細工物
雨漏り修理のため、RCの建物の出窓に、板金を被せたのが先週のこと。
本質的に考えれば、この出窓を製造したメーカーの責任であることが濃厚なのだが、築10年以上を経過し、かつ、どうやら今のオーナーは中古物件としてこの建物を購入したようなので、今更どうにもならないと言うわけ・・・・・・。
しかし、RC造の躯体に対してタイルが張られた状態で、出窓周囲のシーリングを除去してみると、サッシのつばが見えていたりして、この納まりが非常に不安。
躯体と外壁が別物となる木造や鉄骨造とは、根本的な考え方が変わるのが、RC造の特徴なので仕方がないのだ、それでも何をすべきか、本当にそれで良いのか?などなど、頭の中でイメージが交錯してしまうのです。
そこで、既存外壁タイルを一部切断。
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開口部を広げたうえで、躯体までの隙間をシーリング(コーキング)で埋めることで、タイルと躯体の隙間に入るであろう雨水を止める場所を作ることに。
そして、万が一雨水が浸入した場合を考え、あえてバックアップ材を入れず、3面接着の状態にしているのです。
これも状況と下地状態を考慮したうえで、決定している方法であり、教科書には載らないような方法。
こうして雨漏り修理とは、さまざまな状態・状況を想定し、たえずベスト目指し、手をを尽くすものなのです・・・・・。
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