適材適所を知る

くぼた

2006年10月12日 21:33

本日雨漏り修理に入ったお宅は、外壁にシリコンシーリング(コーキング)が!!
「シリコン」シーリング(コーキング)とは、ホームセンターなどでよく見かけるものですが、クリヤーからおよそ5.6色が売られています。
そして価格はこの「シリコン」が最安値であり、何を勘違いしたのかわかりませんが、「雨漏り修理に!!」なんて書いてある非常識なときも・・・。

実際、一般の方から、多くの建設関連業者に至るまで、なんの疑問も持たずにこの「シリコン」を使用している例は、星の数ほど(?)あり、その補修に頭を痛める事も多々あるのです。

この「シリコン」の特徴として、クリヤーであれば、使った時には目立たない(クリヤーですから当り前)なんですが、半年ほどする頃には、このシーリング(コーキング)に含まれたシリコンオイルという油分、可塑剤という成分が、雨に打たれて流れ出し、使われた周辺がすべてべったり汚染されてしまうのです。

ここで言う汚染とは、この流れ出しにより、周辺に広がったあ油分に、ほこりが付いてしまい、さらに段々黒ずんでくるというものです。

  

そして最大の欠点は、塗料を初めとして、他の性質のシーリング(コーキング)はおろか、同じ「シリコン」シーリング(コーキング)の接着にも不具合が生じるというものです。
もっとはっきり言えば、要するに塗料も弾いてしまってくっつかないし、シーリングも同様できっちりくっついてくれないために、本来シーリング材に求める防水性能が発揮されないと言う事に繋がるのです。

そんな大事なことが案外知られていなかったり、各色持つのが面倒だからとか、ちょっと位いいじゃんと、重要に捉えられてない場面も多く見られ、特に雨漏り修理の際には、多くの弊害を生んでしまいます。

今回のような雨漏り修理の場合、このシリコンが弊害になり、雨漏りを止められないかも知れないのです。
もちろん、それを対処し、確実なものにするのが私の仕事ですし、それ相応の対処方法も考え、施していきますが、やはりシリコンが塗られているか否かでは、大きな差があるのです。

シーリング(コーキング)購入、使用の際は、もう一度どんな製品なのか、適材適所を見てからにしてくださいね。

シーリングの適材適所はこちらのページに!

不明な点はご質問いただければお答えいたしますよ!
(有)第一浜名建装(塗装・防水・雨漏り修理)

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