木製玄関ドア
現場作業が早めにキリになり、倉庫で玄関ドアの塗装を始めました。
玄関と言うと、アルミ製建具が一般的であり、いわゆるサッシメーカーのものが中心。
例えば、トステムとか新日軽とか言う会社が有名。
しかし、今回はお客様からご依頼があった、木製玄関ドア。
私のところへの依頼でしたので、いつもお願いをしている
建具屋さんと打ち合わせ、材質、デザインを提案したのです。
このドアに採用した木材は「ヒバ」
ヒバは独特の成分「ヒノキチオール」を含んでおり、抗菌性に優れ、水や湿気に強い材木ですので、外部に面する木製玄関ドアには最適だと考えたのです。
そしてデザインと共に提案したので、ドアの下部にステンレスを履かせることも・・・。
ステンレスは、もちろんドア部分に直接靴などの衝撃を伝えないようにする事と、水除けの両方を意味するのです。
それから今回の仕上げに向け、全体のペーパー掛けをした後、木材用含浸塗料を塗布。
せっかくの無垢の玄関ドアですから、塗装による膜を作ってしまっては、木の収縮を妨げ、呼吸を出来ないようにしてしまうため、まずは木に染み込んで、膜を張らない塗料を使うと言う事なのです。
ただし、今回のように新しい木材に塗装をする場合、いくら乾燥させた材木とは言え、まだまだ水分を多く含んでいるため、なかなか塗料が染み込まないのです。
そこで少しづつ刷毛で塗装をし、その後乾く前にウエスで拭き取り。
このような作業を繰り返す事により、斑のないような綺麗な木製玄関ドアとなるのです。
何しろは木には「ヤニ」といういわゆる油分も存在しますから、木材自体が風化しないことには、このような影響も受けるのです。
簡単に見える塗装も、なかなか奥が深いものなのですよ!!
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