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 『雨漏り診断・修理』についての当社取り組みです

日経ホームビルダー2011.1号より連載開始
写真でわかる『雨漏りを呼ぶ納まり』
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2009年08月31日

方向性

本日は夜から、取引先の建築会社で業者会。

私の取引している会社・・・・・と言っても、実質的なお付き合いは3社程度しか無いのだが、そのなかで業者会という会合を行っているのは、こちらの会社のみである。





今まで取引してきた中には、会合と言っても勉強会と銘打って、意味不明のコンサル的なビデオを見せられるような、中身の無い会合を定期開催しているようなところがあった。

ほかにも、会合という名目の、定期の飲み会のところもあった。

まあ、飲み会ならば親睦会の意味もあろうが、意味不明な勉強会で、ビデオを見せた事に満足する建築会社は、いったい何がしたかったのだろうか、未だ疑問のままだが、当然のことながら、今では取引も無いので良しとしよう(笑)





そんな意味不明な会合と違い、こちらの業者会は、業種別に各業者ごと年1回順番が回ってくるもの。

建築会社の全スタッフと、そのとき参加する業者側も全スタッフというもので、現場の職人との意思の疎通をはかり、現場に関わる全ての人間が、お客様に喜んでいただける仕事を提供できるような意識を持つと言う趣旨とのこと。

一般的には、このような全員参加というような会合はごく稀なケースだろうし、元請と下請と言う、どちらが偉くて・・・・・なんて勘違いした感覚の建築会社が多いなか、非常に良い事だと思っている。





もちろんこのような場において、現場での注意点の徹底依頼などを受ける場合もsれば、現場からの改善要望などを出すような場合もある。

そのような中で、考え方を向ける先を、完成度の向上に向けていけば、必ずお客様に喜んでいただけるものになる筈だろうし、普段、直接お客様と対話する事が多い私のところとも共通する考え方である。

このような方向性こそ、本当に大事なものなのだろう・・・・・。  
タグ :想う


Posted by くぼた at 23:27想う

2009年08月30日

人手不足

ようやく本日は現場がお休み。

長い梅雨の影響で、現場の遅れが大きく響き、ズレにズレてお盆休みも当然ナシ・・・・・。

そんな状況もようやくひと段落なのだが、次に溜まっていたのは、事務仕事であった(苦笑)





そんな本日は、日本中から話題を集めている静岡7区なので、まずは選挙の投票へ。

さすがに朝のうちは、ご近所の年配の方々中心。

なので、その方々の世間話もあり、投票だけなら往復10分未満なのだが、4~50分の時間を要した(笑)





それからおもむろに事務仕事を始め、翌日に控えた月末支払いの請求書のチェックと、金額の集計、入力など。

あまりにバタバタとしすぎた事もあり、ついつい後回しにしてしまった事務仕事だが、さすがにこちらも時間が掛かり、あっという間に半日が過ぎてしまった。

やはり、普段から処理をしておかないと、何かの見落としがありそうで何度かチェックするため、時間が掛かります。






こういうとき程、人手不足を痛感するなぁ・・・・・と言う、あっという間の一日であった・・・・・。  

Posted by くぼた at 22:14出来事

2009年08月29日

自己満足?

賃貸マンションの屋上防水工事のため、細かなクラックを処理する筈が・・・・・。

結局、あまりに状況が気になって仕方が無かったため、塗装に変更してしまったという予定外の現場を本日仕上げ塗装。





もともと、大規模改修の計画を立てようかとも考えていたところ、予定外に屋上の加硫ゴムシート防水の裏へ、大量の雨水が入り込んでいた事から、私のところへ相談が入った現場。

時期的には、そろそろ全面改修も視野に入れる時期なのだが、このところの不景気で入居率が下がってしまい、計画段階であったらしく、とりあえず防水を処理する事となったのです。

そういう意味でも、予算的にもなるべく抑えたいと言うのが現実・・・・・。

そこで、ランニングコストを含めて検討し、今回やるべき範囲を限定し、尚且つ長期的に見て、メンテナンスの負担が少ない方法を提案したのです。





そんな現場なので、抑えられるコストは抑えようと、パラペットを補修で見積もったのだが、実際補修を始めてみると、やっぱり気なってしまうのが私の性格・・・・・。

という訳で、細かな補修をやっているよりも、いっそのこと全部塗装してしまった方が、仕事も速いし、仕上がりも良いという、勝手な結論に至り、予定外の施工をしてしまったのです。

下塗りにシーラー、中塗りに弾性系フィーラー、そして上塗りという、完全な複層弾性仕様。

まあ、長い目で見れば、こうしておいた方が良かったなんて、あとから後悔したくないという自分の自己満足かも知れないのだが、それもお客様にとって、どれが良いのかを考えた結果なのです。

         






次は、防水工事となるのだが、急に出てきた台風の影響がなければ良いのだが・・・・・。  


Posted by くぼた at 22:40想う

2009年08月28日

完了報告

先日施工が完了した、店舗ファサード部分の板金改修と塗り替え工事。

突貫となっていたらしい新築工事において、現場管理の不行き届きもあったのか?雨仕舞いは不十分な状況であり、それゆえ風雨のタイミングが重なると、雨漏りをしていた建物である。

今回の工事によって、痛んだ笠木下地から改修を施し、尚且つ外壁も防水処理を行ったのであります。





今回の工事は

笠木
 既存板金笠木撤去の後、下地合板、胴縁の新品交換、ガルバ鋼にて笠木を成型して施工
 
外壁
 下塗 = 弱溶剤2液エポキシシーラー1回塗り(ファイン浸透シーラー)
 中塗 = 水性エポキシ樹脂系弾性フィーラー3回塗り(DANフィーラーEPO)
         ※1・2回目=ウールローラー塗り(巣穴つぶし)
            3回目=砂骨ローラー塗り(厚塗り+模様付け)
 上塗 = 弱溶剤2液シリコン樹脂塗料2回塗り(ファインシリコンフレッシュ)※現場にて艶調整

 ※緑色部分オーバーコート = 弱溶剤2液シリコン樹脂クリアー塗料1回塗り
                    (ファインシリコンフレッシュクリアー3分艶)





こちらの現場は、今年の長梅雨によって随分と予定がずれ込んでしまいましたが、お客様のご理解によって、何とか無事完了する事が出来ました。





         


アトリエ・フィロンドール
HP http://www.filondor.com/
店長ブログ http://makoto8211.hamazo.tv/
浜松市東区半田山5丁目17-12
TEL 0120-891-109
  


Posted by くぼた at 23:37施工事例

2009年08月27日

雨仕舞い・・・その2

10日ほど前に、雨仕舞い処理をした新築住宅があった。

雨仕舞いとは、そのときにも記した「屋根や壁の各所に凝らされた雨水処理の工夫」であるが、実際の事例で考えると、現場での経験と知識の積み重ねによって、自然と身につくものなのかも知れない・・・・・。

そのような経験を広く世間に生かすため、現場の資料をふんだんに使用し、様々な事例を解説している「現場で学ぶ住まいの雨仕舞い」と言う玉水新吾先生の著書も、とても参考になるものの一つ。




さて、そんな雨仕舞いの知識を現場へ投入すべく、本日は雨仕舞い処理の2回目。

前回は、下地であるダイライトと屋根下地との隙間をシーリング(コーキング)にて処理しておいたので、今回は通気防水シートと、防水テープの処理である。





通気防水シートについては大工さんが張っておいてくれたので、私の仕事は、防水テープを用い、下地へ雨水を浸入させない始末をしなければならないのです。

まずは、現場監督が用意してくれた防水テープ(アクリルテープ)を使用、ダイライトと通気シートの接着用に使用。

これは、シートの浮き上がりと雨水浸入を防ぐ、第一段目の処理であり、さらにシートの上から防水テープを重ね張りする2段階の方式をとるのが、確実な方法なのです。





わざわざこのような2段階の処理をするのは、片流れという雨仕舞い的に不利な意匠の建物で、さらに化粧の梁が外壁を貫通するという、雨仕舞い的にはネックとなりやすい状況のため・・・・・。

と言いながら、少しでもリスクを減らすため完全な片流れにはせず、若干ではあるが屋根を落としたり、雨仕舞い処理を考えて、そのための図面を起こしたりと言う対策を講じる努力を怠ってはないのです。

          




このような雨仕舞い、見えなくなってしまう事を考えると、無駄な作業のようにも思われてしまう事も無いわけではないのですが・・・・・、その見えない事の積み重ねが、実は建物のなかで、最も重要な部分となるのです。

そして、住まいの雨仕舞い処理は、まだまだ続くのです・・・・・。  


Posted by くぼた at 22:23雨仕舞い

2009年08月26日

DICと日塗工

いよいよ工事が始まった3000㎡の大型現場にて、色選びが進んでいる。


工事着工前に決まったのは、建物のおよそ半分を占める白い部分。

これについては、白という汚れの目立ちやすいものを、どんな塗料を選択すれば、汚れにくくなるのか?を考え、艶ありの塗料、3分艶の塗料の2種類を最終候補としたのです。




この続きは会社ブログへ移動しました
http://www.hamana-k.com/diary/2009/08/dic.html



  
タグ :塗装塗料


Posted by くぼた at 23:55色選び

2009年08月25日

予定外

先日行った引き抜き強度試験において、問題が確認されなかった反面、手摺部分が気になって仕方が無い・・・・・。




これは、この後工事予定となっている、RC造の屋上防水改修工事に関わることなのだが、手摺と言うか、パラペットの痛みが気になって仕方が無いのです。

今回の防水改修工事は、建物中央に位置すして保護モルタル仕上げとなっている部屋上部分と、廊下の真上に位置する庇(ひさし)の痛みによってのもの・・・・・。

それは、中央の防水層よりも庇上の防水層が低いため、痛みの大きな中央部分から、RC躯体を浸透するようなカタチで、庇部分の防水シートの裏へ水が溜まってしまう、なんだかあまり聞かない事例。





そんな事例のため、防水面の全面改修を行うこととなったのですが、一応、手摺部分は補修程度で積算。

しかし、いざ工事に入ると、なんだか痛みが気になって仕方がなくなり、結局、塗装で対応。

     





この方法に、まったく予定はなかったのだが、ヘアークラックが気になって仕方が無いような状態。

そこで予定外であるが、クラックも含め塗装をすることにしたのです。

とまあ、そんな訳で、RCの躯体やパラペット兼手摺を、複層仕上げの仕様にて塗装中。

これが終ると、いよいよ防水施工を残すのみ・・・・・。

       


Posted by くぼた at 23:21出来事

2009年08月24日

引き抜き強度

先日のこと、賃貸マンションの防水工事を予定している現場で、引き抜き強度を測定。




引き抜き強度?なんだそれ?というような名前のものなのだが、RC造のマンションにて、屋上防水の改修工事を施工するのだが、その防水工法が塩化ビニル樹脂系防水シートの機械固定工法であるため、下地の強度を確認するための重要な試験。

なんだかもっと判りにくくなった・・・・と言う感じなのでもう少し解説すると、下地のコンクリートへ防水シートを固定するための方法が、接着剤ではなく、専用ディスクに溶着させる工法が機械固定工法と言われるもの。

そのディスクの固定に専用プラグ(コンクリート用アンカー)を使用するのだが、プラグがコンクリートから抜けてこないのか?を専用測定器で確認するのです。

     




実際にチェックをするのは、平場(床面)が屋上の中央、入り隅部分などであり、今回は立ち上がりも機械固定工法にするため、立ち上がりも数箇所である。

まずは下地コンクリートに下穴をあけ、そこにプラグを入れてハンマーで打ち込み。

そして専用測定器にて、プラグを引き抜くように加重を掛けていくのです。

          





このようなテストを行うのは、下地の強度が不足していないのかを確かめるためだけでなく、この引き抜き強度によって、固定用ディスクの必要数を計算できると言うわけ。

なので、改修工事において下地状況が不安なとき、建物が高いとき、風の影響を強く受けることが予想される立地などのときに、行うテストなのです。

今回の場合は、建物が5階建てあり、下地が押さえコンクリートとなっているので、この試験にて確実性を確認するためにも、にチェックを行ったのです。





そして試験結果は・・・・・、強度も十分で、問題なし。

これで防水工事の予定をたてることが出来るのです。  


Posted by くぼた at 23:58防水

2009年08月23日

看板工事

昨日のことになるが、笠木板金の改修工事と外壁塗装工事をしていた店舗で、看板の設置が完了した。

これは、当初はまったく予定になかった事であったのだが、「せっかく外装を綺麗にするのならば、お店の顔である看板も綺麗にする」と言ってくださった店主により、急遽交換が決まったものである。

     






それにしても、まさかまさかであったのだが、店舗正面に位置するカルプ文字の台が水分を吸い込み、鋭角にデザインされた部分が無くなっていたり、一番困ったのは、シートが中途半端に剥れだしており、補修をしようにも、中途半端な状態となっていたのです。

これらは、工事開始後に足場に登ってから気がついたので、何とかする方法も考えてみたが、最終的に出た結論は、やはり交換がベストであるというもの・・・・・。

そこで、せっかくの休日を家族で楽しんでいる店主に電話連絡を入れ、事情を話したところ、状況を理解してくださり即決。

私のほうは、そのお陰ですぐに材料の注文を掛ける事が出来たのです。

ただし、すでに材料メーカーが休みに入っており、発注までしか出来ないし、看板製作をする外注スタッフも休みに入っているため、お盆明け一番の加工→取付の予定を組んだのです。





そんなこんなで、カルプ文字の加工を終え、カルプ台と複合板の小口となる文字の周囲も、雨水を吸い込む事がないように塗装で仕上げた後、昨日取付となったのです。

そして取付方法は速乾ボンドのみで、とにかくシリコンを塗りつけるのはNGとして施工。





このような看板取付の際、やたらにシリコンシーリング(コーキング)のクリヤーをボンドの替わりに使用している現場を数多く見てきているが、クリヤーが目立たないのは、最初の半月程度であるし、それ以前に、シリコンの汚染性を考えると、少なくとも私の関わる現場において、絶対シリコンは使わせないと言う想いがあるのです。

もちろん、私の信頼する看板職人は、そのような事も理解してくれているので、シリコンを使う事はないのですが・・・・・。





という看板取り付けも、およそ半日で終了。

あとは、早く足場が取れた状態で、全景を見て貰いたいと思うばかりである・・・・・。

       


Posted by くぼた at 22:26あれこれ・・・

2009年08月22日

完了報告

本日、お盆前に着工した、雨漏り修理の現場が完了した。

こちらの工事は、99%が13日にはに終了していただが、最後の最後、ちょっとしたものの不足があり、メーカーの休みと相俟って、最後の部分だけが残ってしまっていたのです・・・・・。





今回の工事は、雨漏り修理をするために、防水工事を行った現場なのですが、あまり住宅には採用しない仕様にて工事をしたのです。

それは、既存のアルミバルコニー(ベランダ)を撤去し、その上に、屋根改修用の断熱材を敷くというもの。

そもそも、工場の屋根などに採用される工法であり、あくまで屋根用なので非歩行が前提。

そんなものをルーフバルコニーの下地として使うのだから、住宅改修の考え方とは少しずれてしまうのかも・・・・・。

だが、その断熱材にて折板屋根を平滑にする方法が、今回の雨漏りを止める最適な方法であると判断したため、この仕様にて下地を作り、非歩行を歩行にするために、断熱材の上にコンパネを敷いたのです。





とまあ、雨漏りを止めるために、何をすべきかを多方面から考えて、修理方法を選択・提案していくのが私のやり方。

そのやり方に何業種と言う括りは関係なく、ただ単純に、雨漏りを止める事にベストを尽くすだけなのです。





今回の工事は

既存屋根上の、アルミバルコニー(ベランダ)を撤去

         





雨漏りの原因となっている、折板屋根の腐食部分。

ここをケレン・清掃し、この先の錆の進行を、極力進ませないようにするべく、あえて鉛入りの錆止めをタップリ塗装という下地処理。

ここまで進んだところで、台風が来るというアクシデントもあったので、急遽、雨養生も・・・・・。

     





錆止めによって錆びた部分を覆い隠し、その上に断熱材とコンパネ敷き。

と、ここまで施工を続け、ようやく防水施工にたどり着くのです。

         





この防水材は、塩化ビニル系防水シート(2㎜厚)機械固定工法。

それこそ、雨が降れば水浸しというぐらいの雨漏りであったため、緊急的に工事を行ったのですが、とりあえずひと段落として工事完了。

あとはゆっくり時間をかけて、アルミバルコニーをのせるか、アルミ手摺りを設置するかを、ゆっくり検討してもらえば大丈夫。  


Posted by くぼた at 22:00施工事例

2009年08月21日

細工物

お盆期間中に、笠木板金の改修と、外壁塗装を行った店舗は、工事を行うきっかけが雨漏りであった。

その雨漏りを止めるために、何をすべきか考えたとき、痛みに痛んだ笠木を丸ごと取替えなければならない事と、外壁の防水性能を確保しなければならないと言う結論に至ったのです・・・・・。





そんな工事の様子は、笠木部分の工事と、外壁部分の工事のそれぞれを記しているので、今回は触れないが、果たしてなぜそうなってしまったのか?

その理由は、笠木に関しては、クリスマスのイルミネーションが原因だったのです。





こちらの店舗は、クリスマスシーズンになると、イルミネーションを建物に吊るし、雰囲気づくりをしているのだが、そのイルミネーションを取り付ける際に、電気屋さんが、笠木上からビスを打ちまくった事が原因。

まったくもって困った話なのだが、当の電気屋さんは、そんなのお構いなしで、工事をしていたのでしょう・・・・・。

実はこのような話、イルミネーションに限った事ではなく、笠木も屋根の上も、それこそ雨の入り口となる方向に、釘やビスを打ち込む人は相当な割合でいるため、時間が経過して気がついた時には、すでに下地までダメと言う状態になっていることも、決して少なくないのです。

そして大抵、シリコンを盛り付けて終わり・・・・・と言う、お決まりパターンなのである。





そこで今回、イルミネーションを取り付ける際に利用できるような、細工物を取り付けるようにしたのですが、どんな形状にするか?どのようなもので加工するか?それこそ直前まで考えていたのだが、最終的に決めたのは、アルミアングルの利用。

アルミアングルを笠木よりも若干下げた位置へ取り付け、尚且つ、アングルに引っ掛け穴をつけたことで、なんとなくそれらしく仕上がったのです(笑)

     




さまざまな原因をひとつひとつ解決すべく、頭を捻りまくって工事を進めていくのも、私の大事な仕事なのであります・・・・・。  


Posted by くぼた at 23:52あれこれ・・・

2009年08月20日

柿渋

これで3回目となる柿渋塗りで、新築現場へ行ってきた。





この柿渋は、建築会社からの材料支給であり、私の仕事は基本的に塗るだけのもの。

しかし塗るだけとは言いながら、塗る限りは出来るだけ綺麗な状態にしたいと思うし、斑にはしたくないし、塗り重ねを目立たせるような、そんな事はしたくない。

ただ、この独特の着色感を持つ柿渋は、その場では殆ど色がつかないのにも関わらず、一週間もすると、見事に色が濃くなっていくというものなのです。





そして後から気がつくのが、「ああ!あそこしっかり塗れなかった」とか、「しまった、刷毛の跡が少し残ってる・・・・・」などなどの、上手く行かなかった部分・・・・・。

ただし、1回目のときは原液で作業をしあたが、あまりに斑になってしまうため、2回目からは、水と柿渋を1:2の割合に変更。

その変更した濃度が丁度良いのか?希釈をしてからの方が、斑にはなりにくく (ならない訳ではないが・・・)感じは良くなったのです。




3回目の今回は、使用する道具を変えてみて、塗りやすさの検証をしつつ、仕上がり具合もチェック。

この手間の掛かるところが・・・・・、だから挑戦のし甲斐があるというものなのか??(苦笑)

     




まだまだ改善の余地は沢山ありそうなので、次回、工事の話があった際には、また違う角度から検証してみようと思うのでありました・・・・・。  


Posted by くぼた at 22:18塗装

2009年08月19日

完了報告

遅くなってしまいましたが、6月から7月にかけて施工した、塗り替え現場の完了報告。

梅雨に影響されて、最終仕上げが随分とずれ込んでしまったのですが、無事完了。





こちらのお宅は築10年を経過し、初めての塗り替え工事。

ハウスメーカーの建物なのだが、新築時の塗装仕様である「石材調仕上げ」の塗装面が、日差しを浴びた面だけが無残にも、ボロボロと落ちてしまう程痛んでおり、下地調整に当初予想の倍以上時間が掛かってしまった・・・・・。

しかし、そのお陰で、仕上がり面の肉持ち感は抜群となり、そういう意味では結果オーライという感じの現場であった。





今回の工事は

屋根
 下塗 = 弱溶剤2液ウレタンシーラー2回塗り(ガンコシーラーマイルド)
 上塗 = 弱溶剤2液無機有機塗料2回塗り(スーパーセランマイルド)

鼻隠し
 下塗 = 弱溶剤2液ウレタンプライマー2回塗り
 上塗 = 弱溶剤2液フッ素樹脂塗料2回塗り(ファイン4Fセラミック)

外壁
 下塗 = 水性2液微弾性エポキシ樹脂サフェーサー2~3回塗り(水系バリアエポ)
 上塗 = 水性2液無機有機複合塗料2回塗り(スーパー無機ガードZ)

軒裏
 上塗 = アクリル樹脂塗料2回塗り(ケンエースGⅡ)
      
玄関鋼製建具
 下塗 = 強溶剤塩ビ用プライマー
 上塗 = 弱溶剤2液フッ素樹脂塗料4回塗り(ファイン4Fセラミック)

その他付帯工事
 シーリング工事 = 2成分型ポリウレタン(ノンブリードタイプ)




     

          

     

          

       


Posted by くぼた at 22:35施工事例

2009年08月18日

雨仕舞い・・・その1

雨仕舞いとは・・・・・

雨仕舞い研究の重鎮である石川廣三先生の著書である「雨仕舞いの仕組み」にも記されているが、「屋根や壁の各所に凝らされた雨水処理の工夫」である。




そんな雨水処理の工夫により、建物の根本的、基本的な機能である雨露をしのぐ事につながっているのですが、時として設計者が望む意匠と一致しない事もあるのです。

そんな意匠を優先した新築住宅において、現場監督から雨仕舞いの相談を受けたのは先月だった。

上棟を前にして、意匠を優先した状態を、どのようにして安全な建物として完成させるかが、相談の内容だったのだが、この現場監督が自分なりに安全性を考えて、出来る限りの対策を講じようと、すでに雨仕舞い案を、図面として起こしてあったのです。

図面に記載された、構造材から仕上げまでの工程は、この部分では12工程。

以前、こちらの会社から雨漏り修理の依頼があった際には、監督に足場の上で雨仕舞いについての説明をしていたのだが、そのときの経験が生きているのか、絶対雨漏りをさせたくないと言う強い思いが伝わってくるのです。





そんな思いもあり、今回の現場では雨仕舞いの処理について、私が担当する事となり、本日は最初の工程として、捨てシーリング(コーキング)打ちをしてきた。

     




まだまだ最初の段階であるため、雨仕舞いと呼べるようなものでは無いのだが、雨漏りを起こさない建物とするために、全力を尽くすのが、今回の現場での私の仕事。

いつもの雨漏り修理とは勝手が違うが、改修工事と違い、確実に下地を処理できる事を考えれば、理想的なことである。

これがスタートとして、各工程ごとにチェック・処理・記録を繰り返すのです・・・・・。  


Posted by くぼた at 23:01雨仕舞い

2009年08月17日

テスト塗り

昨日、このあと始まる大型の現場用に、1回目のテスト塗りをしてきた。

今回のテスト塗りの内容は、「艶の違い」である。





建物のイメージを左右してしまう色選びなのだが、今回の建物は、いわゆる白い部分が多いため、汚れについてが気になるところ。

この汚れの主な原因である、いわゆる「雨垂れ」の筋が外壁に付着すると、白い部分は、中間色を使う部分よりも、非常に目立ちやすいのである・・・・・。





この続きは会社ブログへ移動しました
http://www.hamana-k.com/diary/2009/08/post-23.html  


Posted by くぼた at 23:59色選び

2009年08月16日

イメージを

現在外壁改修工事中の現場は、店舗のイメージカラーというものがある。

新築の際にイメージを決めて、それからずっと使い続けてきている色だが、今回は、イメージをそのままにしつつ、若干現状に合わせると言う方向性としてみたのです。





まずは、日本塗装工業会の色見本帳を持参し、お客様と一緒に色合わせ。

概ね絞り込んでから、イメージのお話をお聞きしつつ、店舗の外部、内部それぞれで色を確認して行くと言う作業。

また、周辺の色との調和もあるので、単純に見本帳での良し悪しだけでなく、全体のバランスを含めて検討してもらったのです。

この辺りは、お客様も商売柄得意な分野であり、見本帳だけでもイメージをどんどん掴んでくださるので、コチラとしてはアドバイスを少しだけ挿む程度でOKであった。





さてさて、そんなイメージカラーの建物を、下地から補修をし、防水性能を確保した上で、イメージの色で、イメージの艶で仕上げる事が出来た!!

     

      痛んだ下地からスタート

           



     

ケレン・清掃後、下塗りとして、弱溶剤2液浸透シーラーを1回塗り。

細かなクラックは、あらかじめ弾性パテで補修し、そこに中塗りである弾性フィーラーを、ウールローラーで1~2回塗装。

中塗りで巣穴が埋まったところで、さらに弾性フィラーを砂骨ローラーで凹凸模様をつけるように厚塗り1回。


           



     

イメージを殆ど変化ないぐらい、色は同じ感じにして、外壁の粗い感じも若干変わりつつ、もともとのイメージを守ったように仕上げたのです。

そのため、塗料の艶も調整し、底艶を出てしまっているが、それでも5分艶程度までは調整してみたところ、なかなか良い感じである(笑)  


Posted by くぼた at 22:45出来事

2009年08月15日

外壁の防水

「外壁の防水」と、簡単な言葉でよく聞かれるが、実際はとても難しいもの・・・・・。

今回の現場では、外壁の防水性を確保しなければならないのだが、どのような仕様で行うか、それこそ1週間前まで悩んでいたのです(苦笑)





なにしろ、外壁はモルタル仕上げになっており、新築時に処理している塗装は、おそらく強溶剤のアクリル塗料。

おのずと、最初から防水性に関しては一切考えてられていなかったであろう事は、容易に想像できる状態。

さらに外壁のクラックの状態を見ると、構造体からのものと言うよりも、工事の際の乾燥が不十分だった事が原因のものが数多く存在しているのです。





そこで今回は、工期・時間的にも洗浄をしてからの乾燥期間を確保できないので、あえて洗浄を止めて、マジックロンやワイヤーブラシなどを使用して、モルタル外壁をケレン・清掃。

その後、弱溶剤の浸透型2液エポキシシーラーをジャブジャブとモルタル吸わせ、そこに弾性系下塗り材を2回~3回塗ると言う工程にしてみたのです。





なぜ?弾性系下塗り材を2~3回塗るのかと言うと、1回目の塗装は、ウールローラーという毛足の長いローラーで塗装し、細かなクラック(ひび割れ)に刷り込むと言うか、なじませると言った作業のため。

     





また、外壁全体が粗い感じの仕上げとなっているので、その巣穴のような部分も埋めたいために、弾性系下塗り材の粘度を落とし、1~2回塗るというわけなのです。

さらに3回目として、平滑に近づきつつある外壁に凹凸を持たせるのと、弾性系下塗り材としての膜の厚みを確保するため、砂骨ローラーと言う、巣穴だらけのヘチマのようなローラーを使用しての仕上げ。

     




すると、粘度の高い状態で塗った弾性系下塗り材が、凸凹模様にようになりながら、厚い膜として外壁にくっついてくれるのです。

     





この工程を経て、上塗りを塗って完成に至るのだが、外壁の防水をしようとすると、膜厚を確保すると言う意味でも、防水性を持たせようとする意味でも、このぐらいの手間と工程は当たり前となってしまう。

また、今回使用している弾性系下塗り材も、シーラーの機能も持たせている付着能力は比較的高いものなのだが、弾性と言う仕様では、外壁に影響する熱の問題、下地に含まれる水分の問題、あわせて湿度などの室内からの影響など・・・・・、多くの懸案事項を十分に考慮する必要があるため、シーラー塗りという工程を省く事は出来ないのです。

これがいわゆる、複層弾性の考え方。

なかなか奥が深いもの?なのです・・・・・。  


Posted by くぼた at 21:18防水

2009年08月14日

外壁からも

現在施工中の現場は、雨漏り修理と外壁塗装。

店舗の外装に関わる工事なのだが、お盆休みを利用しての工事日程を組んでいる。





内容としては昨日記した、パラペットの笠木部分の改修工事と、外壁の塗装なのだが、笠木の痛みが大きいだけでなく、外壁の痛みも相当なものなのです・・・・・。

今回工事をしているのは、建物の一部であり、木造モルタル仕上げの部分。

正確な部分は不明なのだが、木造の構造体に合板でRに仕上げた上に、ラスモルタルを塗っているが、通気層を確保していると言うことは、建物の形状的にもあり得ないだろうと言う感じ。





しかしそのモルタルが問題で、デザイン上の理由なのだろうが、粗い仕上げとなっているため、しっかり雨水を吸水してしまう状況なのです。

雨上がりに確認に行った際に、頭のイタイ光景が・・・・・。

     




実際問題として、雨漏りを起こしている部分もあるので、雨漏りを修理するためにも、笠木の改修工事と平行し、外壁の防水も施さなければ、解決には至らない。

それにしても、あっちも、こっちも、と言う感じなのだが、住宅と違い工期にゆとりがとりにくい店舗などでは、このようなトラブルも珍しくなのです。

本来あってはならないのですがね・・・・・。  


Posted by くぼた at 22:47雨漏り

2009年08月13日

無残な姿

現在工事中の店舗の外装で、最も傷みが大きな箇所が、屋根パラペットの笠木部分。

笠木とは、本来であれば雨水の浸入を防ぐ目的があるはずなのだが、こちらの場合、入り口となっていたのです・・・・・。




こちらの場合、店舗のデザインによって、Rのついた建物となっており、おのずと笠木の板金も細切れ状態。

さらにその笠木には、イルミネーションを取り付けた際にできたと言う、何箇所ものビス穴と、シリコンの跡。

     




これでは、雨水の浸入を防ぐ事はできず、現場確認の際に目にしたのは、下地の材木から生えたキノコであった。

今回の雨漏り修理工事においては、真っ先に笠木を解体し、下地からの修理を行ったのだが、笠木を撤去してみると、そこには下地材木の無残な姿・・・・・。

     




外壁のRに沿ったカタチで取り付けられている下地の胴ブチも、指で押すと、そのままめり込んでしまうぐらい、長期に渡って雨水の影響を受け続けていたことが確認できたのです。

     




これら材木は当然のごとく解体撤去し、雨仕舞いを考えながら新たな下地を作り直さなければならないのですが、それにしても、雨水のチカラ恐るべし・・・・・。  


Posted by くぼた at 21:44雨漏り修理

2009年08月12日

侵入経路

先月の終わりごろ、雨漏りのご相談から、天井裏に入っての状況確認をした現場があった。

その現場は、天井板に大きなシミがあり、雨漏りを心配したのだが、調査を進めていくうちに、雨漏りでない事が判明。

シミの原因は、動物の侵入だったのです。





今回、シミになった天井板を交換するため、大工さんが既存の天井板を取り外したため、念のための屋根下地の確認。

また、軒裏に雨水が巻き上がると言う、ごくまれなケースの場合に起こる雨漏りの補修をしに、現場へ行ってきたのです。





台風後に確認に行ったにも関わらず、大きなシミの出来た天井板がなくなってみると、屋根下地に問題は確認できない。

それこそ目を凝らして確認してみたが問題はないし、雨漏りを起こせば床にブルーシートを敷いていたので、もし目視確認での見落としがあったとしても、何らかの水が残るはず。

しかし、まったく痕跡は見当たらず、屋根からの雨漏りは無いという事が確認できたのです。

         





屋根からの雨漏りがない事を確認した後、窓の部分の雨漏りを補修すべく、シーリング作業。

こちらは、「強い風の台風の際に雨漏りになる事がある」というような、ケースとしてはまれなものなのだが、雨漏りによって障子にシミが出来ているので、その雨水浸入経路を塞がなければならない。

そこで、外壁と軒裏の取り合う部分にシーリングを(コーキング)を充填してみたのだが、掃除をしていると、一部で、指にへんな感触が伝わってきたのです。

     





その感触とは、穴?というか、隙間というか?

およそ指一本が入るような隙間があり、あきらかにオカシイ・・・・・。

頭の中でイメージを膨らませ、シミュレーションをしていくと、浮かんだ仮設は、

「軒裏の一部に出来ている隙間によって、小動物が母屋をくぐるように天井裏に侵入し、そこを住処のようにした」

というもの。






それにしても、雨水の浸入経路から動物の侵入経路まで、雨漏りに取り組んでいると、いろんな経験をするものだ・・・・・。  


Posted by くぼた at 22:38あれこれ・・・