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 『雨漏り診断・修理』についての当社取り組みです

日経ホームビルダー2011.1号より連載開始
写真でわかる『雨漏りを呼ぶ納まり』
玉水先生とともに監修を行いました


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実録!! 信頼とは何か?雨漏り調査・診断についてごあいさつお問い合わせ

  

2010年05月30日

補修完了

昨日は私が現場を休んでいただけで、現場自体は進んでいた。

そのうちの一軒は、先日防水層を切断・撤去した、防水が膨れた現場。





既存防水層を撤去した部分は、その部分だけ、FRP防水を1ply施工。

この1ply部分は、通常のFRP防水を施工するときと同じ、トップコートが無いだけのもの。





これで既存防水層との平滑な状態を作ったうえで、次に全体にFRP防水を1ply。

これは防水を積層することで、防水の継ぎ接ぎを無くすという考え方の工事なのです。






文章にしてしまうと、なんだかあっけないものなのだが、樹脂を塗って、ガラスマットを入れて、樹脂を浸してと言う繰り替えしなのですが、すべては防水層の完成に向けての一歩一歩。

これで、防水補修工事が完了です。

           


Posted by くぼた at 23:24防水

2010年05月29日

撮影

本日は朝から仕事・・・・ではない。

こんな晴天に、仕事でないと言うのももったいない話なのだが、本日は娘の運動会なのである。

そしてもうひとつオマケがあり、なぜか広報部の役員の仕事である、運動会の撮影・・・・・・。






確かにその昔、仕事で撮影をした時もあったのだが、基本的には撮影専従ではなく、あれもこれもというどちらかと言えば「なんでも屋」のような状態であった。

それに、撮影専従の人とは、撮影スタイルと言うか、考え方が違ったため、学校アルバム向けの写真ではないとも言われたことも。

まあ、無難な写真で毎年同じ構図でないと、学校アルバムでバランスが取れないらしい・・・・・。





そんな昔話はともかくとして、本日はそんな堅苦しい制約がない状態で子供たちの撮影。

PTAの腕章をつけ、トラックの中での撮影は、昔を思い出しながら(笑)

ただし、後ろから浴びる視線は、ちょっと・・・・・・・・・・(苦笑)





と言うわけで丸々一日の撮影により、メディアに記録された枚数は、およそ400枚。

このあとのチェック作業がタイヘンである。  

Posted by くぼた at 22:53出来事

2010年05月28日

膨れ

本日は朝イチから、まだ築7~8年ほどしか経過していないお宅へ。

こちらは、バルコニー(ベランダ)のFRP防水が膨れてしまっている状態で、お客様からご相談いただいた現場である。

     



この続きは会社ブログへ移動しました
http://www.hamana-k.com/diary/2010/05/frp-1.html

  


Posted by くぼた at 22:09防水

2010年05月27日

米松

塗り替え中のお宅の屋根は、瓦葺きとなっている。

そんな瓦葺きの屋根であるが、トップライト周りの瓦の納め方、雨仕舞に不安があった事は、先日も記した通り。





トップライト部分の瓦納めに不安があると言う事は、そのほかにも不安があるのでは・・・・・?

と考えてしまうのは、ごくごく自然な流れであり、それが袖瓦の納め方であった。





こちらのお宅の場合、袖瓦を釘で留めていたのだが、その釘の殆どが浮いている状態であったのです。

そこで、一度は釘からビスに変更してみたのだが、破風板の米松が風化していることで、ビスの効きが悪いし、裂けてしまう部分もあり、非常に具合が悪い。

せっかく不安要素を無くそうと考えての工事にも関わらず、である・・・・・。






そこで根本的に直すべく、袖瓦を全ておこし、やり直す事にしたのです。

     





袖瓦が無くなったところで破風板を見ると、そりゃあ無理があると、改めて実感。

そもそも、ヤニは強いが粘りの無くなっていく米松であり、ましてその厚みからすれば、釘も効かなくなるのは当然の結果なのである。

     





新築時に採用される材につても、もっと考えなければならないだろうし、まして和風住宅として木を見せるならばねぇ・・・・・・・・・・・・・。  


Posted by くぼた at 23:13あれこれ・・・

2010年05月26日

110

現場作業をしていて、本日はとても気になる出来事が起きた。

それは、突然の出来事・・・・・。





足場の上で作業をしていると、目の前の道路に、一台の軽トラックが停車するのが見えた。

だれか職人でも来たのか?と、足場を降りて行くと、20歳前後と思われるような男が、通常人が出入りする門扉からではなく、駐車場の通用口から、敷地内へ入ってきた。

なんだ??と思ったら、その若い男は、「リサイクル品の回収をしてるんですけど、なんかありませんか?」と・・・・・。






突然敷地内へ入ってきて、顔を合わせるなり、リサイクル云々とは、何をどう考えてもおかしい。

無いよ!と言うと、すぐさま外へ出て行ったのだが、軽トラックには運転手が乗ったままだし、若い男二人組は、Tシャツにダボダボのジーンズという格好だし、明らかに変と感じたのです。

すると、ちょっと走ったと思ったら、あきらかに近隣から見えにくくなっているような垣根のあるお宅などの前に、車を止め、一人がその敷地へ入っていくではないか。

その様子を足場上から確認し、急いで110に通報。






その後、警察官が到着したころには、その二人組の軽トラックはどこかへ行ってしまっていたのだが、今までと言うか、このような経験は一度も無い。

そして到着した警察官に事の詳細を話すと、昼間の空き巣の可能性もあるが、夜のための下見の可能性もあると言う事。

とにかく、現場やその周辺で何か起こっても嫌なので、とにかく巡回をしてもらうように頼んだのだが、とにかく、とても不審な出来事であった・・・・・。  

Posted by くぼた at 23:59実録!

2010年05月25日

酸化する

本日から、浜北区で新築の外部塗装。

外部塗装とは言っても外壁の塗装ではなく、外装木部の塗装であり、柿渋塗りである。





柿渋とは言うものの、無臭タイプなので、作業性は悪くない。

しかし、そもそも耐候性の期待出来ない柿渋を外部塗るというのも、どうなのか?と思うのだが、こちらの新築工事を行っている会社の社長は、風化し、変化していく状態も、その家の自然の姿だと言う考え方の持ち主なので、あえて柿渋という住宅が多いのです。

そう言われてしまうと、私がダメという理由も無いし・・・・・、と言う事で塗装作業をするのです。





ちなみに柿渋は、液体自体は赤茶色のものなのだが、塗った直後は濡れ色より若干赤みが付いたかな?というような変化しかない。

ところが、1日後、3日後、1週間後と時間を重ねる事により、木材に浸み込んでいる柿渋の成分であるタンニンが酸化することで、だんだんと濃い赤茶色に変化していくのです。





一般的な塗り替え工事においては、酸化イコール何かを痛めて行く変化ともとれるため、決して良いイメージでは無いのですが、柿渋に関しては、酸化作用は無くてはならない変化と言う事になるのです。

それにしても、材木屋さんで事前塗装した木材と、今回塗った木材、一緒の風合いになるには、一体どのぐらいの時間が掛るのだろう・・・・・。  


Posted by くぼた at 23:59塗装

2010年05月24日

雨漏りについて・・・

昨日から、強い風雨が続いた。

このような風雨は、建物の立地条件、地理的条件によって、予想を超える加速度を示し、雨漏りを誘発する事がある・・・。

そして雨漏りは、その条件の整い方によって、漏ったり、漏らなかったりと言う事もあり、しばしばこのような状況に悩まされてしまう事もあるのです。





これらは多くの経験を積み重ねる事によって、自然と自分に身についていくのもだが、その経験のベースとなるのは、やはり基礎知識。

この基礎知識が間違えば、肝心なものを見落としたり、勘違いが続いたりと、ブレが大きくなってしまうことも。





そんな基礎知識を身につけるために有効な手段だと思っていただけるよう、テキストの製作から試験問題の作成まで、私たちの今までの積み重ねが、雨漏り診断士の資格試験対応講習と、資格試験である。

NPO法人 雨漏り診断士協会 主催
<第8回 雨漏り診断士資格認定試験のご案内>



【雨漏り診断士資格認定試験】要項

資格名称:雨漏り診断士
試験日程:2010年7月10日(土)15:15~16:45
試験会場:新宿NSビル3階 NS会議室(東京都新宿区西新宿2-4-1)
◎JR・京王・小田急・東京メトロ丸の内線 新宿駅「南口・西口」徒歩7分
◎都営地下鉄線(大江戸線) 都庁前駅A3出口徒歩約3分
受験資格:試験当日に満20歳以上であること
受付人数:40名(定員になり次第、締切となります)
申込期間:2010年5月14日~2010年6月20日
申込方法:詳細はこちら
受験料金:9,000円
※試験合格者は別途協会登録手数料として¥8.000円が必要です。
試験内容:
1.建築の基礎知識(施工・構造)
2.雨仕舞いと防水の基礎知識
3.雨漏り診断の実例・実務



<資格認定試験 関連講習会のご案内>

【雨漏り診断士資格認定試験対応講習会】要項

開講日程:2010年7月10日(土)9:30~15:00
講習会場:新宿NSビル3階 NS会議室(東京都新宿区西新宿2-4-1)
◎JR・京王・小田急・東京メトロ丸の内線 新宿駅「南口・西口」徒歩7分
◎都営地下鉄線(大江戸線) 都庁前駅A3出口徒歩約3分
受講資格:受講当日に満20歳以上であること
受付人数:40名(定員になり次第、締切となります)
申込期間:2010年5月14日~2010年6月20日
申込方法:詳細はこちら
受講料金:21,000円 (テキスト代含む)
※テキスト等は2010年6月25日発送予定となります。
※再受講(テキスト不要)の方は受講料が13,000円に減額になります。
再受講の方は、お申し込み時、備考欄に「再受講・テキスト不要」とお書き添えください。
講義内容:雨漏り診断士資格認定試験内容に準拠
  


Posted by くぼた at 23:25雨漏り

2010年05月23日

誰も居ない時

数日前から、高丘町の現場室内にて、夕方から木部塗装をしている。

この夕方からと言うのがミソで、誰も居ない時を待って、作業を行っているのです・・・・・。





こちらの現場は、室内外のリフォーム工事の現場。

     





知り合いの建築屋さんからの依頼なのだが、その建築屋さんもお客様直接の工事では無いため、室内木部の仕上がりがOSLCと言う指示。

普段ならば、オスモカラーの指定になるか、もしくは何が良い?と聞かれる事が中心なので、OSLCの仕上げは、たぶん5年ぶりぐらい・・・・・・・・・(苦笑)

まあ全面リフォームではなく、部分的な工事となっているため、既存で残る部分がOSLCで仕上がっていれば、それに合わせるのも仕方がない事なのだが。





そんな現場塗装は、周辺養生やサンドペーパー掛けなどを除いても、着色工程、吸い込み止め工程、仕上げのクリアー塗りの3工程。

それぞれ1日の乾燥時間を入れるため、各1回づつ塗ったとしても、最短で3日掛る作業と言う訳なのです。

そして仕上げ工程のクリアー塗りは、人の出入りがあるホコリっぽい状態で塗ってしまうと、塗装面にホコリが付いて、仕上げ面がザラザラになってしまう。

すると必然的に人の出入りが無い、夕方や現場が休みの日に作業をする事となってしまうのです・・・・・。





ただし、本日は日曜で現場が休みの筈だったのだが、午後までタイル屋さんが作業をしていたため、けっきょく片付くの待ってから作業を始め、結局塗り終わったのは夜8時過ぎ。

邪魔が入らないのは良いのだが、手間が掛りすぎる仕上がりも、本当にお客様が気に行ってくださっているのか?それが疑問なのだが・・・・・・・。  


Posted by くぼた at 22:19塗装

2010年05月22日

確実に

トップライトの雨仕舞に問題があると思った現場、実は1回だけ雨漏りがあった。

それは・・・・・、私が高圧洗浄を行ったときであった。





もちろん、洗浄の際に高圧の水をまともに吹付ければ、約200kgの圧力が掛るため、いとも簡単に雨漏りをしてしまうので、そんな洗い方は絶対にしない。

ではなぜか?・・・・・・。

私が洗浄した際には、トップライトを気にしながら、その後ろの外壁を洗浄しているのである。

と言う事は、洗浄した際に外壁にぶつかった洗浄水が、雨仕舞の弱点となる部分から、室内へと浸入してしまう事を意味しているのです。

などの事柄を整理して考えると、今まで雨漏りは起きていないが、今後の事を考えると、見るからに雨仕舞に不安があるのだから、出来ればそれを解消したいと思うのが、多くの雨漏り修理現場に携わってきた私の考え。

と言う事で、雨漏りをした原因の可能性をお客様にご説明させていただき、雨仕舞の問題点を是正する工事を行う事となった。





まずは、トップライト周囲の瓦を撤去。

     





すると、やはり不安要素である部分が顔を見せたのです。

     





これは本来ならば、屋根下地の防水シートであるルーフィングが、トップライトの立ち上がり部分まで巻きあがっているべきもの。

そして当然ながら、ブチルテープなども併用し、角部分の弱さを無くようにしなければ不安があるのですが、そうなっていないからこそ、水がルーフィングを乗り越えてしまうのです。





そこで、新たなルーフィングを水下側から張り重ねていくと言う方法をとったのです。

     





もちろん、これらの方法は特殊なものではなく、雨仕舞の基本なんですが・・・・・。

見えなくなる部分の雨仕舞こそ、確実に処理をしていくこと、それが最も大切な雨漏り防止方法であり、建物を建てるうえでの基本となるのです。  


Posted by くぼた at 21:14雨仕舞い

2010年05月21日

これで良いのか?

年に数回、「トップライト」が設置されているお宅に、工事に入らせてもらう事がある。

もちろん、それが全て雨漏りと言うわけでは無いのだが、それでもトップライトがあると、雨漏りの心配をして、周囲を念入りにチェックするようにしているのです・・・・・。

     





今回の現場でも、今まで雨漏りが起きたという経歴は一切ない。

しかし、見れば見るほど気になる部分があるのです・・・・・・。

まずは、トップライトに隣接する屋根瓦が、なぜかシリコンシーリング(コーキング)で接着されている。

     





どう考えても、トップライトと瓦をシリコンで接着することは、普通のことではない・・・と言うか、雨仕舞の観点から言ってあり得ない話。

そして、水下側を鉛で納める部分についても、持ち上げると、すぐに瓦の土が見えてくる。

     





これを見て思うのは、トップライト本体の高さが低いということ・・・・・。

どう考えても、これら納まりが雨仕舞の観点から、これで良いのか?と疑問を持ってしまうのです。

そこで、自分の中の疑問を解決すべく、瓦職人を現場に呼んだのだが、やはり私と同じ意見であった。





これは、トップライトの設置高さが低いという問題があるのだが、と言う事は新築時の木工事の問題なのか?それとも新築時に入った瓦職人の工事の問題なのか?

どちらにしろ、本当にこれで良いのか?。


続く・・・・・・。

  


Posted by くぼた at 23:21雨仕舞い

2010年05月20日

チーク材

先日、無垢材のフローリングを塗り替えるという見積もりのご依頼を頂いた。

その無垢材とは「チーク材」





私が今まで手掛けた現場では、天竜杉、天竜檜のフローリングが多く、いわゆる地元の木。

傷がつきやすいのが難点ではあるが、あたりが柔らかく、オスモカラーフロアクリアーを塗った際にも、仕上がりも良い。

それに比べ、チーク材は非常に堅い木質であり、さらに天然の油分がある、いわゆる高級材である。





ちなみに、杉・檜は針葉樹なのに対し、チークは広葉樹。

そしてこのチーク、先にも記した通り堅い木質であり、なおかつ油分があることで水に強いため、船の甲板などにも使われるし、マホガニーと並び、高級家具の素材としても有名なのです。





このような素材ゆえに、いくら粒子の細かな植物油を用いたオスモカラーでも、浸透率は低くなってしまう。

また、お客様が最も気にされている「シミ」についても、薬品で洗うか?表面研磨をするか?堅い木質であり、なおかつ生活をしている住宅の床と言う事もあり、どのような方法が最適なのか、仕様を考えるうえで、大きく悩む素材・・・・・。





私の今までの経験、そしてメーカーの見解、さらにイロイロと調べて出た答えをもとに、お見積もりを仕様を決定。

そして本日、お見積書を提出させていただいたのです。





お見積もりの提出にあたっては、お客様にお時間を頂いて、ご説明させていただいたのですが、耐久性についてや、樹脂という観点についてもお客様が非常に気にされていたので、さらにご説明が延長。

そして私の乏しい表現力にも関わらず、お客様がご理解いただくさり、その場でご依頼を頂くことが出来たのです。





しかし、これで何かが終わったわけではなく、チーク材がどのようになるのかも、お客様に確認していただくためにも、テスト研磨、テスト塗装などを行わなければならない。

それだけ「チーク材」という素材が、あまり手掛ける事のない素材であることを意味し、同時に手ごわい素材である事を意味するのです・・・・・。  


Posted by くぼた at 21:37オスモカラー

2010年05月19日

牛歩?

塗り替え工事が進む磐田市内の現場は、進み具合が目立ちにくい現場・・・・・。

これは、それだけ手間が多く掛ると言う事なのだが、その手間は、一般の方々には判りにくいものなのです。





それは、こちらのお宅の建て方というか、素材の起因する。

外壁は窯業サイディングなので、通常の塗装スピードで済むのだが、軒裏が化粧垂木、化粧野地なので、その部分の塗装に時間が掛るのです。

これがケイカル板だったら・・・・刷毛、ローラーであっという間に作業が進み、完了までの時間も読みやすい。

しかし化粧材木の塗装は、刷毛で斑にならないように塗っていく作業なので、凹凸の多さも含めて、ローラーで塗れる部位に比べて数倍の時間が掛るのである。





また、痛んだ部分は塗料の吸い込みが多いため、こちらも塗り継ぎで斑にならないようにしながらも、追っかけて吸い込ませるように塗って、全面平均的に見えるようにしなければならないのです。

そんな木部塗装は、外から見る分では手間のかかり具合は判らないので、こちらの塗り替えは牛歩のようにも見えるのだろう・・・・・。

なので木部が終わり、外壁にフィーラーが入ったところまで進むと、もう完成目前のようにも思えてしまうのです(笑)

     





こうして少しづつ少しづつ、派手さは無いが、確実に仕事を進めていくのが、本当の仕事なのである。  


Posted by くぼた at 22:51塗り替え

2010年05月18日

調色

昨日に引き続き、本日も掛川市内にて、木部塗装。

ただし、昨日は3人で目いっぱい飛ばしに飛ばして作業を進めたので、本日は一人で半日の作業。





昨日も記したのだが、こちらの現場はオスモカラーウッドステインプロテクターで仕上げている。

ただし、基準となる色が、昭和23年築の建物の古い木材の色であり、なおかつ昔の建物で良く見られた、コールタールを塗ってある状態。

もちろん、風化が著しいので、その色に合わせるは至難の業なのです。

     





まあ実際のところは、ぴったり合うはずの無い色を追い求めるのではなく、イメージをそれらしくと言う意図なのです(笑)

すると、基本的な材料色そのままでは、イマイチしっくりいかないので、今回はオスモカラーの違う色を混合し、この現場用に調色をする事に。

まずは、エボニーと言う濃い色を用意し、そこに赤・黄のはっきり出るラーチを同量入れて、電動攪拌機にて十分に混ぜ、見えにくい部分へ試し塗り。





普段はあまりやらない方法なのだが、既存イメージに合わない事には、こちらのお宅に塗る意味が無い。

だが、昨日の塗装で、予想外にほぼ材料を使いきってしまったので、本日は朝から昨日の色に合わせるべく、調色に再挑戦。

ただし、完全に目見当で色を合わせていった昨日に比べ、本日のような作業が最も面倒というか、非常に手間が掛ると言う事は言うまでも無いのですが・・・・・。  


Posted by くぼた at 23:16オスモカラー

2010年05月17日

木部塗装

本日は朝イチから、掛川市内で木部塗装。

こちらの現場は昨年、新築工事でお伺いした現場のとなり、その時のお客様のご両親がお住まいのお宅。





なんと、昭和23年に建てられたという住宅で、さすがに長年の風雨にさらされ、昔の屋根瓦は随分とずれていたのですが・・・・・。

それでも雨漏りは無かったとの事であり、さらに昨年夏の地震でも、大きなズレは認められなかったとの事。

しかし、先々を考えると、取り壊してしまうのももったいないと言う事で、屋根や内装をリフォームすることにしたらしい。





そんな現場では、屋根の瓦を全て撤去し、針葉樹の合板を使って下地作り

その上にルーフィングを敷いて、ガルバ鋼を段葺きで仕上げるという方法が取られている。

そして今回の仕事は、軒裏に顔を出している針葉樹合板と、破風板を塗ると言う工事である。





これら木部を塗るのに、某内外装用材料でどうか?という相談が建築会社からあったのですが、基本的に外部用の木材保護塗料としての耐候性能が無いと困る。

この内外装用と言う、どんな箇所にも使用出来ると言う材料では、結局のところ箸にも棒にも・・・・・・・・・。

と言う事で、材料の指定が無くなったところで、使用を決めたのはやはりオスモカラー「ウッドステインプロテクター」

     





使いやすさと仕上がり感が両立できるので、木部塗装と言うと、最近はコレばかりである。  


Posted by くぼた at 22:37オスモカラー

2010年05月16日

お知らせ

雨漏りに真剣に取り組んでいる方へのお知らせです。

NPO法人 雨漏り診断士協会 主催
<第8回 雨漏り診断士資格認定試験のご案内>



【雨漏り診断士資格認定試験】要項

資格名称:雨漏り診断士
試験日程:2010年7月10日(土)15:15~16:45
試験会場:新宿NSビル3階 NS会議室(東京都新宿区西新宿2-4-1)
◎JR・京王・小田急・東京メトロ丸の内線 新宿駅「南口・西口」徒歩7分
◎都営地下鉄線(大江戸線) 都庁前駅A3出口徒歩約3分
受験資格:試験当日に満20歳以上であること
受付人数:40名(定員になり次第、締切となります)
申込期間:2010年5月14日~2010年6月20日
申込方法:詳細はこちら
受験料金:9,000円
※試験合格者は別途協会登録手数料として¥8.000円が必要です。
試験内容:
1.建築の基礎知識(施工・構造)
2.雨仕舞いと防水の基礎知識
3.雨漏り診断の実例・実務



<資格認定試験 関連講習会のご案内>

【雨漏り診断士資格認定試験対応講習会】要項

開講日程:2010年7月10日(土)9:30~15:00
講習会場:新宿NSビル3階 NS会議室(東京都新宿区西新宿2-4-1)
◎JR・京王・小田急・東京メトロ丸の内線 新宿駅「南口・西口」徒歩7分
◎都営地下鉄線(大江戸線) 都庁前駅A3出口徒歩約3分
受講資格:受講当日に満20歳以上であること
受付人数:40名(定員になり次第、締切となります)
申込期間:2010年5月14日~2010年6月20日
申込方法:詳細はこちら
受講料金:21,000円 (テキスト代含む)
※テキスト等は2010年6月25日発送予定となります。
※再受講(テキスト不要)の方は受講料が13,000円に減額になります。
再受講の方は、お申し込み時、備考欄に「再受講・テキスト不要」とお書き添えください。
講義内容:雨漏り診断士資格認定試験内容に準拠  


Posted by くぼた at 22:05雨漏り

2010年05月15日

取り外し

新築時と違い、塗り替え工事においては、さまざまなものが建物に取り付けられている。

それを全て同じ塗料で塗ってしまうのか?

それとも細かく養生(マスキング)するのか?

なんて考えているよりも、私は取り外すという方法を選択しいているのです。





もちろん、取り外しが困難な給湯ボイラーなどを外す事は無いのですが、ビスで外壁に取り付けられているようなものなどは、ことごとく取り外してしまうため、お客様から驚かれることもしばしば・・・・・。

しかし、別に建物を破壊しているわけでは無いし、作業効率も、仕上がり品質も向上するのだから、やらないと言う選択肢は無いだろうと思うのです。





そして現在施工中の現場でも、色々なものを取り外しているのです。

          





これらは、取り外す事で、細かな養生の手間が大幅に減らせるし、外壁部分を塗るのも非常にラクになる。

それに、そのままでは手が入らない、目が届かない裏面を塗装することが出来ると言う、もっとも大きな理由があるのです。

なにより木製品なのだから、木材の保護を考えれば、裏面も塗るべき!!と言う事で、取り外して、洗って、オスモを塗ると言う工程を、広いスペースで行うのです。





まだまだ取り外しを行うものは多数存在するのだが、取り外しと言う作業は、一見面倒なようにも見えるが、実際には、工事を効率よく進めるための最適な方法なのです・・・・・・。  
タグ :塗り替え


Posted by くぼた at 22:52塗り替え

2010年05月14日

木材保護塗料

現在塗り替え中のお宅は、和風のお宅である事は、以前も記した通り。

お客様がDIYで倉庫を塗るのだから、私が作業をする住宅に関しても、化粧材である野地も垂木も、全て塗装をするのである。





こちらの建物の場合、化粧野地や化粧垂木は、新築時に「キシラデコール」を塗装されていたらしい。

これは、お客様がその後のメンテナンスでも使用されていた事もあり、履歴が判ったのですが、新築時に工務店から勧められたのだろう。





一般的に外部の木材保護と言えば、「キシラデコール」という名前はブランド。

多くの木材保護塗料の中で、もっとも有名と言っても過言では無いのだろうが、私は指定された現場以外では、使う事が無い材料でもあるのです。

これはキシラデコールを含めて、他の木材保護塗料にも当てはまる話なのだが、揮発性溶剤の臭いなのか?精製の問題なのか?それとも防虫成分の問題なのか?いずれかまでは判らないが、とにかく臭いが苦手・・・・・。

この臭いは、どちらかと言えば頭の痛くなる、私にとって苦手な臭いなのです。





そのため、まずはこの臭いを避けたいと思い、お客様にお勧めするのは、オスモカラーのウッドステインプロテクターか、三井化学産資のノンロット。

使用感は、それぞれの特徴を持つのだが、臭いが気になりにく事では、他の材料の比では無いのです。

もちろん、耐久性に関しての問題が無いと思うからこそ、その中から選択しているのですが、この二種類は、外部へ使用する場合の、当社標準仕様。





今回の現場では、この臭気以外の部分においても説明させていただき、最終的にオスモカラーに決定。

木材保護性能という基本的な観点、そして仕上がり感という美観、それらを十分に満足させるものであろう材料をお勧めすることも、私の大事な仕事なのです。

       


Posted by くぼた at 22:16オスモカラー

2010年05月13日

駆け足

本日は駆け足の一日であった・・・・・。





まずは磐田市の現場で、スタッフへの指示だしと、作業の準備。

次に掛川市へ向かい、現場打ち合わせ。

打ち合わせ終了後、磐田市の現場へとんぼ返りして、現場作業。





昼まで現場作業をして、昼食抜きで会社へ戻り、電話で見積もりの打ち合わせ。

その後、子安町の雨漏り修理現場でのシーリング打ち。

およそ1時間半の作業を終えて、そのまま浜松駅周辺の駐車場へ。

駐車場に車を止めて、車中で作業服からスーツに着替え、ここから出張モードに切り替えである。





ようやく新幹線車内でほっと一息・・・・・・、にはならず、車中で見積り数量の拾い出し。

約2時間の移動時間を経て、新宿の貸会議室へ到着し、雨漏り技術研究委員会へ参加。





一日駆け足の日であるが、雨漏り技術委員会への参加は、仕事という観点というよりも、同じ考えを持つ経営者の集まりなので、委員会もその後の懇親会も、非常に有意義。

そのため、疲れを感じない・・・・・と言う事はまではさすがにないが(笑)、充実した時間を過ごすことが出来たのです。

ただし、ここからまた帰るのが「遠い」と言うのが・・・・・・(苦笑)  

Posted by くぼた at 22:36出来事

2010年05月12日

常識的に

築30年を超える住宅にて、雨漏りがあると言う相談があった。

その現場では、1階のリビングに雨漏りがすると言う事なのだが、その真上には2階のバルコニー(ベランダ)がある。

そこで、バルコニー(ベランダ)があるから悪いのだと、バルコニーの防水(ベランダ防水)を隠そうと、アルミのサンルームを設置してしまったのである・・・・・・。





しかし、その後も雨漏りが止まる気配は無く、数年・・・・・・いや10数年。

まわりまわって、私のところへ相談が入ったのです。





ただし、よくよく話をお聞きしてみれば、東風の強いときにのみ雨漏りが発生するという事で、そもそもの考え方が間違っていたという事になる。

それもそのはず、屋根の途中にバルコニーの立ち上がりがあるのだが、熨斗水切りと熨斗瓦の間に、大きな隙間がある、東風が吹き込んでしまう大きさ、角度となっているのです。

     





そんな判りやすい開口部をそのままに、バルコニーの笠木に絡んだサンルームを作り、笠木の脳天から釘を打つという無茶な納まりは、常識的に考えておかしな話である。

     





そんな雨仕舞的なの考え方以前の問題で、「常識的に考えると」という事を置き去りにsては、決して雨漏りは治らないのである・・・・・・・。  


Posted by くぼた at 23:52雨漏り

2010年05月11日

保証は?

本日午後、小雨の中確認にお伺いした現場は、FRP防水が膨れているという現場。

まだ築10年未満のお宅と言う事で、まずは状況確認にお伺いしたのです。





室内から2階のバルコニー(ベランダ)へ案内していただき、状況を確認すると、確かにFRP防水が膨れている。

この原因は・・・・・と推測してみると、おそらく新築時に下地珪酸カルシウム板に、雨水の影響を受けてしまったのだろうと言う予測ができるのです。

なぜそんな予測になるかと言えば、ちょうど床の水勾配の頂上部分を中心にしたように、FRPが膨れているからである。






だが、まだ築10年未満であり、本来ならば建築した会社で保証するはず・・・・・・。

と言う事で、お客様にその事をお伝えすると、帰ってきた答えは単純明快。

某ハウスメーカーの建物であり、その会社が倒産してしまった事で、一切の保証が受けられなくなってしまっているのです。

こうなると、保証してくれる先が無いので、自分で直さなければならないのです。





なる程、納得しつつ、お見積もりの依頼を受けたのです。

ただし、詳細の程は不明なのだが、このお宅を建築したハウスメーカーは、品確法施工後の建物にも関わらず、その会社の保証規定では3年と記していたらしい。

まったく太刀の悪い話なのだが、そんな責任逃れのような文章をお客様に渡しながら、会社がつぶれてしまうのだから、まったくもって酷い話である・・・・・。  


Posted by くぼた at 22:06防水