ノンブリード

くぼた

2010年12月03日 18:31

先日の大阪出張で、シーリング材(コーキング)メーカーのシャープ化学にお邪魔してきた。

シーリングメーカーの中では、決して大きなメーカーでなく、どちらかと言えば中小企業というレベルの会社(失礼しました・・・)なのですが、それだけに小回りが利くというか、発想が豊かなメーカーである。







実はこちらのメーカー、もともと付き合いがあった訳ではない。

数年前、HPやブログを見たとの事で、営業の方と知り合ったことがきっかけなのだが、こちらの製品はノンブリードに力が入っている事で、シーリングについてや、ブリードについて記していたことが目にとまったとこと。






このブリードとは、シーリングの成分に含まれる可塑剤という、柔らかさを維持させるための薬剤成分と、その上に塗られた塗料が化学反応を起こすことで、塗膜が軟化したり、黒く変色したりする現象。

この現象は、昔からある事象であり、塗り替えなどの改修工事では、頭のイタイ問題となっていたのです。

そこで、このブリードを抑えるプライマーなどがあるのですが、そのプライマーが何の役にも立たなかったなんて事も多く、1kgセットで1万円以上と言う高額なプライマーしか使えないと言うような事も・・・・・。

ただしブリードという問題については、オート化学のネオウレタンシーリング材ならばブリードを起こしにくいと言う事が周知の事実なのだが、このシーリングは、乾燥が非常に遅いというデメリットがあり、これまた工期の長期化などの問題があるのです・・・・。

と言う事で、いろんな面を含めて考えると、帯に短し襷に長し。






しかし、このシャープ化学の製品であるペイントヘンセイは、変性シリコンでありながらノンブリードタイプとなっており、この点がとても有難いのです。

もちろん、必ずしも100点とはならない部分もあるのだが、改修工事という部分を考えると、その短所を差し引いても十分使い勝手の良いシーリングなのです。

     






今回は、そんなメーカーにお邪魔し、研究部門の方とお話させて頂いたり、研究室にお邪魔したりと、社長のご好意で、いろいろな勉強をさせていただいたのです。

中でも興味深かったのは、何百種というサンプルを作り、塗料とシーリングの相性を確認すべく行っている暴露試験。

汚染性、付着性など、点数評価をしながら日々確認していると言う事で、大変貴重なものを見せていただいたのです。

このような機会を頂きました、村上社長、営業のMさん、ありがとうございました!!

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