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2008年07月23日

譲れない

建物のあちらこちらに、見えない細工があるもの。

「見えないから適当に・・・」などと考えることこそ、住まいにとって大きな負担が生じる原因になるのです。





そんな見えない細工一つが、水切りという板金の細工。

板金だけで一くくりにされてしまいそうだが、板金も元はただの鉄板なのだが、そこからどのように折り、折り返しという作業を繰り返し、一つの部材となるのです。

とは言うものの、最近では住宅関連の建材カタログで、役物というページを開くと、さまざまな形状のものが掲載されている。

一見その役物使うことで、建物の重要な部材が全て賄えてしまうように思いがちなのだが、それこそ大間違いなのです。





先日の蟻被害があった住宅でも、板金の不具合で、雨水が外壁下地に回っていたことが、大きな原因であったのです。

もちろん、ぱっと見た目には板金が入っていて、機能しているように見えるから性質が悪いのだが、ちょっとした折る位置や、張り出しの加減で、その機能は100点にも0点にもなり得るのが板金なのです。

しかしながら、昨今の既製品の広まりや、その他建築業界を取り巻く様々な要因によって、雨仕舞いを理解した板金を折る職人が少なくなってしまった事により、その部材の意味を全く理解しないまま、取り付けだけしてあれば良いと勘違いしている現場が、非常に多くなってきたのです。

ただし、私の見に行く現場ですから、当然何らかの不具合のある建物が多いから、余計なのかもしれないですが・・・・・。





そこで、板金の収まりや細工などは、私にとって絶対譲れない箇所の一つ。


     譲れない




この写真からでは、その重要な部分は見えませんが、八千代折りにした捨て水切りが、雨仕舞いの重要な役割を果たしているのです・・・・・。



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Posted by くぼた at 23:23 │住まい

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