脳天釘打ち

くぼた

2009年11月17日 22:25

昨日のこと、頼まれていた軒裏塗装に向かった。

今回の工事は玄関霧除けの塗装で、化粧垂木と軒裏の珪酸カルシウム板を塗装してほしいというもの。





こちらは親しい建築屋さんからの依頼であり、お客様のご都合もあり、部分塗装をしてほしいとの依頼で塗装に入ったのだが、養生を進めるうちに、下地の異常に気がついたのです・・・・・。

この異常とは、下地材木の劣化により珪酸カルシウム板がブカブカとした状態になっており、手で押していると、腐った材木がボロボロと落ちてくるのです。





養生をするまで気が使ったのだが、まさかまさかの状態に、お客様も建築屋さんも、もちろん私もビックリである。

なぜそこまで痛むのだろうかと考えると、材木を腐らせる要因となるのは水分であり、水分が多量に影響することで起こる現象。

すると、水分の入口があるという事になるのですが・・・・・。





という事で、屋根側を見るとそこには、屋根に突き刺さった釘の数々。

脳天釘打ちという言い方をするのだが、板金の悪い納め方の代表例である。

     





このように、釘を屋根材や笠木の上から打ち込むと、板金作業スピードは確かに速いのだが、雨水を呼び込む部分となり、ほぼ必ずと言った確率で、下地を腐らせる原因となるのです。

そのため、今回は塗装を中止し、屋根から直す見積をすることになった。

それにしても、安直に脳天から釘を打ち込むなんて、まったく困ったものだ・・・・・。

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