■ 記事掲載のお知らせ ■

 『雨漏り診断・修理』についての当社取り組みです

日経ホームビルダー2011.1号より連載開始
写真でわかる『雨漏りを呼ぶ納まり』
玉水先生とともに監修を行いました


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実録!! 信頼とは何か?雨漏り調査・診断についてごあいさつお問い合わせ

  

2008年12月31日

お世話になりました

本年も一年、大変お世話になりました。





塗装・防水・雨漏り修理という仕事を通じ、お仕事をさせていただいた多くのお客様、さまざまな場所でご縁があった皆様方、この拙いブログをご覧頂きました皆様方、協力してくれる関連の工事の職人さん、取引先各担当者の皆さん、そしてNPO活動に関わる皆様。

皆様のお陰で、本年も無事一年を終えることが出来ました。

誠にありがとうございました。





昨年と同じとなってしまいますが、来年に向けて、自分の仕事と目標を達成すべく、溜まりに溜まった書き物とじっくり向き合いながらのお正月休みも、焦らず良い仕事のための時間としたいと思っております。

本年も大変お世話になりました。

ありがとうございました。  


Posted by くぼた at 20:00想う

2008年12月30日

月末最終日

いよいよと言う感じで、12月30日。

昨日までになんとかあいさつ回りまでは終ったが( たぶん・・・ )、月末最終日ということで、本日は銀行の処理や、今年一年の業務終了に感謝し、達磨に目を書き入れたりと、細かなことを行った。





本当ならば、今年一年の締めくくりとして、倉庫の大掃除をやろうと思っていたにも関わらず、年を跨いでしまった事務仕事の宿題が溜まったままとなっており、今年のお正月休みは、なんだかんだで仕事モードが完全に抜ける事は無いだろう・・・。

まあ、家内制手工業的な零細企業である我が社には、はっきりとした区切りをつけるのは難しいのだろう・・・(苦笑)

しかし、なんだかんだで完全に休みとできるのはお正月しか無いので、年明けに向けての充電期間としたいと思います。


と言う事で、本日で2008年の業務を終了とします。






*お正月休みのお知らせ*

2008年12月31日~2009年1月4日
をお休みとさせていただきます
何卒宜しくお願い申し上げます

有限会社 第一浜名建装
  

Posted by くぼた at 20:00出来事

2008年12月29日

挨拶まわり

12月末は、毎年のことだがお客様への挨拶まわり。

現場作業を終え、数日かけて約100軒ほどのお客様のところへお伺いするのです。






この訪問は、単にお客様への挨拶と言うわけではなく、自らが施工した現場の確認としての意味が大きいのだが、その現場は、雨漏り修理もあり、塗り替えもあり、リフォームもありと、さまざまな現場なのである。

そんなお宅を一軒一軒回っていくのですが、残念ながら、お客様お会いできないお宅あるのですが、お会いできたお宅では、中には待ってましたとばかりに話込んでしまうところもあるし、質問攻めにあう場合もあるのです。

そして・・・たまにはありがたい仕事のご依頼も。






多くのお客様によくしていただきながら、自分自身が手がけた現場の経過観察もさせていただけるという、なんとも幸せな環境なのだが、やはり自分の仕事に責任を持っていれば、経過観察は絶対外せない部分。

どんなに仕事に自信をもっていても、塗料の問題もあるし、環境の問題もある、そして時には予想外と言うことも・・・・・。

だが、すべてをひっくるめて、やはり自分が施工した仕事への責任なのである。  


Posted by くぼた at 23:56出来事

2008年12月28日

年内最後

塗り替え現場が終了し、すべての現場が終了・・・と思っていたら、急遽新築内部の塗装依頼。

大工さんの手がけた、ちょっとしたリフォーム現場だったのだが、お客様自身で塗る予定だったリビングの羽目と床を、「どうせやるなら綺麗に」と言う事で、説得してくれたらしい・・・・・。






こちらのお宅は、羽目板が杉、床板が檜(ヒノキ)であり、どちらも言うまでも無く無垢材である。

檜は床板としてはそこそこの硬さを持つため、杉板に比べて染込みにくいような感はあるが、それでも地元天竜の無垢材は、香りも良いし、見た目も良いものである。

そしてあたりの柔らかな杉板は、腰板としてのアクセントとなっている。






塗装は、羽目の杉板が木材用無公害塗料であるオスモカラー「エキストラクリアー」で仕上げ。

エキストラクリアーは、艶の出ないもので、手垢防止の役割となるのだが、独特の飴色となるその仕上がりは、なんとも雰囲気をよく出来て、私は大好きな仕上がりである。






そして床の檜板は、同じくオスモカラーの「フロアクリアー」で仕上げ。

フロアクリアーは、3分艶となるものだが、造膜こそしないものの、強めのワックス分などにより、水分をこぼしてもシミになりにくい強さを持ち合わせているのです。

この3分艶も、なかなかの深みが出て、良い感じに仕上がるのです。

     






雨漏り修理や塗り替えで、さまざまな部分の仕上がりを考えながら神経を研ぎ澄ませる工事もやりがいがあるが、こういう室内の仕上げも、また違ったやりがいがあり、どちらも大好きな仕事なのです。  


Posted by くぼた at 22:56オスモカラー

2008年12月27日

完了報告

磐田市内で施工していた今年最後の塗り替えが、ようやく終了。






今回の工事仕様は・・・


屋根カラーベスト
 下塗 = 水性2液エポキシサフェーサー1回塗り
 上塗 = 弱溶剤2液シリコン樹脂塗料2回塗り(快適サーモSi)

破風等鉄部
 下塗 = 弱溶剤2液ウレタン錆止め1回塗り(RMプライマー)
 上塗 = 弱溶剤2液シリコン樹脂塗料(2回塗りセラMシリコンⅡ)

軒 
 上塗(タテ樋のみ) = 弱溶剤2液シリコン樹脂塗料1回塗り(セラMシリコンⅡ)
       ※軒樋は樋勿含めて新品交換

外壁
 下塗 = 水性カチオン系シーラー1回塗り(ナノコンポジットシーラー)
 中塗 = 水性フィーラー1回塗り(ナノコンポジットフィーラー)
 上塗 = 水性シリコン樹脂塗料2回塗り(ナノコンポジットW)

軒裏
 上塗 = アクリル樹脂塗料2回塗り(ケンエースGⅡ)
      
ベランダ
 下塗 = ポリマーセメント系防水2回塗り(レインガード)
 上塗 = 水性トップコート2回塗り(HPトップ)

その他付帯工事
 シーリング工事 2成分型変性シリコン
 シーリングブリード汚染部分 プライマー1回塗り(シープラ)
 雨漏り修理にともなう各工事(屋根・外壁一部解体復旧 板金 シーリング 木工事ほか・・・)





            工事前                     工事完了

         





今回の工事は、雨漏り修理から始まったものですが、錆による部材の腐食なども重なり、なかなか時間が掛かってしまったが、さまざな細工によって、お客様にも、そして私も満足できる工事をさせていただく事ができました。

ただし、旧竜洋町と言う事もあり、遠州灘から吹く風によって運ばれる塩分は、それこそさまざな部材を腐食させてしまう強力さがあることを、あらためて強く感じた現場でありました・・・・・。  


Posted by くぼた at 21:00施工事例

2008年12月26日

いろいろと・・・

終りそうで終らない現場作業だが、本日はカーポート屋根の張替え。

これは予定外のものだったが、急遽決まったものであり、それこそ日程的に考えても、自分でやる以外に選択肢は無い・・・・・。





と言う事で、まずはカーポートの屋根材をつけるためのフックの寸法確認。

このような波板の場合、基本的にフックの長さが2種類あり、引っかかるための長さで選択をするのです。

そして素材として、ステンレスのプラスドライバーを使用するもの、ネジ込み式のもの、プラスチックのものなどがあるのですが、耐久性を考えると、もちろん選択するのはステンレス製のもので、作業性を考えてドライバーで締めるものとした。

     





そして波板選びでは、アクリルとポリカから選択。

アクリルは最近見ることが殆ど無くなり、ほとんどがポリカなのだが、その中でもポリカの色を選ぶことができ、さらに透明なものだけでなく、すりガラスのような模様が入っているものも・・・。

今回は、個人的にも気に入っているエンボス調(すりガラスのような半透明のもの)を選択。

     






なんだかんだの微調整をしていたのもあり、年に一回やるかやらないかと言った波板張替えなので、思いのほか時間が掛かってしまい、およそ2時間で終了。

こうして、何でも屋さんと化していくのかも・・・・・(苦笑)  
タグ :住まい


Posted by くぼた at 16:00あれこれ・・・

2008年12月25日

■記事掲載のお知らせ■

今年の9月のことだが、日経ホームビルダーという建築実務者向け専門誌から取材を受けていた。

もちろん取材目的は 『雨漏りについて』 である。





そんな雨漏りの取材が、ようやく記事として誌面に登場したので、そのご報告をさせていただきます。

     

日経ホームビルダー2009.1(12.22発刊) 「クイズ あなたならどうする?」に記事掲載






この本は、建築実務者向けということもあり、現場でのトラブル事例なども数多く取り上げられたりしていて、雨漏りについての記事も多いのだが、今回はその実務者向けのクイズ形式のページで紹介していただいたのです。

もちろんクイズといっても、遊び感覚のものではなく、こういう場合、あなたなどう対処しますか?という問いかけというもの。

そしてそのページも、3ページ分であるため、写真とイラスト、そして解説を織り交ぜてのものとなっています。

     






また、そもそも取材依頼を頂いた際は、雨漏り事例での盲点という切り口を相談されたため、今回の現場を題材としたのだが、だいぶ辛口のお話をさせていただいたのです。

しかし、そのあたりは取材に訪れた記者の方の上手なまとめ方により、判りやすく、なおかつまろやかにまとまられており、さすが!という感じ(笑)

ぜひ記事をお読みいただければ幸いです。



※注 このような専門誌の記事は、宣伝広告用ではなく、記事として掲載していただいたものです。
    よくある有名人を呼んで対談と言った、有料PRではありません。  


Posted by くぼた at 20:00雨漏り

2008年12月24日

雨漏り

本日はお待たせしていた雨漏り現場の確認へ・・・・・。

しばらく前にご相談頂いた現場だったのだが、私の現場作業が目一杯の状態で、中途半端な状態で雨漏りを見るわけにはいかず、何とかお願いをしてお待ち頂いていたのです。






現場へお伺いすると、築20年となる建物は、メンテナンスをしていないため、もう痛みもずいぶんと進行した状態。

雨漏りの原因も複合的になっているし、何箇所にもわたり、「こりゃあ間違いなく雨漏りするな・・・」と一目でわかるものばかり。

雨漏り修理を前提とした改修のご相談でもあるので、何をすべきかお客様に説明をしながら、建物を見て回った。






それにしても、新築時の工事が雑なこと、そして稚拙なことも、雨漏りの原因となっているのだが、どんな会社が工事をしたのか?と聞いてみたところ、なんとすれはすでに倒産した会社。

まあ、それだけ工事のレベルが低いからこそ、会社の存続が出来なかったのかも知れないが、あらためて現場監督の質の向上がどれだけ大切なのかを考えさせられる現場である・・・。

たとえば、外壁を貫通する配管の類。

すべての配管部分で、意図的に?シーリング(コーキング)を打っていないため、間違いなく水が回る仕組み。

     





なんとくシーリングの跡のようなものも見えない事は無いのだが、のぞくとまったくダメ。

そして、ほんとうに全ての配管部分が、不思議と同じ状態なのである・・・。

なかなか修理が大変そうな建物である・・・・・。  


Posted by くぼた at 17:27雨漏り

2008年12月23日

ベランダ

塗り替え現場もおおよその部分が完了し、残すは清掃・タッチアップ・樋・ベランダ防水となった。






そして乾く時間を考えると、順番としては最初がベランダ防水。

こちらのお宅のベランダは、図面からいくとモルタル仕上げとなっているのだが、なぜかポリマーセメント系防水材が施工されいる。

このポリマーセメント系防水材とは、少し前の呼び名で言うと、水和凝固型防水材。

どちらかといえば簡易防水材としての位置づけであり、改修用途が中心なのだが、こちらのお宅は、どうやら新築時にモルタルの上から施工されていたらしい。

     



そんな防水の仕様だが、年数の経過なのか?はたまた最初からなのか?トップコートらしき色がどこにも見当たらない。

トップコートは、紫外線から防水層を保護するためのものであり、その重要性は高いので、やらない事はありえないだろうと思うのだが・・・・・、お客様からお聞きした話によると、新築引渡し直後は黒っぽい床面で、なんだかベタベタしていたとのこと。

と言う事、やはりトップコートを忘れていたのだろうか・・・・・・・・・。






だが、幸いにも防水層の崩壊には至っておらず、マットは入れなかったが、ポリマーセメント防水材で、プライマー塗りを1回、防水層の保護塗りを1回、そしてトップコートを2回塗る事としたのです。

そして、防水施工時のマットの入れる向きにより、その凹凸こそ気にはなるのだが、まあそこそこの仕上がりとなったべランダ防水が完成(笑)

     





さて、明日には足場も解体である・・・・・。  


Posted by くぼた at 20:42防水

2008年12月22日

追い込み

かれこれ当初の完了予定から1週間が過ぎようとしているが、まだ工事は終っていない塗り替え現場・・・・・。

まさに今は追い込みの状態である。






実は、諸事情によって今月中旬に一人欠員となってしまったため、実質的に塗るのは私一人。

おのずと、時間が掛かってしまうので、その遅れを最小限にとどめるためには、もう自分で自分を追い込みながら、ひたすら作業するだけなのである。






もう体も頭の中も、完全に疲れがピークの状態なのだが、やらなければいけないと言う意識からか、疲れを感じないと言えば嘘になるが、それでもその疲れを意識する事無くひたすら作業を続けている。

この追い込みの集中力は、自分でも関心するほどであり、自分で自分を褒めてあげたいぐらい(笑)

そのせいなのか?さすがに終了も目の前に見えてきた本日、ちょっと集中力も途切れ気味。

しかし、足場の解体は水曜日。

それまでに掃除を残すのみとしなければ、それこそ中途半端になってしまうので、もう少し頑張るしか無い。

さあ、ラストスパート!!  

Posted by くぼた at 22:27出来事

2008年12月21日

耐久性

塗装において、耐久性が最も重要とる部位は、言うまでもなく屋根。

外壁の場合、さまざまな製品が発売され、その付加価値としての低汚染や防カビ防藻と言ったものも多いのだが、屋根用塗料に関しては、付加価値は遮熱効果ぐらいであり、その製品数も外装用に比べれば、ずいぶんと少なくなるのです。






なぜ?屋根は販売されている製品が少ないのかと言うと、ひとえにそれは耐久性以外の何者でもないと断言しても良いのではないかと思っている。

それは外装の痛みのスピードに比べ、屋根の痛みは非常に大きく、その大きさが塗料に使用される樹脂名だけでは、およその耐久年数でさえ表す事が出来ない程。

ちなみにそれを数字として表すと、南向き外壁が一年で痛む数値を1とした場合、南同じ一年で向き30度の屋根が痛む数値は2.5となるとい実験結果があるぐらい・・・・・。

     






さて、それだけの大きな痛みに耐えるとなると、本来ならばよほど高耐久の製品を使用しなければならないのだが、メーカーとしてもあまり自信が無いのか?はたまた認識が無いのか、仕様として表されるのは、外壁がシリコンならば、屋根もシリコンというようなものだし、オール水性とか言って、とても製品としては使うレベルに無いものでラインナップされているようなメーカーも・・・・・。

そのような部分は、おそらく認識が無さ過ぎるのだろうが、耐久性に低いものを使用すると、塗り替えサイクルが早まってしまう事を意味するので、それだけコストが掛かるということにつながってしまうのです。

かと言って、「20年持つ」と言うような屋根用塗料があるか?と聞かれると、・・・???






結局のところ、期間が長くなればなるほど曖昧になってしまうと言う事もあるので、耐久性については10年が一つの区切りとして説明しているのだが、なんともまあ、耐久性を表すのは難しい話。

製品を自ら作ることが出来ない塗装業者としては、メーカーにもっと努力してもらい、具体的な耐久性をうたえるぐらい、耐久性の高い製品を作ってもらうしか無いのです・・・・・。

  


Posted by くぼた at 20:25塗料

2008年12月20日

色の選択

塗料の選定以上に、お客様にとって重要なのが、色の選択である。





仕事をする側からすると、色は気に入らなかったら塗りなおしが出来るが、塗料の選択をミスした場合、時には取り返しがつかなくなることもあり、色選びよりも重要だと思うのだが・・・・・。

しかしお客様からしてみれば、「塗料の選択は業者の責任であり、プロとしての選択で間違いが無いのが当たり前」となるのでしょう。





そんな色選びなのだが、基本的に私の場合、

①お客様のお好みを聞く
②イメージの色を選んでもらう
③塗り板をつくる
④日本塗料工業会の色見本帳と塗り板を照らし合わせながら、最終的な色の調整と決定へ

という順序で決めていくようにしている。

     





今回の現場も、いつも通りの展開で色を絞り込んでもらったのだが、その基準となったのが、まずは前回の色。

そこから絞り込ん色でを決めた訳だが、今回の塗装、お客様にとって新築時を含め3回目の塗装とのことであり、同じグレーとしながらも、前回の色は黄色が強く、見方によっては緑系にも見えるが、決まった色は青み・赤みの強い色。

こうしてお客様は、ようやく自分の気にいった色となったらしい・・・・・。

     





そして、ある程度工事が進み、外観のイメージが確実なものとなってきたら、建物としての色のバランスを気に入っていただいているとのことで、あらためて色選びが成功したという感じ。

このように、仕上がりを気に入っていただける事が、私のやりがいにつながってくるのです・・・。  


Posted by くぼた at 23:55色選び

2008年12月19日

塗料の選択

現在塗り替え中の現場では、外壁のサイディングへ使用する塗料について、艶の無い塗料を選択している。






この艶というのはなかなか厄介なもので、外装用に使用する塗料の多くが、艶があって初めて耐候性能が確保できるとされている。

したがって、多くの塗料の艶調整というのは、基本となる艶有の塗料の中へ、艶消し剤という薬品を混ぜる事によって、塗料の仕上がり面に凹凸をつくり、光を乱反射させるという仕組み・・・・・。

もちろん、すべての塗料がコレに当てはまる訳では無いのだが、大多数の製品がこの仕組みなのです。






ただ、そんな塗料の中でも例外があり、それが今回採用した塗料。

その製品とは、水谷ペイントの「ナノコンポジットW

     





この製品は、もともと艶消しであり、余分な薬剤の影響を受けていないことと、ナノテクノロジーで樹脂を構成しているため、一般的な塗料に比べ、耐久力という変化が少ないのが特徴・・・。

なんだか意味不明な表現なのだが、ようは安定性が高いと思われるという塗料であって、私がお見積りの際に、お勧めできると思う塗料で仕様を組んでいるので、その中でお客様に艶有と艶なしのそれぞれを提案し、決まったのが艶なしの今回の仕様なのである。

もちろん、艶の有無だけを基準に塗料を選択するのではなく、乾燥後の塗料の柔らかさについてや、熱伝導についても考慮しているのです。





こうして塗料の選択がなされるのだが、実のところお客様は、塗料の性能という感覚はあまり強くなく、意匠という部分である艶と色選びが中心。

しかし、そのなかでも塗料しての性能が低ければ、工事をする意味が無いので、その選択は、私たち業者の大事な仕事なのである・・・・・。  


Posted by くぼた at 23:27塗料

2008年12月18日

交換

昨日の雨の降る前に、外した軒樋は交換しておいた。

今回の場合、角樋から角樋への交換となったのだが、同じように思える樋の形状も、実はずいぶんと違うものなのである。






まあ、この樋の形状が変わることによって、樋の一部交換したくても、部材がまったく手に入らないという事が、全面交換のきっかけなのだが、これは半丸の樋以外は、ずべて同じなのです。

半丸の場合は、非常にオーソドックスは形状なので、ずっと寸法も含めて継続されてきているが、角の場合は流行にも左右され、ちょっとした角部分の変更や、凹凸がいくつかついたり、さらにその位置や寸法が変わるなど、ちょっとした変化というモデルチェンジに影響されてしまうのです。






しかし、多くの樋は塩ビという素材で作られているため、塗料を塗って耐久性を大きく向上させられるか?と言っても、美観はよくなっても耐久性については・・・・・。

なぜならば、先日のブログでも記したように、樋の中へ変形防止のために入れられる芯の鋼板が錆びてしまえば、まったく意味が無いし、水の通り道は塗装が効かない。

となると、実のところ樋はある程度の年数で交換をするというのも、選択肢の一つとなってくるのです。



         






と言う事で、案外処遇に困る素材の一つなのです・・・・・
  


Posted by くぼた at 23:55住まい

2008年12月17日

浴室塗装

朝から雨で、現場は中止・・・となったのは塗り替え現場。

本日は新築住宅の浴室で、羽目の無垢板を塗装すべく、磐田市内の現場へ向った。






浴室の場合、基本的には室内なのだが、無垢板へ塗る塗料の選考は、外部と同等となってくる。

それは、浴室は非常に過酷な条件である事を意味しているのである・・・・・。

ちなみに何が過酷なのかと言うと、高い湿度が何にも増して大きな負担を強いるのだが、その影響たるや、外部の比では無いほどなのである。

よく考えてみれば、外部は紫外線の影響はあるものの、紫外線は乾燥促す効果もあり、無垢材が最も避けたい高温多湿とはちょっと違う・・・・・。

と言うわけで、その高い湿度から無垢材を保護し、美観を維持するための仕様を選択するのである。






今回の仕様は、養生後、油性系木材用含浸塗料である「ノンロット」のクリヤーⅡを選択。

ノンロットは、この手の木材用含浸塗料の中では、ずいぶんと臭気がまろやかであり、尚且つ臭いがなくなるのも早い。

浴室と言う密閉空間なので、極力臭いが無いほうが、作業する人間にとって負担が少ないのは当たり前の話であり、そのような基準で考えるのも、プロとしては当たり前の話である。


     





それでも無味無臭では無いので、長時間締め切られた浴室という空間で塗装をしていると、クラクラしてしまいそうである・・・。
  


Posted by くぼた at 22:00塗装

2008年12月16日

樋を外すと・・・

樋を外したことによって、屋根の唐草というトタンの部材が見えてきたり、破風の一番奥が見えてきた。

     






ここは、言うまでも無く樋を外さない限り、殆ど見えない箇所ではあるのだが、「見えないから適当で・・・」というわけにはいかないのである。

今回は、2回目の塗り替えであるため、基本的には前回の塗り替えの際に塗ってあってしかるべきなのだが、破風は塗ってあるところ、塗っていないところの境が見え、唐草に関してはまったく何もやっていなかった。

これは樋を外していなかったと言う作業の様子を、判りやすく示しているのです。






ただし、やっていないと言うのは、ある意味良かったという考え方も出来る。

それは、樋を外さない状態で、見えない唐草を掃除もせずにベタベタに塗料を塗りつけるようなことをされれば、あっという間に剥れが起き、見るも無残な状態になってしまう。

そのような現場の一例がこちら 「実録!信頼とは何か

そう考えれば、錆びていないのはラッキーだし、一番最初から処理ができるというのも、作業をするこちら側としてもやりやすいのです。






さらに今回は、樋の交換もあるため、樋勿も無い状態で処理で破風も唐草も、掃除~錆止め~上塗の順番できっちり処理できるため、よりベストが尽くせるというもの。

さて、現場も追い込みに入り、よりよい仕上がりにするため、もう一頑張りである!!  
タグ :塗り替え


Posted by くぼた at 19:26塗り替え

2008年12月15日

樋の耐久性

現在塗り替え中の建物では、軒樋が無残な状態になっている・・・・・。

その状況に気がついたのは、高圧洗浄のときなのだが、洗浄中に軒樋がバリバリと砕けていったのである。

     





そもそも殆どの樋は、「塩ビ」のものであり、紫外線の影響もあって、風化が進めば割れやすくなるのは仕方が無いことなのだが、今回の場合は、そういう理由ではない。

その理由とは、樋という製品を作る時点で中に挿入される鉄板があるのだが、その鉄板に水が回り、錆が進行したことが大きな原因なのです。

そして、錆と言っても表面的な生易しいものではなく、錆の進行によって腐食となり、その腐食状態の錆の膨張によって、サンドイッチされている腐食した鉄板と塩ビとの隙間がどんどんと広がり、その事によって、雨水もどんどんと奥まで回っていくと言う悪循環なのである・・・・・。






これは、もはや限界なので、対策としては・・・・

①樋の全交換する
②悪い部分だけを切断し、そこだけ新品の部材で継接ぎする

というあたりしか無いのだが、コストを抑える方法である②の部分交換も、同じ樋の部材が手に入らなければダメ。

と言うのも、樋も定期的にモデルチェンジしてしまうので、その部材が生産完了後、手に入れる事ができるのが、最近では5年に満たないこともあるのです。・・・・・。






そんなことで、樋の交換しか方法が無く、本日は朝イチから取り外し。

         






ここまで外すのも、なかなか手間が掛かるのだが、このあと取り外さなければならないのが樋勿。

樋が替われば、それを支える金具も形状が違うので、仕方が無いことなのだが、しっかりと釘打ちされた金物を取り外すのも大変な作業なのである・・・・・。

それにしても、樋の耐久性も、こんな部分から簡単にダメになってしまうのだから、もう少し想像メーカーも考えてもらいたいものである。  
タグ :住まい


Posted by くぼた at 22:25住まい

2008年12月14日

ふたつめ・・・その2

少し写真が多いので、昨日の解説をわけてみました(笑)





金物の下地ができたところで、金物を取り付け固定。

外壁サイディングが金物取り付け後に納まってくる新築工事と違い、とにかく現状のできることのなかで、最大限効果を得られる方法、雨水が回らない方法で工事しなければならない。

そこで、狭い隙間の中で、換気金物のツバの上からもブチルテープを張って、いわゆる二次防水で雨仕舞処理もしておくのが改修工事の場合でも必須なのです。






その後、サイディングと換気金物の隙間へのり付きバックアップ材を接着し、2面接着となる状態をつくり、2成分の変性シリコンを充填し、取り付け工事が完了。

ちなみに、ここで2成分を使うのは、シーリングの強制乾燥のため。

隙間、厚みが大きいこのような箇所の場合、カートリッジに入った1成分のシーリング材では、気温の低さもあって、表面乾燥はもちろんのこと、内部の乾燥には非常に長い期間(時間単位ではない)が掛ってしまうのです。

このため、硬化剤による強制乾燥によって、確実に乾燥させようと言うわけなのです・・・・・。

     







この交換した部分と比較し、なんとか「ケレン+錆止め+上塗り」で保護してみた箇所はこんな感じ。

     






先々を考えると、すべて交換をしておきたいとも思うのだが、かかるコストの面にも配慮し、今回の交換は4か所中の2か所である。

そして塗装した部分については、重防食分野の錆止めをたっぷり塗り込んでいるので、しばらくは大丈夫だろうが、解体した残骸をみると、多少の不安はのこるのだが・・・・・。

     






それにしても、お客様にも言われたし、自分でも確かにそう思うのだが

「よくやるよなぁ」と思うのであった(笑)
  


Posted by くぼた at 17:20住まい

2008年12月13日

ふたつめ・・・その1

昨日につづき、本日はふたつめの妻換気金物の交換。

お客様とこの金物交換の話をした際には、「くぼたさんが自分でやるの? 大丈夫なの?」と心配されてしまったが、このような雨漏りに絡む修理は、人に頼みたくても、誰もやってくれませんから、自分でやるしかないのです(苦笑)






さて、本日は昨日の経験があるため、比較的気持に余裕があり、写真を交えての解説である(笑)

こちら側の換気金物は、すでに大穴があいた状態であったため、解体というよりも壊していくと表現したほうがいいかも・・・。

     






まずは一部をサンダーで切断し、側面を起こしてみると、案の定、錆の進行はなかなかの状態。

やはり鉄製部材を塩害が心配されるような箇所に使ってはいけないのである。

     






解体が進み、下地があらわになると、昨日の場所と違いアスファルトフェルトが確認できた。

昨日の箇所も、おそらくアスファルトフェルトは入っているのだろうが、開口部を大きく切りとってあり、解体した部分では確認できなかったのだと思われるが、こちら側もなぜか真ん中はアスファルトフェルトが無い・・・・・。

     

     

    


ただ、アスファルトフェルトの有無にかかわらず、改修工事を手掛ける以上、そとから水を入れない細工を施すしか方法がない。

これを完全解体するだけのコストをかけるよりも、現況をいかに改善するかが腕の見せ所と言ったところかも・・・。

と言うことで、こちらもブチルテープを重ね張りし、防水層という下地をつくっていくのです。

     





続く・・・。  


Posted by くぼた at 22:28住まい

2008年12月12日

ひとつめ

注文をしていた妻換気金物も入荷し、いよいよひとつめの換気口から交換。






もともとの妻換気金物は、鋼板のもので、旧竜洋町と言う立地から考えても、腐食しないわけなどあり得ないという立地条件。

なぜ?わざわざ鋼板の金物を取り付けたのか、新築した会社にきいてもおそらく答えられないだろうが、どちらにしても鋼板では錆の進行がすさまじく、ボロボロになってしまうのは防ぎようが無いのです・・・・・。

     






まずはサンダーを用いて少しづつ解体・切断を進め、およそ2時間半。

ようやく解体が終わり、そこに姿を見せたのは、換気口のための穴。

ずいぶんと大きな穴なのだが、なぜか防水シート見つからず、覗き込んだりしてみたのだが、やはり見つからない。

     





そこでブチルテープを張りまくり、防水シートの役割を持たせると同時に、新たに取り付ける換気金物の雨仕舞いの役割を持たせるのです。

このとき・・・あまりに集中しすぎてまったく休憩無しで半日。

写真もまともに撮ることすら忘れ、試行錯誤である。






という事を繰り返しながら、ようやく仮付けまでたどり着く事ができたのである。

     





まずは仮付けでホッと一息つくことができたのです。

極力建物を壊さないようにしながら、試行錯誤の作業なので、その集中力も半端な話では無い。

さて、のこるはもう一つだけ、頑張らなければ・・・。  


Posted by くぼた at 20:06住まい