視点
昨年から、ずっと雨漏り修理を中心とした工事が続いている。
昨年秋の台風被害によるところが大きいのだが、その数と言ったら・・・・・、工事が進まないことで、お客様に大変ご迷惑をお掛けしているのが現状なのです。
この雨漏り修理、当然のことながら雨水が建物内部に浸入することを防ぐ事が第一。
となれば、建物外部において様々な対策を施すことで、一時的とならないよう雨水の浸入を遮ることが目的となるのです。
ここで、雨水の浸入を止めるためには、自分の目の前にある建物には、どんな対策を施すべきか、十分な考察、検討が必須となる。
しかしここで注意しなければならないのが、「自分の範疇でのみ」となってはならないと言う事・・・・・。
自分の範疇とは、普段から自分自身が手がける工事の視点、これのみで考えてしまう事により起こる落とし穴なのです。
視点が一方的になれば、その工事は自己満足でのみ終わる可能性もあるし、時には後々弊害となってしまう可能性もあり、そのためにも広い視点で考える必要があるのです。
とまあ、なんだか難しいことばの羅列になってしまったのだが、雨漏り修理においては、様々な工法を柔軟に組み合わせる必要があると言うだけ。
そういう意味では、なんら難しいことはないのです。
本日施工中の現場も、新築当初からの瑕疵が原因となり、雨漏りが起きていた。
そして、この建物を施工した会社の施していたのは、短絡的な小手先の細工ばかり・・・・・。
そもそも、雨漏りを起こす原因となるような瑕疵なので、根本的な解決が必要なのだが、その瑕疵の意味、いや、素材の持つ意味すら理解できないことにより、このような事態を引き起こしていたのです。
お客様に現実を伝える際には、もう少しオブラートには包んで伝えたが、事実を伝え、理解していただく事で、その後の修理の提案をし、施工をするのが私の仕事。
そういう意味では、最も神経を使うのが見積もり時点なのですが・・・・・(苦笑)
そんな現場もいよいよ現状復旧。
本日は最終段階での漆喰塗り。
建材ではなく本漆喰を使用し、私が信頼する左官職人に施工してもらっているのだが、既存部分の完成度に合わせる必要もありながら、その仕上がりではいかんせんと言う職人のプライド、そして改装ならではの手間。
なかなか手間取っているのが現状・・・・・。
まあ、下地を含めいろいろなものが隠れているのが改装なので、それを最良なものとするのも職人の腕の見せ所。
と、プレッシャーを掛けながら(笑)、現場が進んでいくのです。
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