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2009年09月17日

相性

今朝は朝イチで、屋根についてのご相談を受けてきた。

中古住宅を購入したお客様なのだが、購入後数年で、屋根が剥れてきた?ということで、どうしたら良いのかと言うご相談。




屋根の剥れと聞いて、まず頭に浮かぶのが、塗装の剥れである。

塗り替えなどで、清掃もせずに塗装をすると、塗装の膜がベロッ!と剥れることがあるから、たぶんそれが原因ではないかと思いながら、現場に行ってみたのです。

すると、予想は半分的中。





前の持ち主が、自分で塗り替えをしていたようで、トタン屋根を塗り替える際に、清掃もした形跡は無い。

その清掃を行っていないことが原因で、剥れた部分ももちろんあるのだが、お客様が不安に思っている剥れの原因は他にあったのです。

それは、建物の建てられた時期に、ほぼ共通したもの・・・・・。





原因は、亜鉛メッキのトタンであったこと。

亜鉛メッキのトタンは、30年ほど前のお宅では数多く見るのですが、いわゆる昔のトタンで、ねずみ色の古い衣装箱なんかにもあった、斑になってみえるのがメッキされたトタンなのである。

それが塗料剥離の原因であり、根本的な相性の問題。

     相性




そもそも、亜鉛メッキなどのトタンと、塗料との相性は非常に悪いのだが、まして材料が製造された頃には、そのような検証も不十分な時代。

まあ、今でも塗料メーカーの検証は不十分だという持論があるので、昔とか今とかという事はないかもしれないが、少なくともこの頃には、亜鉛メッキに強く密着をする塗料は、ほとんど皆無だったのだろう。

そんな事で、新品からの問題もあったのだろうが、塗り替えの経過も悪いもので、そんな相性も知らずに、尚且つ掃除もしていなかったもんだから、塗料も剥れる(はがれる)というか、ズルズルと剥ける(むける)という表現の方が適切なのである。

     相性




もう、これがアチコチにある状態なので、収拾がつかなくなっていたのです。

こうなっていると、無駄な抵抗はやめて、塗装という選択肢はなし。

さて、板金工事の見積りを作らなければ・・・・・。



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Posted by くぼた at 20:00 │塗装

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