■ 記事掲載のお知らせ ■

 『雨漏り診断・修理』についての当社取り組みです

日経ホームビルダー2011.1号より連載開始
写真でわかる『雨漏りを呼ぶ納まり』
玉水先生とともに監修を行いました


2011.6号 記事紹介はこちらへ
2011.4号 記事紹介はこちらへ
2011.3号 記事紹介はこちらへ
2011.2号 記事紹介はこちらへ
2011.1号 記事紹介はこちらへ

塗装・防水・雨漏り修理/当社HPメニューはこちらから

はじめてご覧頂く方へ塗装について雨漏りについてシーリング(コーキング)について

実録!! 信頼とは何か?雨漏り調査・診断についてごあいさつお問い合わせ

2010年05月04日

築30年

先日、築30年を経過したお宅へ、雨漏りの確認に行ってきた。

さすがに築30年、あちらこちらの細工が、古さを物語っているのだが、年数の経過によっての劣化も大きなもの・・・・・。

だが、こちらの雨漏り全てが、劣化による雨漏り誘発か?と言うと、実はそうばかりでは無いのです。





東からの強い風雨の際にのみ、雨漏りが起こると言う事で、まずは雨漏りをしている部屋と、屋根や外壁との位置関係を確認。

すると、もう真上にあきらかな問題点が目に入ったのです。

それは、バルコニー(ベランダ)の外壁が屋根の中央に位置し、その立ち上がり部分の熨斗と熨斗水切りの隙間が、大きく開いているところ・・・・・。

     築30年





そりゃあ、漏って当然だろうという隙間なのだが、この隙間だけが今回の問題かと言うと、そうばかりでは無いのです。

そそうばかりでは無い?と言うのは、一体どういう事なのだろうか・・・・・?

と言うのは、実はこちらのご主人、飛び込み営業に来た漆喰屋に、漆喰の厚塗りを進められ、そりゃあまあ見事に、厚く厚く漆喰が盛られているのです。

     築30年





この屋根瓦、熨斗瓦の下の漆喰は、付けて良い厚みと言うか、平瓦との位置関係が非常に重要。

もちろん、屋根の知識が多少なりともあれば、こんな事は常識なのだが・・・・・・。

2段目の平瓦よりも漆喰が厚くなると、平瓦の隙間から入った雨水が、下地へと浸入してしまうというわけなのです。





その事をお客様に伝えると、「イイ感じの人だったんだけど・・・・・・」と、詐欺にあっているという認識は、まったく無いのである。

まあ、そうやって年寄りをだますように、そして見た目にも、「漆喰をやった!!」とはっきり判る厚塗りが、知識の無い年配のお客様には、さも良いものに見えてしまうのだろう。

もちろん、まずはその大きな誤解を解いていただき、雨漏りを止めるための根拠を、じっくりお話させてもらったのは言うまでも無いのですが・・・・・・。



同じカテゴリー(雨漏り)の記事
見積の現場にて
見積の現場にて(2015-02-10 19:44)

台風18号(2014年)
台風18号(2014年)(2014-10-06 09:51)


Posted by くぼた at 21:45 │雨漏り

削除
築30年