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2009年09月03日

部位ごとに

施工中の現場にて、思ってもいなかったトラブルが発生。

トラブルとは言っても、人的なものや、その他の被害の話では無いのだが、軒裏となっている部分で、既存塗膜に大きな問題が生じていたのです・・・・・。





一般的な木造や鉄骨造住宅の場合、軒裏などは珪酸カルシウム板を張っていたり、木材を張っていたりして、若干の通気はある状態。

一方、RC造となると型枠の中にコンクリートを流し込んで作られる建物であるため、ある意味、外壁も軒裏も一体構造となっているのです。

もちろん、それが全てではないしろ、大多数の建物に当てはまる話。





今回の現場において、一部デザイン的に施工を頑張った部位があり、そこが屋上パラペットと一部軒裏となっているのですが、旧塗膜が、そこらじゅう浮き上がっているのです。

おそらく旧塗膜は弾性系のものであると予測され、屋上からの水分などの影響で、下地の水分が逃げ場をなくし、塗膜を押し出しているのだと予想・・・・・。

     部位ごとに






このような部位でのトラブル、実は非常に多い事例であり、屋上(屋根)からの漏水(雨漏り)、結露など、気がつかないうちに水分の影響を受けているのです。

そのため、外壁側には弾性系塗膜を塗ったとしても、軒裏となる部分には、通気を妨げないような薄膜の塗装が最適となるのです。

但し、通気を妨げない塗膜とは言っても、塗り替えに多く用いられている微弾性フィーラーなどの下塗りも、透湿効果(湿度は塗膜を通過するという塗膜内の分子構造)があると言って、使用しても大丈夫だと勘違いしてしまう場合もあるのですが、これも膨れなどの危険度はあるのです。





そんな訳で、部位ごとに仕様の選定、塗料の選定が非常に重要となるのです。

今回のようなケースの場合、言いも悪いもなく、既存塗膜は全面撤去・・・・・、ようするに剥がしてしまうしかないのです。

う~ん、どのタイミングで取り掛かろうか・・・・・作業予定に頭を悩ませます。



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Posted by くぼた at 20:55 │塗料

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