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2007年11月26日

目地処理を

10年前ぐらいまでの建物で、外壁が横張りサイディングと言うと、ほとんどが目地有り、釘打ちのタイプ。

今でこそ、新築に採用されるサイディングは、金具使用のものが主流になりましたが、少し前というか、私のところへメンテナンスの依頼が来ると言う事は、それなりに年数が経過していると言う事ですから、まだまだ主流という感じ。






しかし、この目地をまったく処理せずに塗り替えをしても、本来のおこなうべきメンテナンスを果す事が出来ず、本当にただ単純に色が変っただけになってしまいます。

ところが実際には、工期短縮ためとか、面倒であるとか、建物と壁の根本的な構造をまったく理解していないなど、一番悪いパターンで、まったく処理しないものであったり、劣化したシーリングを除去しないまま、上から薄く新規のシーリングを被せるだけだったり・・・・・・・。

まったく知らないのか、無知なのか、困ったものである・・・。







実はこんな現場、近所で耳にした経験もなんですが・・・。



たまたまそのお宅は、娘さんがリフォーム会社にお勤めで、自分の会社へ塗り替えを依頼したのです。

そして工事に入るのは、そのリフォーム会社の下請けの中でも、腕が良いというふれこみの塗装業者。

足場は掛けたものの、飛散防止シートは殆ど掛けず、目地の打ち直しという工事項目が有ったとの事なのだが、カッターで除去している姿は見えなかったし、第一に除去した筈の古いシーリングかすは、どこにも落ちている事が無かったらしいのです。

と言う事は、作業の有無は誰にもわからず・・・。

そして最高級塗料で丁寧に塗装する?した?らしいのですが、およそ2年後には、外壁の色もすっかり変色し、薄汚れた状態になり、薄く塗りつけただけのシーリングも、プライマーすら入れなかったらしく、すでに剥れてきていました。


ちなみに、このフォーム会社、工事の1年後にはお店をたたんでしまったそうです、この話は、後日聞いたもの・・・。






でもコレって、リフォーム会社だけが悪いのか?と言うと、悪いのは当然なのだが、そんな工事を当たり前にしている下請け塗装業者もいたのですから、実際問題としてどうなんだ!と言うところ。

会社も従業員まで騙し、下請けも、言ってみれば同じ穴のムジナというところ・・・。


そんな無知な状態で、大切な建物を悲惨な状況に追い込まないで貰いたいものです・・・。






ちなみに、本来は、このようシーリングと外壁に隙間が出来る時点で、シーリングの防水性は期待できず。

     目地処理を



そこで、カッターを用い、劣化したシーリングを除去するのですが、場合によっては、下地を傷つける可能性があるので要注意。
そして、2面接着になるように、バックアップ材を使用したり、ボンドブレーカーを使用するのです。

     目地処理を



あとは紙テープ貼って、プライマー塗って、シーリングして、工事完了。

     目地処理を


これが本来なんですが・・・・・・。



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