塗り替え工事のポイント(01)

くぼた

2006年02月10日 22:23

塗り替え工事に際して、まず最初に必要なもの、それが仮設足場です。
鋼管パイプの部材を組み合わせ、建物の周りを囲んでいくのですが、一見ただ組上げているようにも見えるのですが、軒下何センチの位置を通れるようにとか、揺れにくい、下地に重量が掛からないように掛けるとか、様々な条件をクリヤーしながら組上げていくのです。

昔は足場と言うと、脚立、道板(木製の足場板)、丸太足場というものが多かったのですが、安全基準確保という観点から見れば丸太の足場では、荷物を置くスペース、作業スペースが限られますし、第一に、腐って折れてしまう心配もあります。
組み方にもよるでしょうが、転落防止となる、背あて(背もたれ)が無い状態になってしまい、とても安全とはいえないのです。
このような危険な状態において作業した場合、転落など事故があったとしても、労働災害として認められないようです。
そのうえ、事故が無かったとしても、作業性が悪ければ、効率も上がりませんからね。

このような理由もあり、鋼管足場が主流となっています。

  

最近は、足場の会社も増え、競争も激しいようですが、価格の勝負をして、無理な足場を組まれるよりも、安全で、作業性の良い足場を組んでもらえるほうが、安心できると思うのです。



私自身も、以前は会社の足場材料で、自分で足場を組み立てていたのですが、なにしろ1件の現場が1ヶ月ぐらいのものが多い当社の仕様ですと、足場を積んで走るトラックの消耗、車検などの経費が掛かりすぎると同時に、動かない無駄な時間も多くなってしまうため、昨年から、完全に外注するように切り替えたのです。
ただ、外注と言いましても、基本的には、立ち会って現場管理をし、足場の高さ、足場板の位置など、指示を出したり、調整したりしています。
以前自分で組んだ経験があるので、このようなときは、おおいに助かります。

塗り替え工事の基本は、まず足場から。
綺麗に組まれた足場であれば、作業性も良いので、効率よく仕事が進みます。

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