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 『雨漏り診断・修理』についての当社取り組みです

日経ホームビルダー2011.1号より連載開始
写真でわかる『雨漏りを呼ぶ納まり』
玉水先生とともに監修を行いました


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2015年02月27日

第19回雨漏り診断士試験

先日、東京八重洲ホールにて、19回目となる雨漏り診断士試験が行われた。

19日目となった今回、ここ数回の試験同様に、数ヶ月前の受験申し込み日当日に、申し込み人数が定員をオーバーすると言う状態で、雨漏りに対してのニーズの高さを非常に感じています。

     





雨漏りとは、台風などの強力な外力を受けたような場合を除き、建物に仕込まれた不具合が原因となる場合がほとんど。

不具合とは、一次防水のみならず、二次防水の不具合も相まって、建物の表面のみでわかるものよりも、見えない部分、見え難いに部分に隠れていることも多いのです。

そこで、見える部分にしか目が行かないと、何でもかんでも「シーリング(コーキング)」にて、塞いでしまえば止まるような、そんな大きな勘違いをしてしまうのです。

これこそ、最もやってはいけない事なのですが、実は、これで雨漏りを止めたと勘違いしてしまう場合が非常に多く、それこそ体の中に膿を貯めてしまうような事もしばしば。

もしこれが、自分の体だったならば・・・・・、たいへん恐ろしいことは言うまでもありません。






このように、雨漏りに関わるというのは大変むずかしい事であり、かつ責任が重いこと。

しかし昨今、何を勘違いしたのかと言うような人たちを目にする事も出てきており、かえって被害が広がらないか?と言う心配をしています。

これは、そもそも雨漏りを目視で確認し、目視・触診・打診・散水などの調査を経て診断に至るまでに、建物の構造分野に始まり、雨水が室内に浸入する際に働く力を科学的に考えるための知識と想像力も必要であるため、生半可な経験で全てが理解できるほど簡単な話ではないのです。

だからこそ、きちんと勉強して、多角的に雨漏りを検証する力、そしてこれらを学ぶ機会が必要だという思いがずっとあり、NPO法人雨漏り診断士協会の設立へと至ったわけです。

     





この想い、暑苦しいと感じるかもしれませんが、建築業界に足を踏み入れて以降、ずっと雨漏りに携わり続けてきた私の想い、これまでに相談を受けた雨漏りに困っていた多くの方々の想い、この想いは、これだけは、決して譲ることは出来ないのです!!
  


Posted by くぼた at 10:00雨漏り

2015年02月10日

見積の現場にて

先日、お客様から見積りのご依頼があり、市内のお宅へお邪魔した。

こちらのお宅での見積依頼の内容は、外壁の塗り替え。

そして、その他部位の痛みについてのご相談とともに雨漏りについてのご相談もあったのです。






30年以上は十分に経過しているであろうこちらのお宅、今まで何回もの工事をしてきた経緯があるのだろうが、残念ながら、あまり良い工事の跡が見られない・・・・・。

もちろん、建物の経年劣化は否めないのだが、それとは別の問題もあちらこちらにあったのです。






そのひとつ、塗り替えの時の問題が、あきらかな清掃不足と塗回数の不足。

     







清掃不足とまでもいかず、おそらく清掃をしていないのだろうと言うように、入隅部分などは、見るも無残に塗膜が剥がれているのです。

また唐草部分などは、錆止めも入っていないのがよくわかる。

そして錆止めの赤い色がスケスケになっている様子も含め、上塗りの塗回数が不足していることがあきらかなのです。

こんな状態で塗り替えと言っていた業者が居たことが、とても悲しいこと・・・・・。






そして瓦屋根に目を向けると、今度は詐欺のような工事にあっている典型例が。

     

     






この写真を見た多くの人が「あ~」と言うであろう、漆喰を山盛りにしている最悪の例であり、雨漏りを誘発してしまうことも多々有り、今回の雨漏りの原因でもあるのです。

また、瓦にシリコンを塗りたくっているのに、瓦の並びがまったく揃っていないのも、完全にNG。

そもそも瓦屋根の漆喰とは、このように山盛りにすることがNGなのは当たり前の事なのだが、それをやっていると言う事自体、これはもうサギに掛かってしまったと断言しても良いでしょう。

これに関してお客様は、正確な工事については判らなかったものの、「もしかして、サギにあっていたのでは・・・」と、うっすら思っていたらしい・・・・・。






それにしても見積にお邪魔して、ここまで今までの経過が悪いのはめったにない・・・・・、とまでは言えないのですが、今回のケースも、とても専門職が仕事をしたとは思えない。

まあ、雨漏りを誘発させてしまう時点で、まったくもって有り得ない話なのですが、それにしても本当に困ったものであり、お客様に真実、事実を伝えるこちらの気持ちにもなってくれよ!!と腹が立つ。

見積の現場にて、いろいろなものを目にする機会があるのですが、現場に入る人が職人を名乗るならならば、職人=プロとしての自覚を持って仕事をして欲しいと思うし、せめてやって良いこと悪いことの最低限の知識ぐらいは身につけてほしいものである!!
  


Posted by くぼた at 19:44出来事雨漏り