連載第9回

くぼた

2011年10月27日 07:12

日経ホームビルダー 2011.11号掲載。

「写真でわかる 雨漏りを呼ぶ納まり」 連載第9回目。

     





今号では、「煙突の雨仕舞」について取り上げています。

この現場は、私が目視調査、散水調査・診断を。

修理については、私が監修を行った現場です。






実はこの現場は浜松近郊では無いため、当初は調査についてもお断りをさせて頂いたのです。

ところが、建築した会社がすでに廃業し、この建物の工法のフランチャイズ本部もすでに倒産しているため、詳細な情報が無い。

さらに、現地で何組かの業者に確認してもらったが、一様に原因が掴めずに困り果てていたとの事。

そんな諸事情が重なり、依頼を請けた現場なのです。






ただし、煙突だからと言う考え方だと、この雨漏りを完全に理解することは難しい。

煙突は施工されていた排気トップに雨仕舞の基本がまったく存在していなかったため、何をしても漏るという状態。

しかし、排気トップだけが雨漏りの原因となっているわけではなく、煙突と屋根の取り合い部分からの浸入があったのです。

だからものすごく難しい雨仕舞なのか?と言えば、まったくそんな事はなく、建物における屋根と壁の取り合いの基本を当てはめれば良いだけ・・・・・。






どんな建物においても、雨仕舞の基本を理解し、実行すれば良いと言う基本であるし、部材に関しても同様であると言う典型的な事例。

これらを実事例に照らし合わせながら、NPO法人雨漏り診断士協会 雨漏り技術研究所所長である玉水新吾氏と共に要注意点を解説・監修しています。

このような内容で紹介する第9回目の連載。

ぜひご覧ください!!

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