シーリング(コーキング)について その1
一般的に、なじみ深い名称が「コーキング」という、カートリッジなどに入れられた、ねり歯みがき粉のようなものを、正式にはシーリングと言います。
実は油性コーキングなる種類があり、1950年頃に、この油性コーキング材が輸入されたことから、その時の名残からかコーキングという呼び名のほうが一般的になっているのですが、ここは一応正式名称で呼ばせていただきます。
このシーリング材には、一般的なカートリッジに入った1成分形と、専用攪拌機を使用して、硬化剤と混合し使用する2成分形があります。
どちらも、シーリング材の役目としては、防水材であり、建物の気密性、水密性を持つものであります。
シーリング材の分別には、一般の方が比較的目にしやすい種類で、大きく3種類。
その3種類とは、
① シリコン
② 変性シリコン
③ ウレタン
これ以外にも、もっと沢山の種別はあるのですが、あくまで一般的に目にする、目にしやすいものと限定すると、だいたいこの3種類。
さらに、この3種類の中にも細かな分類がなされ、その代表的なものが変性シリコンの中で
A 低モジュラス
B 高モジュラス
という分け方がなされています。
この種類にはそれぞれの性質の違いがあり、分類されている訳ですが、同じような名前を用いたものなのに、内容は全く異なる性質を持ち合わせることも、シーリング材(コーキング)の大きな特徴です。
そしてこの写真は、私の会社に現在置いているというか、丁度あったものと、比較用にホームセンターで購入してきたものを、ざらっと並べたところです。
材料についても、メーカーの違いにより、性質が違ったり、塗料への汚染性の違いが生じることがことがあり、いくつかの種類の材料を集めては、定期的に汚染度のチェックをしたり、軟らかさのテストをしているので、何時の間にか、倉庫の中には色んなシーリング材が溜まってしまうのです。
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