■ 記事掲載のお知らせ ■

 『雨漏り診断・修理』についての当社取り組みです

日経ホームビルダー2011.1号より連載開始
写真でわかる『雨漏りを呼ぶ納まり』
玉水先生とともに監修を行いました


2011.6号 記事紹介はこちらへ
2011.4号 記事紹介はこちらへ
2011.3号 記事紹介はこちらへ
2011.2号 記事紹介はこちらへ
2011.1号 記事紹介はこちらへ

塗装・防水・雨漏り修理/当社HPメニューはこちらから

はじめてご覧頂く方へ塗装について雨漏りについてシーリング(コーキング)について

実録!! 信頼とは何か?雨漏り調査・診断についてごあいさつお問い合わせ

2006年08月04日

デンキ屋さんにお願い

昨日現場にて、たまたまエアコン配管のカバーを外すことに・・・。
すると、配管カバー部分に、シーリング(コーキング)の「シリコン」が塗られていました。

シーリングには、建築に使用されているもので大きく分けて、3つ。
1・シリコン  2・変性シリコン  3・ウレタン

正確には、もう少し詳細な名称があるのですが、今回は簡単にこの3つ。


このなかで、透明~半透明のクリヤーという製品があるのが特徴の「シリコン」です。
よくホームセンターなんかでも、シーリング(コーキング)というと、一番安価で、大量に置かれているのがこの「シリコン」です。

このシリコンの特徴として、シーリング材の中では、非常に強い密着性を持ち合わせていますので、接着剤代わりには、もっとも性能を発揮してくれるのですが、問題は外に露出した場合。

紫外線にさらされ、風雨にさらされる事により、このシリコンからは、製品を構成する成分の中の、「シリコンオイル」という油分が流れ出してしまうのです。
すると、そもそもシリコンには、塗料など、他のものが接着しない性質を持ち合わせるのですが、このオイルが流れ出す事により、流れた部分が油に浸されたような感じになり、その油分に、ホコリを寄せ付けてしまうという状態になり、1~2年程度で、とっても見苦しい状態になってしまうのです。

なので、塗り替えのときなどは、このオイル汚れが非常に大きな障害となっているのです。

もちろん、このようなことを知ってるのであれば、デンキ屋さんも行うはずは無いのですが、やはり製品の種類と適材適所などには、派手さや面白さがあるわけではないので、なかなか知られていないのです・・・。
やはりいかに認知してもらえるかが、私達、製品を扱う人間の義務なんですよね。

そしてなまじ、いい加減な業者は、このシリコン押えないというか、打ちっぱなしに・・・。
なにかそういう傾向があるのか、シーリングを打つ際に、カートリッジの先をゆらゆら揺らしながら、凸凹にして打つのです。
シーリング材が性能を発揮できるのは、充填する際に混ざってしまう空気を、ヘラなどを使って外へ押
ですから、いい加減な業者は、シリコンを盛っただけにしてしまうのです。
また中には、指でなすった挙句、指に付いたシリコンを、透明だから良いだろうと、その辺の壁やその他建物になすりつける酷いものも!!
これでは話にならないですよね!!!


そこでデンキ屋さんにお願いというか提案。
確かに、気を使っていただいたと思うのですが、やはりシリコンを使わず仕上げてほしいのです。
エアコンが配管カバーを掛けるものが多くっていますので、まずは貫通孔にエアコン用粘土を固めて、配管回りをぐるっと一周するようにして、貫通孔をふさいでしまえば、雨漏りのリスクが随分減るのです。
その後、カバーは飾りにつもりでやれば、基本的には住宅など低層の建物では、室外機が下にあれば大丈夫なのです。



  デンキ屋さんにお願い
 カバーの回りにシリコンが!!

  デンキ屋さんにお願い
 ???

  デンキ屋さんにお願い
 配管カバーを撤去すると、止水されてる???


  デンキ屋さんにお願い
 シリコンでも十分注意しないと、穴だらけですね。


同じカテゴリー(シーリング(コーキング))の記事
仕上げシール
仕上げシール(2011-04-04 22:41)

ノンブリード
ノンブリード(2010-12-03 18:31)

シーリング打ち
シーリング打ち(2010-07-31 19:39)

節約か?
節約か?(2010-04-30 23:09)


この記事へのコメント
久保田さん

こんばんは、ご迷惑をお掛けした電気屋です。
勉強になりました。以後気をつけます。(ペコリ)
Posted by watanabe at 2006年08月05日 21:37
watanabe さま

先日は、配管カバーを無理やり届けさせてしまってスミマセンでした。
わかって貰えてよかったです。
watanabeさんの所は、まだ綺麗な仕上げをしてあるので良いのですが、工事が雑な人がやると・・・悲惨な状態です。

シーリング材メーカーさんも、もっときちんと適材適所や、適正を説明しなければいけませんよね!
Posted by くぼた at 2006年08月05日 22:07
お互い差し向かい・・・もやもやするのではなく。「こうしたら更に良いですよ!」とのアドバイスと受け止めてくださいね。

生意気ですが・・・・我々は零細企業ですから・・・・・生き残れる道・差別化を謀る!?方法を探して行きましょうね♪

俺にだって・・守るべき者・そして誇りがあるぅ!
Posted by emu@事務所 at 2006年08月06日 02:15
emu さま

良いと思うことを、みんなで情報交換し、
共有していければ、「すまい」がより良い
ものに出来るのではないか!
なんて偉そうなことを考えてます。
偉そうなことですが、大目に見てください。
Posted by くぼた at 2006年08月07日 18:30

削除
デンキ屋さんにお願い