ありえない話
少し前のことになるのだが、屋上防水改修工事を手がけていたときのこと。
中古で賃貸マンションを購入されたオーナーさまからの依頼で、工事に入っていたのだが、そこに取付けられていたアンテナやアンテナ用の配電ボックスが、長年の風化により、ひどく錆びている状態であったため、交換のご提案をさせていただいたのです。
オーナー自身のお知り合いが電気関連の工事をされると言う事で、状態を説明させていただき、ボックスの取り付け位置変更などのご提案をさせていただいたのです。
ところが、ある日現場に行ってみると、いつのまにかボックスの交換は済んでいた。
そういえば、いついつ工事に入るという連絡があったなぁ・・・・・。
なんて思いつつ、何か違和感を覚えてボックスを見直すと、そこはありえない取り付け方法となっていたのです。
まさかまさかのありえない話。
まさか材木を切り刻んで取付けてしまうとは・・・・・、と言うか、外部であり、かつ屋上に取付けられるのだから、風雨の影響を考えれば、せめて材木はありえないでしょう。
私自身で考えていたのは、まあステンレスの金物を使用してくれることは無いだろうが、かといって、アンテナマストに金物で抱かせるのは、ごくごく当たり前と考えていたのです。
結局のところ、これではアンテナ架台を防水する事ができないし、まあ、どちらにしろありえない。
と言う事で、オーナーに事情を説明させていただき、交換についての再提案をさせていただくと、すぐさまご理解、ご承諾を頂いたのです。
それにしてもねぇ・・・・・・と言う、ある意味珍しい事例でありました。
関連記事