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2010年08月22日

含浸か?造膜か?

現在施工中の現場は、化粧垂木を見せる和風住宅となっている。

この化粧垂木を見せると言う事は、木を紫外線や風雨の影響にさらす事になるので、その痛みに対しての対策が必要になるのです。





この対策として、「塗装をする」事が一つの方法となるわけですが、単純に塗装とは言っても、塗料選びによって、その後の見た目が大きく変化してくるのです。

そのため、使用する塗料を選ぶ基準として私が考えるのが、基本的には木材の呼吸を妨げない、木材保護塗料の分野から、木材への浸透力、顔料の耐紫外線性能、塗料の臭気など・・・・・。

塗料を選ぶ際の基準をこのようにして、使用感、テスト結果を踏まえて選定しているのです。






この木材の呼吸を妨げないというのは、そもそも木というのは、水分を吸い込んで膨張し、乾燥して縮むという、乾燥収縮を繰り返す性質があるので、塗料の膜で覆うことは、木の収縮を阻害してしまうと考えているから。

なので、塗装の膜を作らずに、油分、樹脂分が木材に浸透するものを選ぶというわけ。





ただし、木材保護浸透塗料とは言いながら、中には半造膜というものもあり、実はコレが年数経過後が見苦しい。

どの製品と言う固有名詞は出さないが、半造膜タイプは、とても着色が容易。

これは、含浸率が高い塗料に比べ、1回塗りでも、綺麗に色がのるのです。





そして年数の経過にともなって表面に残った顔料は、見苦しく斑になってしまうというわけ・・・・・。

     含浸か?造膜か?





この写真は軒裏となる部分なので、直接紫外線の影響を受けないため、斑に日焼けする確立は低いのだが、それでも見苦しいと思うのは、私だけでは無いだろう。

パッと見に仕上げ易さを取るのか? それとも多少塗り回数は増えても、と思うのか?

単純に労力を考えれば前者なのだが、大事なのは時間の経過によってどのようになるのか?ということと、保護すると言う事を考えての選択が、大事になってくるのです・・・・・。



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Posted by くぼた at 20:59 │塗料

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