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2008年08月08日

錆止め

タッチアップという錆止めの拾い塗りを済ませ、塗り重ねに必要な乾燥時間が16時間。

すべての塗料が同じではないのだが、同じ塗料でも、より塗膜の厚みを残そうとする塗料設計の材料は、乾燥時間が掛かるもの。





しかし、塗装という何十ミクロンの厚みのものが、錆という厄介な相手に対し、どこまでの手立てが有効なのかは、基準としてはっきりするものでは無いのだが・・・・・。

だからこそ、ケレンという作業によって、鉄表面の浮いた錆の層を削り取り、錆びたことによって出来ているクレーターのような凹凸の中まで綺麗に出来るかが重要な作業なのです。

それに、これは女性のお化粧を例にすればわかることなのだが、肌の毎日のお手入れとお化粧は、「水で洗って、そのままファンデーションを塗って・・・」なんて簡単にいかないことを見ても明らかな事。

まして人には皮脂の分泌という、肌の表面を保護しようという働きがなされますが、建物にはそのような機能は備わっていないし、それと共にメンテナンスは十数年に一度きりなのですからね!





話が脱線してしまったのだが、今回の錆止めはタッチアップと全面塗装では別なものを使用。

タッチアップの場合は、先にも記したように、錆を抑制するための効果を最優先にした重防食分野の2液強溶剤エポキシ錆止め、全面塗装には、遮熱効果を期待した遮熱仕様の2液弱溶剤ウレタン錆止めを使用。





ちなみに強溶剤とは、エポキシシンナーやウレタンシンナー、ラッカーシンナーなど、強い臭気と強い溶解力を持つシンナーを希釈に使用するタイプの塗料であり、この溶解力によって下地の塗膜強度が弱いと、軟化や膨れなどの不具合を起こしてしまうというデメリットがある製品。

一方弱溶剤とは、塗料用シンナー(ペイント薄め液など)を希釈剤に用いた、溶剤臭もまろやかになったタイプの塗料であり、下地の塗膜の許容範囲が広い製品。





このような違いの塗料を使用しているのですが、近隣への臭気の問題や、上塗りとの相性によって、さまざまな製品を候補にし、その中から絞り込んでいるのです。

もちろん錆止めだからこそ、錆止めという効果が最も大切なのは言うまでも無いのですが、仕上がりと耐久性を見据えて、下地処理から錆止めへとつながっているのです。


     錆止め     錆止め



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