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 『雨漏り診断・修理』についての当社取り組みです

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2014年03月13日

シーリング材勉強会inシャープ化学工業

先週は、東京ビックサイトで開催されていた「建築建材展」に始まり、インテックス大阪で開催されていた「マルテー祭」まで、4日間の出張という、ハードな出張週となっていた。

「なんだ、ただの展示会じゃないか」と思うかもしれないが、様々な商品が乱立する中で、お客様の建物に最適かつ効率よく用いることができる素材・商品・部材があるか? また新たに作られているのか? 場合よっては新規製作依頼をするなど、私とって展示会とは、まさに宝の山なのです。

今回も、多くのメーカーや販売会社、そして人との出会いがあり、多くの学びをいただくことができました。







そんな中、先週金曜日にお邪魔させていただいたのが、大阪府にある、シーリング(コーキング)材メーカーである「シャープ化学工業」

私が参加する雨漏り110番グループの勉強会(シーリング材勉強会inシャープ化学工業)として企画し、総勢12名にて勉強会・工場見学をさせていただいたのです。

     







通常、このようなメーカー見学というのは、断るメーカーがほとんどだと思うし、過去、そのような経験もしてきているのだが、営業部長M氏の取り計らいにより、実現することができたのです。

とは言っても、実は私がお邪魔するのは2回目で、今回は勉強会企画者として、メーカーにご協力いただいたのですが、私がこのような事をするのは、何も自己満足とかいう話ではなく、工事に関わる立場として、インプットが非常に重要だと思うからなのです。

いま巷に溢れるネットの情報により、いとも簡単に情報収集ができることにより、多くの知識が簡単に手に入る反面、自らが本当に正確な情報を手にしているのか?と思うと、実のところ、不正確な情報も少なくは無い。

これは何を意味するかといえば、正確な知識を持ったうえで、自らの目で確認し、自らの手で使うことが無いためではないかと・・・・・。







そんなインプットのための勉強会なのですが、このシャープ化学工業の最大の強みは、塗装後に問題となるシーリングのブリードについての分野。

このブリードとは、シーリング(コーキング)材に含まれる成分の一つである、柔軟性を維持するための「可塑剤」が、塗膜を軟化させ、かつ塗膜を超えて染み出すことにより、黒く変色してしまうという現象であり、ブリードを抑えた製品について、ノンブリードという言葉があるのです。

この「シーリング材のブリード汚染を起こさないように」と言う分野に力を入れている会社なので、塗装との関係性を考えると、シーリング材としても重要な分野となるわけです。







また、このノンブリードという言葉を使った製品も随分と増えてきたものの、私自身が使用し、経過観察をしてきた中で、ノンブリードを謳いながら、1年後には真っ黒になってしまう製品もあり、実際のところ、塗料メーカーとシーリング材メーカーの協力体制がほとんど無いなかで、ブリード性能を正確に把握するのが難しいという現実もあるのが困ったところなのです。

しかし、こちらのシャープ化学工業の技術陣は、自社で多くの塗料を集め、ブリードについての実験をしているのです。(中には石油缶1缶の材料を購入し、実験に使用するのごくわずかと言うケースも多々あるのです)

かくいう私も、手持ちの塗料を提供したり、依頼をした事もあるのですが、ここでなぜか塗料メーカーが非協力的というがなんとも困った話もあるのですが・・・・・。

そんなナイショ話も私とこちらの会社の中にはあるのですが、そんな話はNGですから、ここで書く事はありません(笑)

ちなみにこの話を聞きたい方は、私の口が滑るように、美味しいものをご用意ください(笑)







と、話がすこしそれてしまいましたが、塗装の分野だけでなく、防水の分野においても、そして雨漏りを修理する際においても多くの関わりをもつシーリング材について、勉強をするのは当たり前であり、勉強できる機会をいただけるメーカーには感謝しか無いのです。

そしてこのインプットは、お客様への正確な情報提供、そして技術の提供というアウトプットにより、この先、私を含め、この勉強会に参加した人たちの役にたち、それがお客様の役に立つことだと思っています。

ちなみに私自身、性能的な部分においてもLM1-NBやNB-LMについては特に気に入って使用しており(私にっては性能が重要)、近年、現場での使用比率が高まるだけでなく、当社の普段使用分ベーシック色カートリッジについても、在庫比率が高くなっており、なくてはならないものとなっています。






最後に、業務が大変お忙しい中でありながら、今回の勉強会をご快諾いただき、ご協力いただきました「シャープ化学工業」社長様、営業部長M様、工場長N様、社員の皆様に、心より御礼申し上げます。