているサッシがあり、そのどう考えても怪しい部分に関しては、一切手がつけられていない。

ほぼここに間違いはないだろう。





そこからは、とりあえず芳川町の新築現場の内部塗装へ入ったのだが、その作業中も、何件かの連絡が入り、全てが雨漏りの話・・・・・。

昨日の雨は、思った以上に、あちらこちらで雨漏り被害を出していたのである。

それにしても、雨漏り続くなぁ・・・・・ということは、それだけ困っている方が多いということなのである。  


Posted by くぼた at 21:57雨漏り調査

2009年04月22日

昨日の雨で・・・

昨日の雨により、GW明けに着工予定のお客様より、雨漏りの連絡が入った。

見積りの時点では、過去に雨漏りの履歴はあるが、もうずいぶんとの前の話であるとお聞きしていたのだが、数年ぶりの再発である・・・・・。





足場が掛かってから、過去の雨漏りの位置関係を確認し、処理の必要性を検討しようと思っていたのですが、まさか工事前にという、なんとも言えないタイミング。

まずは、室内で雨漏りをした位置を教えていただきながら、昨日気がついた時間、そのときの水の量を確認。

このようなヒアリングをすることで、まずは雨量と風向きとの関係を推測することが、雨漏り確認の第一歩なのです。





こちらのお宅は、3階建ての建物であるが一部2階建て部分も。

雨漏り箇所は、ちょうど2階の屋根と3階の外壁の境になるため、室内からおおよその検討をつけ、2階の天井裏へ。

懐中電灯を片手に天井裏をずるずると進み、被疑箇所周辺に到達して、まず断熱材などの濡れをチェック。

すると、下地の材木にシミを発見!





しばし、その周辺を探ってみると、やはり断熱材が濡れている。

さらに断熱材を持ち上げてみると、その下に位置した梁上に、比較的な大きなシミを発見。

ここが浸入経路として間違いは無いし、あとは外部周辺との位置関係を絞れば、おのずと雨漏り原因は特定できるのです。





それにしても、この断熱材見ると、多分数年ぶりでは無いな・・・・・。

     
  


Posted by くぼた at 19:40雨漏り調査

2009年04月02日

屋根から?

本日も朝イチで雨漏り調査。

今回は、屋根から?ということでご相談いただいた現場である。





まずは、お客様からのヒアリングをしたのだが、強風時にのみ雨漏りをして、その時初めて天井にシミができたという・・・・・。

こちらの建物は寄棟の平屋であり、屋根がカラーベストのため、雨漏りがあったということは、直すべき範囲が相当大きくなるような気がしたのだが、まずは確認してみないと始まらない。

すると天井裏を確認させていただけるということで、さっそくライト片手に小屋裏へ入った。





ライトを照らしながら確認すると、雨漏りをしたシミを確認。

その真上を確認すると、そこは雨水の浸みた経歴が、はっきりと見えていた。

     




他の箇所も観察してみると、屋根下地の合板がブカブカしているところも多々あるし、貫通している釘周りも、シミになっている箇所があちらこちらに。

ああ、こりゃ全面しか無い・・・・・・。

他にも、小屋裏の換気をできていない状態であったため、完全に蒸れた状態であることも気になる点。





原因はわかりやすいのだが、この痛みでは、どうしても工事が大掛かりにならざるを得ない。

となると、提案は一つだな・・・・・。  


Posted by くぼた at 22:37雨漏り調査