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2007年12月16日

奥の手を

現在工事を行っている塗り替え現場では、前回の工事の際に行われたらしい「シリコンシーリング(コーキング)」があちらこちらに・・・。




本来シリコンは、ガラス部分など、ごくごく特定の部位に使用するものであり、その耐候性は素晴らしい能力を持つ反面、シーリングからにじみ出るようなシリコンオイルの強烈さには、ほとほと困ってしまうもの。

しかしながら、ホームセンターをはじめとして、様々なところで安価に販売され、なおかつ売り手である店側にしても、商品知識も無いままに販売しているのか、良いことは説明するが、欠点は説明されずに、多くの人が、これまた安易に使用してしまうのです。

こうなると、シリコンオイルの強烈な油分は、ホコリや汚れこそ吸いつけるものの、他のシーリングや塗料などを附着させないという、困った能力というか、性能を持つために、諦めるか、完全除去するかという事になるのです。

しかしながら、現実問題として考えれば、どちらも無理な話ですし、完全除去にしても、下地が柔らかな素材であれば、削り取る事も出来るかも知れないのだが、なかなか外装用の建築材料に、早々都合の良いものばかりは無い。






そこで奥の手を出すのですが、数年前にこの製品を知るまでは、「シリコンの上に塗れますよ」と謳っていた数千円のプライマーを試したものの、その附着性はがっかりするものであり、本当に気休め程度でしか無かったのです。

それに引き換え、現在使用しているプライマーは、シリコンを溶剤拭きした後に使用して、紙テープ養生をしたときも、およそ7割がたは、取れることが無いという性能。

ちなみに前記のプライマーは、紙テープ養生をすると、ほぼ100%剥れました・・・・・・・。






ただし、金額は3~4倍と高額になるし、乾燥時間は16時間以上必要だし、低温時に硬化剤が増粘してしまうという欠点(これはメーカーにもテストさせ、認識させていますので、いずれは添加剤を改良する筈なんですが・・・・・)がありますが、それでもシリコンに対応できる製品は、コレしか無いのです。

まあ、そもそもシリコンを外装に使われなければ、このような問題は発生しないのですが・・・・・。


と言う事で、翌日からの工程を踏まえながら、このプライマーを塗り込むのです。

     奥の手を


それにしても、今回の建物は、本当にシリコンだらけだ・・・・。



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