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2007年10月22日

忍耐力

忍耐力、といっても私の話ではなく(笑)、塗料の話。

塗料には、仕上がり感や下地との相性以外に、塗装する部位によって、選択するものが変わるという特徴があります。
要するに、塗料の向き不向き。


ホームセンターの棚には、万能と表記されたものもあるようですが、そもそも万能というものは存在せず、本当に用途も多種多様なのが塗料の特徴でもあるので、その中から、向き不向きを調べ、塗料を選考するということは、簡単なようでいて、案外難しいものなのです。





本日は、選び方によって最も大きな耐久性の差を生じる部位、屋根について説明を・・・。

     忍耐力




屋根というものはと、さんざんこのブログにも記し続けていますので、条件が過酷だということは、多くの皆さんの知るところ。
再度書き記すならば、壁の痛みを1とするならば、屋根面んも痛みは2.5となるという、実験結果もあるほどに、屋根の痛みは大きなもの。

そこで塗料の選択をするならば、単純に壁面よりも2.5倍の耐久性を持つものでないと、塗り替え時期が同じにならないという答えになるはず。

しかし、どうもおかしいのは、屋根という過酷な部位に対して、大手メーカーなどは、カタログ上は良い事を書き綴っているのだが、耐久性についてはあまり表記をされていないのです。
と言う事は、持たないことは認識済み??という事と疑いたくなるほど、あまりに退色が早すぎた塗料も、過去にありました・・・。





そう考えると、屋根用塗料の場合、最も似合う言葉は「耐久性」というよりも、「忍耐力」と言う方が良いのかも知れないということ。

下地調整(ケレン)に始まり、下塗(錆止め)、2回の上塗りと、それぞれに手抜きをする部分などありえない仕事なのです。

     忍耐力
         ケレン直後の様子
             

     忍耐力
         錆止めの塗装後
             

     忍耐力
        上塗り完了後(2回塗装)



風化した状態から、錆止めを塗った状態になると、まず靴底が滑らなくなるという変化が訪れます。
その後上塗りを塗装し始めると、その艶にうっとり(笑)、さらに回を重ねることにより、その深みが増す事がよく判るのです。


回を重ねるといっても、上塗りを2回だけなんですが、それでもその肉のついたような感覚は、塗っている本人ならば、よ~く判るものなのです。
あとは、選考したこの塗料が、どれだけの忍耐力を持って、いつまで綺麗な艶を維持できるのか?またどれだけ色持ち(退色のしにくさ)をしてくれるか? が、非常に気になるところなのです・・・。



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Posted by くぼた at 22:52 │塗料

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