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2010年08月07日

2回塗り

本日は現在進行中の塗り替え現場である、三ケ日町の現場へ。





先日から、モルタル掻き落としの外壁に、臭気は強いが強力溶剤成分によって高い浸透力を期待できる、エポキシ樹脂シーラーを3回塗り重ねている。

1回塗ると、2回目は翌日以降でなければ乾燥不良を起こしたり、溶剤分の揮発を妨げることで、塗膜膨れなどのトラブルになるので、カタログの規定通り、塗り重ね乾燥時間を取っているのです。

そのお陰で、現場の進捗状況は芳しく無いのですが・・・・・(苦笑)

だが、そのシーラーのお陰で、手で触るとポロポロと落ちてしまう掻き落としの外壁表面は、固める事が出来たため、昨日からようやく、今回の工事での中塗り工程となる、フィーラーの塗装に入っている。





最初の工程であるシーラーは、下地に深く浸透し、強固に固めるとい役割に対し、中塗り工程に使用するフィーラーは、下地を滑らかにする事と、微弾性効果を持たせて、下地からの負荷を覆い隠すと言う役割を持たせるのです。

そして今回の現場の場合、もともと粗い仕上がりとなる掻き落としの外壁の防水能力を考えると、フィーラーの厚みは、ある程度必要になってくる。

だが、ここで砂骨ローラーを用いて一気に厚みを付けてしまうと、見た目が大きく変化してしまうため、ウールローラーを使うしかないのです。





しかし、ウールローラーで1回塗るだけでは、こちらの外壁に対して必要と思われる厚みとしては、どうにも心許ない。

また、1回塗りのみでは、完全に膜で覆うというように均一な塗膜とならず、それこそ、巣穴があるかのように、塗料が入りきらない凹の部分が出来やすくなるのです。

そこで、フィーラーは2回塗り。





これは巣穴を埋める事と同時に、塗膜の厚みを確保することで、防水性能も確保することが目的。

これら目的を踏まえて、塗料の選択、塗装方法を選択をし、それを実行するのが私の仕事なのです。

ちなみに、フィーラーは艶なしの白で、塗り重ねの見分けが非常に判りにくいため、2回目に塗る材料には、水性調色用の塗料を混ぜて、違いを付けて作業をしやくすく工夫。

     2回塗り





同じ作業の繰り返しばかりが続いているのだが、下地よって塗装方法が変化するのも当然のこと。

築20年と言う劣化の状態、そしてモルタル掻き落としの外壁と言う意匠を踏まえ、仕上がりへと工事を進めていくのです・・・・・・。



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