価格の価値は? ~1~

くぼた

2007年03月13日 23:15

先週からスタートした塗り替え現場、前回の塗り替えから12年?程経過しているらいしいのですが、何しろ旧塗膜というか、前回の塗装工事が悪い。

そして下の写真は、およそ15年前にリフームした際に、取り付けたらしい霧除け(庇)ですが、一見ホコリで汚れているだけに見えるのですが・・・・・・。

     




近づくと、取り付けられた当時の状態ではなく、一度塗装がなされていることが確認できるのですが・・・・、よく見なくても判るぐらい、塗膜がぼろぼろの状態。

     




この状況から判断できるのは、前回の塗装工事の際、ケレン(サンドペーパーなどで行う目粗し)はおろか、まともに清掃をしていない事と、錆止めを省略されていると言う事。
これはもう一目瞭然と言ったレベルです。


そしてこの当時、工事を発注した先は、30年以上の付き合いである大工さんだと言う事でした。


今回の工事では、見積り段階で私の所を含め、3社から見積りをとったそうですが、一番安いところは私の見積りの3分の1だったとか・・・。
しかし、前回の工事はおろか、今まで数度の塗り替えを経験していながら、一度たりともまともに清掃をしていたところを見たことは無いそうです。

ちなみに私がケレン・清掃に掛けている日数は、本日現在7人工。
(※人工とはにんくと読み、1人工=1人1日分となるのです)

このことから、清掃をすることが無い業者と比べた時、お客様は価格の価値として、どのように捉えているのでしょうか?

安かろう、悪かろうではいくらなんでも・・・・・。
住宅は使い捨てが出来るものでは無いのですから、手を掛けるべきところはきっちり掛ける、必要な作業を省略しない、ということが前提だと思うのです。

そんな中、施主であるこのお宅のおじいちゃんは、ほぼ毎日のように、「もう塗れるんだろ?」「前はそんな事してなかったぞ」「まだ何かやるのか?」・・・・・。
なかなか塗る作業に入らない事が、とても不思議なようです(笑)



さてさて、この霧除け(庇)をどうするか・・・。




                                                  続く・・・

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